政府、社会の問題、提言など

社会、経済、政治などの問題点について投稿して行きます。 又、テレビ報道しない重要な出来事や、注目すべき出来事も対象です。

チュニジアの民主化運動がエジプトにも飛火!~「エジプト・エルバラダイ暫定大統領」誕生か?

2011年01月28日 03時33分33秒 | アフリカ諸国
毎日新聞より エルバラダイ前IAEA事務局長=小川昌宏撮影

比較的安定しているように見えたエジプト、、、。

しかし、国民の間には格差拡大などの不満と閉塞感が漂っていたようだ。


記事参照

エジプト:エルバラダイ氏「大統領引退を」

 【カイロ和田浩明】ムバラク政権を批判するノーベル平和賞受賞者のエルバラダイ前IAEA事務局長は27日、滞在していたウィーンから帰国する際にムバラク大統領について「30年間国に仕えてきた。そろそろ引退してもいいころだ」とロイター通信に述べた。

 また、中東の衛星放送アルアラビーヤによると、エルバラダイ氏は「国民が望むならエジプト政府を暫定的に指揮する用意がある」と語った。

毎日新聞 2011年1月27日 23時30分(最終更新 1月27日 23時36分)

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20110128k0000m030114000c.html



エジプトでデモ、衝突やまず ムバラク政権最大の危機

 【カイロ共同】エジプト北東部イスマイリアとスエズで27日、反政府デモが再び起き、警官隊と衝突した。ロイター通信が伝えた。デモは3日連続。中東の衛星テレビによると、治安当局はこれまで40人を体制転覆を図った容疑で訴追した。デモ参加者らは約30年に及ぶ強権体制打倒を叫んでおり、ムバラク大統領は最大の危機を迎えた。


 内務省は26日、デモや集会の禁止を発表したが、抗議活動は各地で続き一部が過激化。フランス公共ラジオなどによると、25日以降、千人以上が拘束され、北東部スエズと首都カイロでデモ隊と治安部隊員の双方に少なくとも計4人の死者が出た。


 27日夜には、国際原子力機関(IAEA)前事務局長で、エジプトの民主化勢力の指導的立場にあるエルバラダイ氏が滞在先のウィーンから帰国する予定。エルバラダイ氏はロイターに「そろそろ退任の時だ」と述べ、ムバラク大統領に退陣を促した。


 治安当局は同日、カイロ中心部のタハリール広場などに多数の治安部隊を配備し、情勢沈静化に全力を挙げた。スエズでは拘束されたデモ参加者の釈放を求める市民らが警察施設に放火した。

2011年01月27日木曜日

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/01/2011012701000590.htm



同義・関連記事

エジプト反政府デモ 一部が暴徒化し警官隊と衝突
(01/26 05:50)
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210126003.html

大統領辞任求めエジプト反政府デモ 3人死亡けが人多数
2011年1月26日12時54分
http://www.asahi.com/international/update/0126/TKY201101260113.html

反政府デモ、死者6人に エジプト 一部で先鋭化の動き
2011年1月27日10時25分
http://www.asahi.com/international/update/0127/TKY201101270100.html

観光業界に悪影響=日本の団体旅行キャンセルも-エジプト・デモ
(2011/01/27-17:31)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011012700756&j1

ムバラク大統領に退陣促す エルバラダイ氏
2011/01/27 22:15   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012701000930.html

エジプト反政府デモ続く エルバラダイ氏、退陣促す
2011年1月27日22時52分
http://www.asahi.com/international/update/0127/TKY201101270446.html

反独裁デモで「追い風」=エルバラダイ氏、台風の目に-エジプト
(2011/01/27-23:59)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011012700858

エジプト反体制デモ、エルバラダイ氏参加へ
(2011年1月28日01時42分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110127-OYT1T01019.htm



少し前の記事より、、、。

エルバラダイ氏の支持者は「大勢居る」ようだ!、、、。


記事参照

エルバラダイ氏帰国に沸くエジプト 大統領選出馬要請も (1/2ページ)

2010.2.20 22:00

 【カイロ=村上大介】30年近いムバラク大統領(81)の長期政権が続くエジプトで、昨年11月まで国際原子力機関(IAEA)事務局長を務め、ノーベル平和賞も受賞したムハンマド・エルバラダイ氏(67)に次期大統領選への出馬を求める声が上がっている。約1500人の群衆が19日夕、離任後初めて“凱旋(がいせん)帰国”したエルバラダイ氏を空港で歓迎。同氏も「民主化に貢献したい」と前向きな姿勢だが、同氏の前には高いハードルが待ちかまえている。

