台湾通の友人に「 我的小島日記」(私の小島日記)という映像を教えてもらった。台湾の澎湖県政府が制作したビデオ映像だ。ここには、澎湖諸島(Penghu ポンフー)の魅力あふれる自然や、歴史的建造物、遺跡などが紹介されている。
海外旅行ツアーの紹介を見る限りでは、澎湖諸島遊覧ツアーは未だ見たことがない。
近くて遠い澎湖諸島だが、歴史的には台湾本島と同じように、日本と深いつながりがある。1945年日本敗戦時までは、帝国海軍の基地があり、大日本帝国の重要な軍事的要衝だった。馬公市には、戦前、迎賓館として使われた日本式(和風)建築が残っていて、記念館として公開されている。澎湖諸島県政府(県庁)も日本統治時代の澎湖庁舎を今なお使用している。馬公市内の中央部には澎湖病院があり、その旧館は後藤新平の計画で建てられたもの。本ビデオ映像に出てくる「郵便局」の庁舎も日本時代の建築物だ。
澎湖島民は日本統治時代を歴史として感じているのに、肝心の日本人は「澎湖諸島ってどこ?」という始末。
この映像を見て興味を覚えた方は、ぜひ行ってみていただきたい。島民は実に親切。「親日的」かどうかなどという議論が吹っ飛んでしまうくらい、とにかく親切にしてくれる。台北に着いて、馬公市行きの国内便に乗り換えれば、1時間以内。そそり立つ台湾中央山脈を左に見ながら、北回帰線上の南国の島・澎湖へ。これは十分に台湾旅行の新しい一ページ。
【澎湖縣政府城市行銷影片】-我的小島日記