ひつじ飼いのキノコ岩との日常

家庭の事情から、トルコ国内のすったもんだまでw

クルバン・バイラムって、何するの?

2020年08月05日 10時43分30秒 | 事件・事故・宗教・政治
おこんばんわ。
犠牲祭の疲れが抜けない

ひつじ飼いで
ござ~ます。

さすがに、ほれ。
お年かね。やっぱ。

犠牲祭(クルバン・バイラム)って
名前は聞くけど

実際に、どうやって
動物を屠るの?

と。
疑問に思われてる方も

いらっしゃるかと
思うのですが。

今回は。
我が家のクルバン・バイラムを

ここに写真で
ご紹介してみようかな、と
思います。

トルコの田舎は
どこであれ

多かれ少なかれ
同じような感じ、と
思われます。

ただし。
疑問に思わない人は

スルーして
くださいまし(爆)


まずは、
酪農家の人が

事前に予約しておいた牛を
トラックで、

連れてくるトコロから
スタートします。


牛が興奮しないように。
最初から、目隠し状態。

実際、危険を察知して
逃走する牛も、多いので

目隠しは
逃走防止のためにも

必要な処置、な
らしいです。

なんせ、350キロの
巨体ですんで。


トラックから降ろすのも
一苦労。

当然、牛さんも
何か

いつもと違う雰囲気を
察知してるわけで

トラックから
降りないように

頑張って、脚を
踏ん張るわけだよね。


それでも。皆で
ヒモつけて

押したり、引いたり
しながら


トラックから
何とか、牛を

降ろすことに
成功。

次は、屠るために
牛を地面に倒さんと、いかん。

イケニエに
するためには

必ず、首を切って
一撃で、息の根を

止めないといけない、という
ルールがありまして。

そのために、無理に
牛を

地面に
引き倒す必要が
あるわけっす。


ここでも、牛さん。
脚を踏ん張って、抵抗。


あっちこっちに
ヒモをつけて

やっぱり、押したり
引いたりして


何とか、地面に
引き倒すわけです。

もうね。そりゃあ。
牛も必死だからね。

息も荒くて
ふーふー言ってる。


まだまだ、顔は
目隠し状態。

そりゃあね。
切るほうだって

そんな牛さんと
目合わせたり、したくないよね。
多分


首を切りやすいように
ぐーっと

ヒモで引っ張って
セッティング。


ここで。
イケニエを捧げる人達が

牛の上に、
手を置いて

アッラーの神様に
大声で、歌うように

お祈りを、捧げます。
切る係りの

おっちゃんの手には。
すでに、包丁が
握られてるでしょ。


で。
お祈り終了と
ともに

おっちゃんが、いっきに
喉を掻き切って

牛を屠る
わけでござんす。


絶命した後に
目隠しを

やっと、
取ってもらう、牛さん。


その後は。
ブルドーザーみたいな
機械がやってきて。

捌きやすいように
牛さんを

吊り上げるわけ、
ですな。

ここから。
解体作業が
始まるわけっす。

今日はね。
わけてもらってきた

でっけー骨、の
カタマリを

鍋で煮て。
煮汁を取る作業を
してました。

後でね。
スープとかに
使うわけよ。

でもさ。
毎回、毎回、思う事。

食べちゃって
そんな事言うのは

キレイ事に
聞こえるかも、しれないけど。

最後まで。
牛さんは

抵抗して、抵抗して
必死に

生きようと
するわけなんですよ。

それが、
カワイソウで、カワイソウでね…。

でも、自分は
ベジタリアンでもないし。

他の動物の
命をいただかなきゃ

生きていけない
わけでして…。

ゴメンね、ありがとうと
骨を煮てるときに、
思ってました。

スーパーで見る
パックの中には

「お肉」が
入ってるけども

そこで、息して
暴れてた牛が

結局は、同じ形の
肉片になってて。・

でも。切ったばっかりの
お肉って

生暖かくて、
肉じゃなくて、

まだ、動物、
なんですよね。

他の生き物の
命を奪う罪悪感って

やっぱり
いい気持ちじゃないっす。

だからこそ。
1片のお肉も無駄にしないように

頑張って
骨まで、調理して

食べられる状態に
します。

しばらくは。
牛さんの

荒い鼻息の音が
耳から、離れません。

それでも、毎回。
牛さんの

屠られる瞬間を
見ようと、頑張ります。

自分なりに
命の重さ、を
理解するために。

クルバン・バイラムって
ホント

ヘビーな儀式だわ~と
正直、毎回
思っちゃいますだ。




本日もお付き合いいただいて
ありがとうございます。

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