東日本大地震の余震が高い確率で叫ばれるなか、さきほど静岡県で震度6強の大きな地震が起きた。
福島原発では、原子炉が爆発寸前。もし、爆発となれば、避難対象地域は、首都圏=関東平野にまで及ぶ。
菅首相は、東京電力に責任をなすりつけたりしないで、早々に首都圏の企業の休業、学校の休校を決めるべきだろう。決断が遅れれば命取りになる。次は首都圏を襲う大震災だからだ。
この決断が出来なければ、菅首相は日本政治史上最悪の首相として名を刻むことだろう。
東日本大地震の余震が高い確率で叫ばれるなか、さきほど静岡県で震度6強の大きな地震が起きた。
福島原発では、原子炉が爆発寸前。もし、爆発となれば、避難対象地域は、首都圏=関東平野にまで及ぶ。
菅首相は、東京電力に責任をなすりつけたりしないで、早々に首都圏の企業の休業、学校の休校を決めるべきだろう。決断が遅れれば命取りになる。次は首都圏を襲う大震災だからだ。
この決断が出来なければ、菅首相は日本政治史上最悪の首相として名を刻むことだろう。
知人に教えてもらったドイツのHP※。
福島原発の爆発によって放出された放射能が、地図上で表示される。風向きによって、さらに悲劇は増幅する。
※ http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-750835-191816.html
昼前の菅首相の「国民へのメッセージ」は見苦しいものだった。福島原発事故問題を、この期に及んで、東京電力に責任に転嫁した。
それに続く説明も曖昧。記者の質問も早々と切り上げて退出した。これまでの経緯を見ていると、東電はひたすらに情報を隠し、菅直人は東電側に責任を転嫁してきた。
いま、NHK記者がはっきりと断言した。「これはチェルノブイリに次ぐ事故である」と。野村正育アナウンサーが慌てていたのが印象的だった。
チェルノブイリと異なるのは、原発からわずか200kmのところに世界でも稀な密集地帯である首都圏がある。
事なかれ主義の東京電力と首相の器ではない無能な男が、いままさに日本を破滅に導こうとしている。
これまでのやり口を見ていると、さらに避難地域は拡大していくだろう。マスメディアの報道を鵜呑みにして、「私には関係ない」などと夢にも思わないことだ。
気象庁・地震情報http://tenki.jp/earthquake/ によると、大地震後の有感地震の数は漸減している。
3月12日;152回
3月13日: 61回
3月14日; 50回
ただし、注目すべきことがある。余震の震源域が南下しているということだ。東京湾直下地震は、3月13日にM3クラス(震度2)の地震、今朝(15日)になってM3クラス(午前1時頃)とM4.1(午前5時前)が起きている。この3日間で3回の東京湾直下地震、これは何を意味するのか?
このところ、菅直人がTVに顔を出さない。原発事故や東京湾直下地震の未公開情報、機密情報を知っているのだとすると、その理由がわかる。
こんなとき、計画停電などやっている場合か? 駅で電車を待つ長蛇の列に原発から出た「死の灰」が降り注ぎ、さらに東京湾直下地震が襲う。そして、停電によって情報が得られない群衆がパニック状態に陥る。
これは、今日にでも起きる現実だ。こんな危機的状況にあってなお情報を隠し続ける、政府の態度は、後に歴史によって裁かれるだろう。
TVでも顔馴染みの武田邦彦教授(中部大学教授・化学)が「原発、緊急情報」(1~4)※を出した。
福島原子力発電所は、いまやメルトダウン(爆発)寸前の状態なのに、政府も東京電力関係者も口を濁して多くを語らない。どちらも責任のなすりあいをしているかのようだ。
多分、チェルノブイリのような被害が出てから、ようやく責任を認めるつもりなのか。
武田氏のこの情報は、政府発表やマスメディア報道を鵜呑みにしてはならないという教訓だ。
※http://takedanet.com/2011/03/post_b3c2.html
http://takedanet.com/2011/03/post_deb3.html
http://takedanet.com/2011/03/post_c209.html
http://takedanet.com/2011/03/post_a1c1.html
原発、緊急情報(1)
福島の原発が危機に陥っています。
日本は地震国で、今度の地震が相当大きいと言っても震度6程度の地震は普通に起こることです。「普通に起こる地震で原子力発電所が破損する」と思っている国民はいるでしょうか?
政府やNHKなどのマスコミは「原子力発電所は安全に作られている」という幻想を国民に与えてきたのです
.
わたくしは4年程前、「日本の原子力発電所は地震によって倒れるようにて設計されている」と発言しましたが、ほとんど相手にされませんでした。でも、私は現実に原子力安全委員会で基準を確認し、それに対して発言を繰り返してきたのです。
でも、自主公開の原則を持つ原子力なのに、そんな議論はまったく伝わらず、まさか日本の原子力発電所が地震によって損害を受けることはあり得ないと、日本人は素直に信じていたのです。
さらに、原子力発電所を抱えている自治体の首長や知事も「原子力発電所は大丈夫だ」といい、通産省の保安院も絶対に大丈夫だと繰り返してきました
しかし、原子力発電所の地震基準を見ればわかるように地震が起きた時には「残余のリスク」という表現でもともと原子力発電所が壊れる可能性を強く意識しているのです。
・・・・・・・・・
これについてわたくしは原子力安全委員会でたびたび発言をし、原子力発電所が地震で壊れるという基準を作るなら、
1) まず地震で壊れるということを国民に知らせること、
2) 付近住民に逃げるためのオートバイと、ヨウ素剤を配ること、
3) このような地震基準を認める我々(委員)が原発の周辺の住民と同じだけ被爆するべきだ
とまで言ったのです。
安全委員会には常にマスコミが隣にいて NHK や朝日新聞はそのことをよく知っていますが報道しません。そして事故が起こると「原発は何をやっているのだ」というようなことを言うのです。
しかし、テレビを見てそのことに気が付いた人がいます。つまり、福島原発があんなに酷い状態になっているのに原子力保安院や先生方が冷静に対応しているからです。
冷静なのは「想定の範囲内」だからです。
つまり関係者は「地震で原子力発電所が壊れる」ということは承知の上なので、原子炉が壊れてもさほど驚かないということを意味しているわけです。
しかし国民には全く違うこと言ってきました。だから国民の中には震度6ぐらいの地震で原子力発電所は壊れるということは想像もしていなかったでしょう。
現実的には、チェルノブイリなどと違い軽水炉というのは、それほど危険ではないのですが、今回のように水位が下がったり、炉にヒビが入ったりすれば、相当大きな事故に発展する可能性があるのです。
・・・・・・・・・
まず、風上に逃げることです.被爆は風によって変わります。風下が危険です. また子供は甲状腺のガンの可能性がでますのでヨウ素剤が必要ですが、これはすぐには手に入らないと思います
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政府の言うことは当てになりません。
人間のやることですから想定外のことが起こることは当然です。まして今度のように地震で壊れることが想定の範囲内で行われている原子力発電所では、想定の範囲内で壊れたときに、周辺の住民がヨウ素剤を飲めるようにしなければなりません。
今回の原子力発電所の事故について、まず第一回として緊急に書かなければならないこと書きました。
(平成23年3月12日 執筆)
武田邦彦