 2011年9月に予定される大統領選に向けて、高齢のムバラク大統領が依然、態度を明らかにしておらず、次男ガマル氏(46)擁立のうわさも消えない。国民の間には“権力世襲”へ反発が強く、04年の総選挙と05年の大統領選を契機に、「キファーヤ(もうたくさんだ)運動」など従来の政治的な枠組みをはみ出した市民運動が民主化を求める声を上げている。

 市民運動には若者も多く、会員制交流サイト「フェースブック」などネット上でエルバラダイ氏に出馬を求める運動も展開。同氏は昨年12月、エジプト紙に、民主的な選挙が保証されることが条件としつつも、出馬の可能性を示唆する声明を出し、にわかに注目を集めた。

 同氏は18日付の有力独立系紙マスリルヨウムでも「大統領になることより、エジプトに変化をもたらすことが重要だ」と語り、国際的に知名度の高い自らの出馬への動きが、長期政権の続く政治の変革につながるとの見方を示した。

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100220/mds1002202146006-n1.htm



エルバラダイ氏帰国に沸くエジプト 大統領選出馬要請も (2/2ページ)

2010.2.20 22:00

 同氏は名門カイロ大学を卒業し、外務省に入省。国連代表部勤務などを経て、1970年代後半にはイスラエルとのキャンプデービッド合意の交渉にも参加。80年代に国連に転じ、97年、IAEA事務局長に就任。2003年のイラク戦争開戦前にはイラクが大量破壊兵器を隠匿している証拠はないと発言し、ブッシュ米政権を激怒させた。

 ただ、官僚上がりで外国生活が長い同氏には国内の政治基盤はなく、独立系候補に厳しい条件を課す現在の憲法下での立候補は、現実的には不可能に近い。

 市民運動や野党勢力は、知名度が高い同氏を“シンボル”に担ぎ出し、憲法改正を手始めとする民主化要求に勢いをつけようという狙いだ。前回の大統領選に立候補し、旋風を巻き起こした独立系候補、アイマン・ヌール氏はその後、政党設立届け出書類の署名を偽造したとして、逮捕されたが、国際的に知られたエルバラダイ氏には体制側も手を出せないとの思惑もあるだろう。

 1981年に暗殺されたサダト大統領の後を継いだムバラク大統領はイスラム過激派の脅威などに対処しつつ、経済自由化にも一定の成果を出している。だが、一方で与党・国民民主党(NDP)の事実上の一党支配を背景とした権威主義体制や経済格差拡大への国民の閉塞(へいそく)感が高まっているのも実情だ。

• アリタリア機で爆弾騒ぎ エジプト・カイロ空港
・ 科技大に太陽光施設整備 日本がエジプト支援


http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100220/mds1002202146006-n2.htm




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torl_001 (エルバラダイ氏、軟禁!、ムバラク大統領が演説 全閣僚更迭、退陣は拒否(1))
2011-01-29 19:22:11
記事参照

エジプト:「ムバラク政権は去れ」金曜礼拝者の叫び

カイロ近郊ギザのモスク近くで発生した反政府デモで、催涙ガスから逃げ出す人々=2011年1月28日、和田浩明撮影

 【カイロ和田浩明】ムバラク政権打倒を叫ぶ大規模な反政府デモが発生した28日。金曜礼拝が行われたカイロ近郊ギザのモスク(イスラム礼拝所)では、礼拝が終わったとたん、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」の声が数千人の礼拝者から上がり、すぐに「ムバラク政権は去れ」の叫びに変わった。

 同モスクは、エルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長が訪れるとの情報があったため、昼過ぎにはすでに大量の治安部隊が周囲を取り囲んだ。普段は30分ほどだという説教がこの日は15分で終わり、礼拝が始まる。本来、礼拝では靴を脱ぐはずだが、きょうははいたままの人が目立つ。「緊急時だけ許される」(60代男性カイロ市民)対応だという。

 数千人がイスラム教の聖地メッカに向かって地面に頭をこすり付けて祈る中、目つきの鋭い私服の男たちが立ったままで周囲をうかがった。治安関係者と見られる。

 礼拝が終わると、参加者らは口々に神をたたえ、すぐに、叫びは「ムバラクは去れ」の大合唱に。エジプト国旗や反政府スローガンが書かれた紙を持った男たちは、モスク敷地の入り口に詰めていた治安要員ともみ合いながら行進を始めた。

