澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

たこ焼き屋さんが語る「核廃絶」~NHK「日本の、これから」

2009年08月15日 20時22分31秒 | マスメディア
NHK・TVで放送された「日本の、これから ”核廃絶”は可能か?」を、NHKの体質を示すものとして、興味深く見た。

議論の参加者は、職業と名前を書いたプレートを付けている。さまざまな職業、性別、国籍、専門家、素人が網羅されているという、極めて総花的な人選だ。

最初の質問は、北朝鮮の核の脅威。これに対して、①対話による解決、②防衛態勢の強化のどちらを選ぶかという二者択一の設問が提示された。

参加者のひとりに「たこ焼き店 渡辺」という女性がいた。予想どおり、この女性は、上記の設問に対して「①対話による解決」を選択した。また、女子大生は、①を選択する理由として「生まれてくる子供達が戦争に会うのでは可哀想…」と言って涙ぐんだ。
全体的な印象として、高齢者(被爆者を含む)、教師、専門職、NPO関係者そして在日朝鮮人・中国人などは、①を選んだ人が多かったように思われた。

国際政治を語る前提として、①パワーポリティックスとは何か? ②東西対立・冷戦構造の歴史、③南北問題、④資源・地球環境問題などのイロハを理解しているのが常識だと思うのだが、上記のような参加者は、そんな知識を持ち合わせているようにはとても思えなかった。感情論だけでは議論が成立しないのに、論理的に突っ込まれると「あなたは長崎に行って、被爆者の前でその話をしたほうがいい」などと言い出す人もいた。

ド素人が語る「国際政治」ほどあてにならないものはない、と私は思う。「核廃絶」「平和」「地球環境」などという人類共通の課題は、もう少しまともな人たちによって語って欲しいと思うのだが、今のNHKに期待するのは所詮無理というものだろう。ある参加者が、中国・新彊ウイグル自治区に於ける核汚染、民族暴動の問題に言及したとたん、司会者である三宅アナはあわててこれを封じた。ああここまで中国に遠慮するのかと思い至った。
「たこ焼き屋」さんも、学界の権威である武貞防衛研究所統括研究官もまるで同列においたディスカッションというのは、いかにもNHKらしくて、お笑いぐさだ。

民主党が政権をとったら、①「国連軍」を機軸とした安保構想、②在日外国人への参政権付与、③靖国神社に代わる、国立慰霊施設の建立などが実現するかも知れない。
このNHKの番組には、ポピュリズムの極致と言うのか、来るべき民主党政権への露払い役を兼ねているかのような危うい感じを受けた。





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1 コメント

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Unknown (台湾老鼠)
2009-08-16 00:30:17
私は初めからこのような「やらせ番組」に興味
は有りませんでしたので、見ませんでした。
見ても、怒りがこみ上げてくるからです。
馬鹿番組を見てもタメになるとは、思いません。それよりも胃が悪くなるかも知れません。
馬鹿番組を作るNHKに真面目に付き合うと
ロクな事は有りません。
もうすぐしたら台湾旅行ですね。
気を付けて楽しんできて下さい。
沢山の写真を楽しみに待っています。
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