マスメディアでは、津波被害と原発事故ばかり報道されている。
「首都圏直下」「東京大地震」といった単語は、おそらく「タブー」扱いされているようだ。注意深く報道を見ていると分かるはずだが、これから起きる「余震」でさえ、気象庁が拡大設定した500kmの震源域で起きるはずだと想定していて、それを超える発言は許されていない。
さきほど、東京大学地震研究所・加藤照之教授が、「余震は500kmという震源域の中だけに限られるわけではない」と注目すべき発言をした。
これはどういう意味か? そう、房総半島あるいは東京湾直下地震が起こっても不思議ではないということだ。地震学者は、こういう状況になって、言葉を選びに選んでいる。失言は命取りになるから、「社会不安」を与えないように釘をさされているのだ。
こう考えると、辿り着く結論はひとつ。今日明日にも、房総半島あるいは東京湾直下地震が起こるかも知れないということだ。
さきほども、千葉県沖を震源とする地震が続いた。
<東日本大震災>3日以内にM7余震、確率70%…気象庁
毎日新聞 3月13日(日)20時13分配信
南三陸町では津波で住宅などが流され、壊滅的被害を受けた=宮城県南三陸町で2011年3月13日午後1時、本社ヘリから佐々木順一撮影 |
【衛星写真で見る津波のつめ跡】東日本大震災、グーグルが地震後の画像公開
気象庁によると、海外約40地点の地震観測データを詳しく解析した結果、東日本大震災は三つの大規模な地震が断続的に起こる形で発生していたことが分かった。1度目は、これまで分かっていた11日午後2時46分発生の三陸沖を震源とするM8.8の地震。この地震が発生してから約150秒後に最初の震源より南の福島県沖を震源とする地震があり、続けてさらに南の茨城県沖を震源とする地震があった。この間は約6分で、三つの地震の震源域は南北500キロ、東西200キロ程度に達すると考えられる。
新たに判明した2回の地震の規模は合わせてM8.8で、3回の地震の合計はM9.0になるという。気象庁地震予知情報課は「断層の長さの割に、断層の破壊が続いた時間が長く、揺れの長さに影響した」と説明している。
また、気象庁はM7以上の余震が発生する確率について、13日午前10時から3日以内が70%、その後3日間以内は50%と発表した。余震確率70%は国内の地震で過去最高で、震度6強~4程度の揺れに襲われる可能性がある。横田崇・地震予知情報課長は「余震の数と規模は、過去の地震と比べけた違いに大きい。震度6弱~6強程度の余震が今後も2週間程度は続く恐れがある。M7を超える地震が発生すると、再び大津波警報を発表するようなケースがあるかもしれず注意が必要」と呼びかけた。【飯田和樹、福永方人】