 すぐに治安当局が催涙ガス弾を発射し放水するが、人々はひるまない。放水に向かって「もっとかけろ」と叫ぶ若い男もいた。市内中心部のタハリール広場に続々と向かい始めた。

• エジプト:金曜礼拝に合わせ大規模デモ 治安部隊と衝突
• エジプト:エルバラダイ氏帰国、デモ参加へ 地方で銃撃戦
• エジプト:エルバラダイ氏「大統領引退を」
• エジプト:デモ対応に苦慮 強権なら米が反発
• エジプトデモ:金曜礼拝前に緊張 大量の治安部隊

毎日新聞 2011年1月28日 22時11分(最終更新 1月28日 22時31分)

http://mainichi.jp/select/world/news/20110129k0000m030137000c.html



エジプト:ムバラク大統領が演説 全閣僚更迭、退陣は拒否

 【カイロ和田浩明】反政府デモや騒乱で混迷しているエジプトのムバラク大統領(82)は29日未明(日本時間同日早朝)、国営テレビで緊急演説を行い、29日に全閣僚を更迭すると発表した。

しかし、デモの参加者たちが求める自身の退陣は事実上拒否し、政治、経済改革を推進する方針を表明することで政権維持への強い意欲を示した。

騒乱は「多くの国民に恐怖を与えており許容できない」とし、デモの拡大を抑え込む姿勢を強調した。25日に騒乱が始まって以来、大統領が公に発言するのは初めて。

 しかし、約30年に及ぶ強権支配に怒りを爆発させた国民を納得させられるかは不透明。28日にはデモ参加者の一部が政権与党本部を襲撃し、略奪も始めた。

大統領は演説に先立ち、カイロなど3都市で発した夜間外出禁止令を全土に拡大、軍を投入した。AFP通信によると、28日までのデモの死者は少なくとも27人、負傷者数百人。

 演説は約12分間で、現内閣の総辞職と新内閣発足を表明。デモを「正当な表現の自由」と肯定しつつ、「法の範囲内で行われなければならない」と語り、「エジプトの治安の安定を守る」「必要な手段を取ることを躊躇(ちゅうちょ)しない」と強調した。

 国民が要求する民主化や雇用創出、貧困の改善や腐敗解消については、積極的な取り組みを約束。

しかし、「問題は暴力や混乱ではなく、国民的対話でなければ解決できない」と語り、まず過激な抗議行動をやめるよう要求。

騒乱の中心になっている若年層を「エジプトの最も価値ある存在」と持ち上げた。

 演説は、ナジフ首相ら政府幹部が表明してきた内容を基本的に踏襲したもの。改革内容は具体策が含まれておらず、政権の人権侵害の象徴として内外の批判の的になっている非常事態令への言及もなかった。

• エジプト:米大統領 ムバラク大統領に電話、行動求める
• エジプト:「ムバラク政権は去れ」金曜礼拝者の叫び
• エジプト:夜間外出禁止 エルバラダイ氏軟禁か
• エジプト:エルバラダイ氏帰国、デモ参加へ 地方で銃撃戦
• エジプト:エルバラダイ氏「大統領引退を」

毎日新聞 2011年1月29日 11時28分(最終更新 1月29日 12時07分)

http://mainichi.jp/select/world/news/20110129k0000e030035000c.html



エジプト:エルバラダイ氏 自宅軟禁の情報

 【カイロ和田浩明】AP通信によると、カイロでのデモに参加したエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長が28日に自宅軟禁された。

一方、ロイター通信は、同氏がモスク(イスラム礼拝所)を出て再びデモに参加したと伝えるなど情報が錯綜(さくそう)している。

• エジプト:米大統領 ムバラク大統領に電話、行動求める
• エジプト:「ムバラク政権は去れ」金曜礼拝者の叫び
• エジプト:夜間外出禁止 エルバラダイ氏軟禁か
• エジプト:エルバラダイ氏帰国、デモ参加へ 地方で銃撃戦
• エジプト:エルバラダイ氏「大統領引退を」

