澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

東日本大震災 直前2日で250回の地震

2011年05月22日 07時40分51秒 | 社会

 東日本大震災の結果、地震予知などできるはずはないという声が専門家の間からも聞かれるようになった。

 地震研究は、そもそも特定大学(旧帝国大学)で「国策」として研究された分野だ。地震予知連絡会で、特定地域の危険性が論議されたとしても、社会的影響力を考えれば、そう簡単には公表を決断できない。誰も責任をとれないから、発表もできないという悪循環に陥っている。

 だが、素人でもなるほどと思う情報が、21日の「毎日新聞」に載った。大震災の前の二日間(3月9・10日)に250回もの地震があったというのだ。大震災前の地震数は、全国一日平均で10回にも満たない回数だった。だから、この二日間の250回という数字が、いかに異常なものかが分かる。しかも、次の表で明らかなように、その震源地が「三陸沖」に集中している。

 この異常な地震回数と震源地の集中を見れば、素人でも何か起きるのではないかと考えるだろう。もちろん、素人だから何とでも言えるのだろうが。
 要するに、これらの報道から学ぶことは次のようなことであると思う。

① リアルタイムで公表される気象庁の「地震情報」※を毎日確かめる。
② もし、地震が異常なほど頻発し、その震源地が特定地域に集中しているときは、大地震の前兆かも知れないと用心する。
 
 ※ 「気象庁地震情報」→ http://www.jma.go.jp/jp/quake/quake_local_index.html

 まさに平凡な結論に落ち着くのだが、これが「緊急地震速報」程度には役立つのかも知れない。 

 

東日本大震災 前兆、2月からか 直前2日で250回

毎日新聞 5月21日(土)15時4分配信

東日本大震災 前兆、2月からか 直前2日で250回
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活発化した地震活動が本震へ南下していく様子
 東日本大震災をもたらしたマグニチュード(M)9.0の地震の震源のほぼ北側約50キロで2月中旬から活発化した地震活動が南進して震源に近付いていたことが、東京大地震研究所の加藤愛太郎助教(地震学)の解析で分かった。3月11日の本震発生までの最後の2日間は、近付く速度がそれ以前の6倍になった。巨大地震の発生メカニズム解明に向けた手がかりとなりそうだ。22日から千葉市で始まる日本地球惑星科学連合大会で発表する。

【図説 東日本大震災から】日本周辺のプレートの状況と地震の仕組み

 加藤助教は、海側のプレート(岩板)が陸側に沈み込む境界で起きた本震までの一連の地震を解析した。その結果、宮城県沖の震源の北北東約50キロで2月16日にM5.5の地震が発生。その後、3月上旬にかけて、M2~4程度の約80回の地震が日本海溝と並行に南西方向へ進むように起きたことが分かった。さらに延長線上で3月9日にM7.3の地震が発生し、本震発生までの51時間に、約250回の地震が本震の震源に近付くように起きた。

 これらの地震の震源が移動する速さを算出したところ、判明しただけで3月9日までは1日1.6キロだったのに対し、最後の51時間では同10キロと大幅に速まっていた。過去10年の宮城県沖の地震活動では一定方向に進む今回と同様な現象はみられず、加藤助教は「前兆かは断言できないが、特異な活動であったことは間違いない」と話す。

 名古屋大の山岡耕春教授(地震学)は「本震に向けて地震活動が進んでいたことを見付けた価値ある成果だ。後から見れば玉突きするような前震を伴っていたと分かった地震は、内陸の活断層でもあった。現状ではまだ難しいが、応用して予測につなげたい」と話す。【久野華代、八田浩輔】




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