毎日新聞 2011年1月29日 11時44分

http://mainichi.jp/select/world/news/20110129k0000e030039000c.html



(2)に続く、、、。





返信する
torl_001 (エルバラダイ氏、軟禁!、ムバラク大統領が演説 全閣僚更迭、退陣は拒否(2))
2011-01-29 19:23:43

、、、(1)からの続き。



エジプト:「道路にはたくさんのバリケード」帰国の日本人

 成田国際空港には29日午前11時ごろ、カイロ発のエジプト航空機が到着した。1週間の出張から帰国した国際協力機構(JICA)職員の杉山茂さん(44)=東京都江戸川区=は「空港に向かう途中の道路にはたくさんのバリケードが設けられ、回り道しなければならなかった。

昨日から突然、インターネットや携帯電話が使えなくなり、ホテル側から『人がたくさん集まる場所には行かないように』との指示が出た。ホテルにいても催涙ガスのにおいがして、市街には緊張感が漂っていた」と話した。

 観光旅行でエジプト各地を周遊した埼玉県嵐山町の延山(のぶやま)義孝さん(35)、匡知子(まちこ)さん(36)夫妻はカイロ市内滞在中、ホテルの部屋の窓から大勢のデモの隊列を見たという。

身の危険は感じなかったというが、「国内どこに行ってもたくさんの警察官がいてものものしい雰囲気だった。昨日はホテルの入り口に警察官がいて、外出を制限された。帰りの飛行機が離陸すると、市街地で車が燃えているのが見えた」と驚いた様子だった。【山田泰正、黒川晋史】

毎日新聞 2011年1月29日 12時29分(最終更新 1月29日 12時47分)

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http://mainichi.jp/select/world/news/20110129k0000e040048000c.html



エジプト:反政府デモ 大統領、辞任を拒否 全閣僚更迭--緊急演説

 ◇死者27人に 全土夜間外出禁止

 【カイロ和田浩明】反政府デモや騒乱で混迷しているエジプトのムバラク大統領(82)は29日未明(日本時間同日早朝)、国営テレビで緊急演説を行い、29日に全閣僚を更迭すると発表した。

しかし、デモの参加者たちが求める自身の退陣は事実上拒否し、政治、経済改革を推進する方針を表明することで政権維持への強い意欲を示した。騒乱は「多くの国民に恐怖を与えており許容できない」とし、デモの拡大を抑え込む姿勢を強調した。25日に騒乱が始まって以来、大統領が公に発言するのは初めて。

 約30年に及ぶ強権支配に怒りを爆発させた国民を納得させられるかは不透明。28日にはデモ参加者の一部が政権与党本部を襲撃し、略奪も始めた。大統領は演説に先立ち、カイロなど3都市で発した夜間外出禁止令を全土に拡大、軍を投入した。AFP通信によると、28日までのデモの死者は少なくとも27人、負傷者数百人。

 演説は約12分間で、現内閣の総辞職と新内閣発足を表明。デモを「正当な表現の自由」と肯定しつつ、「法の範囲内で行われなければならない」と語り、「エジプトの治安の安定を守る」「必要な手段を取ることを躊躇(ちゅうちょ)しない」と強調した。

 国民が要求する民主化や雇用創出、貧困の改善や腐敗解消については、積極的な取り組みを約束。しかし、「問題は、国民的対話でなければ解決できない」と語り、過激な行動をやめるよう要求。騒乱の中心になっている若年層を「最も価値ある存在」と持ち上げた。

 ◇与党ビル炎上 若者「革命を」

 【カイロ和田浩明】そこは、混とんと奇妙な解放感が支配する戦場だった。カイロ中心部のタハリール広場。25日に始まりエジプト全土を揺るがす反政府騒乱の発火点だ。ムバラク大統領が夜間外出禁止令を発令した28日夜、絶え間ない催涙ガス弾の発射音の中で、数千人の若者が、父親が、女性が、革命の到来を待ちかねるように立ち尽くしていた。

 国営テレビが午後6時からの外出禁止を報じて約1時間半後。各所で街灯が消え、いつもより闇の深いカイロ中心部は、人で満ちていた。路上にはデモ隊の投石が散らばり、焼け落ちた治安部隊運搬車の残骸があちこちに横たわる。炎上する警察署内部で破壊音が響く。ムバラク政権の象徴でナイル川沿いにそびえる与党国民民主党の本部ビルも、紅蓮(ぐれん)の炎に包まれていた。

 ごう音を響かせて国軍の装甲人員輸送車が次々に通過すると、沿道の市民は歓声を上げ手を振った。兵士も手を振って応える。夕刻まで街中を埋めていた治安部隊の姿は、全く見当たらない。

 ナイル川に浮かぶ中州ゲジラ島からタハリール広場に通じる橋を渡る。万を超えると思われる疲れた表情の人々とすれ違った。

 催涙ガスの発射音と刺激臭が強まってきた。広場に入る。立ち、座り、叫び、語り合う、人、人、人。さながら解放区だ。ガスの濃度が高まり、視界が白くかすむ。道端で若い女性が「ムバラクが去るなら、私は死んでもいい」と声を張り上げた。

 政治研究者だというアハメドさん(30)が「記者か」と英語で話しかけてくる。なぜここにいるのかと問うと、「革命のためだよ」と笑顔を見せた。

 座り込んでいたムスタファさん(34)。28日昼に行われたイスラム教の金曜礼拝を終えた後、初めてデモに参加した。2人の子供を持つ父親は「子供たちの未来のために来た」と断言した。隣にいたムハンマドさん(36)が「政府は30年も我々国民を無視してきた。もうたくさんだ」と吐き捨てるように言った。

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• エジプト:ムバラク大統領が演説 全閣僚更迭、退陣は拒否
• エジプト:カイロ 夜間外出禁止令にも数千人の若者が集結

毎日新聞 2011年1月29日 東京夕刊

http://mainichi.jp/select/world/news/20110129dde001030026000c.html



同義・関連記事

米、エジプト援助見直し示唆 オバマ氏「約束の実行を」
2011年1月29日16時24分
http://www.asahi.com/international/update/0129/TKY201101290151.html

エジプト大統領、新内閣樹立を表明も辞任の意向は示さず
2011.01.29 Sat posted at: 10:31 JST
http://www.cnn.co.jp/world/30001640.html






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torl_001 (エジプトのデモでの死者、120人にもなっているようだ!。)
2011-01-30 00:59:08


これ以上死亡者が増えると、政府と民衆の間の溝が深くなって行くのではなかろうか?、、、。

民衆の不満が爆発したエジプト、、、。

今まで安定的に見えたエジプトだが、ムバラク大統領は「国民の不満や意見を聞き、それを実行する」事が急務であろう、、、。

それをしなければ、大統領自身の維持は、現状よりも困難なものになって行くであろう。

米国政府の立場からすれば、「政権を継続してもらいたい」のであろう、、、。


記事参照

エジプトのデモ死者120人 辞任否定の大統領に反発

2011年1月30日0時15分

 【カイロ=貫洞欣寛、石合力】ムバラク大統領の辞任を求めてエジプト全土に広がったデモは5日目の29日も各地で続いた。中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、29日までにカイロ、アレクサンドリア、スエズなどで少なくとも計120人が死亡、1千人を超す負傷者が出た。同日未明のテレビ演説で辞任を否定したムバラク大統領に対し国民の反発は強く、抗議行動は沈静化の兆しが見えない。

 エジプト当局は29日、前日は午後6時からだったカイロなど3都市での外出禁止令を午後4時からに繰り上げた。28日夜は多くの市民が外出禁止令を無視してデモを続けたうえ、29日は軍が「違反した者は罰される」と順守を求めたが、カイロやアレクサンドリアなどでは数万人規模の市民が繰り出し、ムバラク氏の辞任を訴えた。

 AFP通信によると、民主化指導者のエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長は同日、「ムバラク大統領は国民のメッセージを理解できなかった。抗議はムバラク氏が退陣するまで続くだろう」と述べた。

 29日午後現在、カイロ中心部やアレクサンドリアなどでは、これまでデモの規制に当たっていた制服警察官の姿がほとんど見られなくなった。軍が出動しており、治安維持を警察に代わって担う形となっている。軍とデモ隊との間で大きな衝突は起きていない模様だ。ただ、市民の間からは「警官は逃げた」との指摘も出ている。

デモが拡大するにつれ、デモ隊との衝突が激しさを増しており、衝突回避のため、一部地域から警官が撤収したとの見方も出ている。交通整理の警官もほとんど見られず、市民や兵士が交通整理を行っている状態だ。

 28日早朝から途絶えていたインターネット、携帯電話網のうち、携帯は29日午前、徐々に接続を再開した。インターネットが再開されれば、フェイスブックなどを通じた呼びかけでデモの勢いがさらに増すことも予想される。

 世界的な観光地として人気があるカイロ中心部のエジプト考古学博物館と、近郊ギザの3大ピラミッド地区は29日、閉鎖された。

 アルジャジーラによると、与党・国民民主党の実力者エッズ組織委員長が同日、離党した。同氏はエジプト鉄鋼業界の大立者で、ムバラク大統領の次男ガマル氏とも近く、民営化と経済開放政策を推進したことで知られる。この政策は貧富の差を広げて民衆の反発も招いており、政権内でエッズ氏ら若手の「経済派」が失権し、軍と近い幹部らが力を強めている可能性がある。

http://www.asahi.com/international/update/0129/TKY201101290358.html


関連記事

エジプトデモ続行…警官隊と衝突、死者74人に
(2011年1月29日22時20分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110129-OYT1T00710.htm



【エジプト衝突】
「優しいエジプト人に何が…」

2011.1.29 09:21

28日深夜、カイロ中心部近くではショッピングモールが焼き討ちに遭い、若者が商品を略奪した(大内清撮影) 

 ムバラク政権打倒を求めるデモが吹き荒れた28日夜、エジプトで異例の夜間外出禁止令が発令された。同国には駐在員など日本人約1000人が居住し、約2000人の日本人団体旅行客も滞在。「優しいエジプトの人々に何が起きたのか」。インターネットや携帯電話が遮断される中、不安な一夜を過ごした。

 「ナイル川の橋で催涙弾が次々と打ち上げられていた。安全と信じていたエジプトでこんなことがあるなんて」。カイロ日本人学校校長の延本利明さん(56)=静岡県出身=は驚く。同校には約30人が在籍。デモが沈静化し、通信が復旧するまで休校するという。

伊藤忠商事カイロ事務所長の伊藤寿宏さん(51)=札幌市出身=は外出を控え自宅に。テレビと固定電話が唯一の情報源で、「事態が長引けば事務所の一時閉鎖も考えないと」と話した。(共同)

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• 【エジプト衝突】エルバラダイ氏が帰国 政府に変革を要求、デモ参加へ 
• 【エジプト衝突】デモで新たに2人死亡 北部で政府庁舎放火 


http://sankei.jp.msn.com/world/news/110129/mds1101290924006-n1.htm





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torl_001 (大変革のアフリカ~エルバラダイ氏はエジプト大統領に指名されないのかもしれない(1))
2011-02-05 10:16:42

スレイマン氏が暫定大統領になるのであろうか?、、、。

ま、ともあれ、今年はアフリカの大変革の年になりそうだ!、、、。


インターネットで情報が自由に取得出来るようになり、「世界がどうのようになっているのか?」と言う事を、より詳しく各国の個人が知るようになり、不満を持つ非民主化国の人々が、「このままでは、駄目だ!」と言う事を認識し、その不満が吹き出してきたと言う事だ。

何処の国にも言える事だが、「政府が問題に対しての対応」をシッカリと行っている国とそうではない国によって、結果は異なってくると言う事が言える。

エジプトのムバラク政権は現時点で「62年間」もの長期政権であったが、やはり今回のデモで、「言論の統制」がその原因になった事は確かな事だ。

「言論の統制」をする事によっての「長期政権維持」が可能と言う考えもあるが、どんな国であれ、どんな人であれ、最終的には「言論の統制」は維持出来ず、「破綻する」と言う事だ。

「自由」の無い状態は「今すぐにでも解消すべき」だ。

ムバラク氏は即時辞任を否定したり次期総選挙には出馬しないと述べたが、エジプト国民は「この状態を非常に嫌がっている」、、、。

民主主義の視点で考えた場合、「民意を優先」すべきであり、国民から支持されていないムバラク大統領が「いま辞任すれば大混乱が生じる」と言う事を「考える必要と責任は、もはや無い」、、、。

エジプト国民は「交替して欲しい」と述べているのだから、まずは自身の安全の確保を考えるべきだ。

ムバラク氏が辞任した後、暫く混乱するのかもしれないが、民主化プロセスでは普通な事だ。

今後、より良くするも悪くするも、国民の意向で変化して行く。



記事参照

【エジプト騒乱】
「いま辞任すれば大混乱」ムバラク氏が即時辞任を否定

2011.2.4 07:08

 【ワシントン=犬塚陽介】エジプトのムバラク大統領は3日、米ABCテレビのインタビューで、「いま辞任すれば大混乱が生じる」と述べ、即時に辞任する考えはないことを示した。カイロの大統領府で語った。大規模な反政府デモの発生後、外国メディアのインタビューに応じたのは初めて。

 ムバラク大統領は「62年間も公職におり、うんざりしている。辞めたい」と語ったが、辞任による混乱の拡大を理由に即時退陣の要求は退けた。

 反ムバラク派と親ムバラク派の衝突については、イスラム原理主義勢力ムスリム同胞団に非があると批判し、エジプト政府に責任はないことを強調した。

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http://sankei.jp.msn.com/world/news/110204/mds11020407090003-n1.htm



米大統領「ムバラク大統領は国民の声聞き決断を」

2011/2/5 8:43

 【ワシントン=弟子丸幸子】オバマ米大統領は4日、カナダのハーパー首相との会談後の共同記者会見で、エジプト情勢について「(ムバラク大統領が)最後に正しい決断に行き着くことを期待する」と述べた。「国民の声を聞き、今後の進路について判断を下す必要がある」とも語った。エジプト国民の間に高まる即時退任論を念頭に、事態収拾につながる決断を促したものだ。

 オバマ氏は「ムバラク大統領は国を大事にしていると信じる。誇りは高いが、愛国者でもある」と述べた。「秩序ある(政権)移行」のプロセスをただちに開始するよう重ねて要求。交渉には「野党側の幅広い代表を含めるべきだ」と語り、事実上の最大野党で穏健派のイスラム原理主義組織である「ムスリム同胞団」に交渉参加を呼び掛ける可能性を示唆した。

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ムバラク、オバマ、米大統領

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http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959CE2E7E2E2828DE2E7E2E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2



(2)に続く、、、。



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torl_001 (大変革のアフリカ~エルバラダイ氏はエジプト大統領に指名されないのかもしれない(2))
2011-02-05 10:23:10

選挙で重要ななポイント、、、「何よりも、民意を重視」。


記事参照

クローズアップ2011:エジプト安定、高いハードル


 ◇「非合法化」最大野党勢力が反発、憲法問題も


 エジプトのムバラク大統領に対し、国内の反大統領派だけでなく、最大の同盟国・米国からも即時辞任を求める圧力が強まっている。

米上院がムバラク氏に対し、暫定政権への権限移譲を求める決議を採択したことで、国軍出身のスレイマン副大統領を暫定大統領に据える構想が現実味を帯びてきた。

だが、その実現には憲法上の制約のほか、最大野党勢力のイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の反発が障害となっており、一足飛びには進みそうもない。【カイロ樋口直樹】


 ◇スレイマン暫定大統領構想

 反大統領派と大統領支持派の多くは、実はムバラク氏の退陣そのもので意見はほぼ一致している。対立点は「いつ」「どのように」退陣させるかだ。混乱を鎮めるため、反大統領派の即時辞任要求に応える必要があるが、事実上の引退宣言までした同氏を力ずくで引きずり降ろすことには、大統領支持派だけでなく一般国民にも抵抗がある。

 「ムバラク大統領はエジプト国民の父であり、兄でもある。自ら引退を決意した大統領を侮辱することは許せない」。支持派の会社員(40)は、家父長を尊重するエジプトの伝統的価値観に触れてこう語る。国民の多くは、強権政治や経済の停滞、政治腐敗の横行に不満を持つ一方、同氏の長年の功績を認めるべきだとの感情も抱いている。

暫定政権構想は、ムバラク氏が早期に辞任を表明し、腹心のスレイマン氏率いる暫定政府に権力を移譲、9月に予定される大統領選の準備に入るというシナリオだ。急激な政治変革を望まない大統領支持派にとっての妥協策でもある。

 情報長官だったスレイマン氏は、先月29日の副大統領就任以後、発言力を強め、ムバラク氏の次男ガマル氏の次期大統領選不出馬を言明したり、民主化に欠かせない憲法改正の意向を示すなど、「変化」をアピールし、野党勢力に対話を呼び掛けている。

 だが、野党勢力はまだ呼び掛けに応じていない。特にエジプト全土で影響力を持つ「ムスリム同胞団」の動向がカギになっている。スレイマン氏は原理主義勢力を厳しく監視してきた情報機関のトップだっただけに、政治的に非合法化されてきた同胞団側にアレルギー感情は強い。

 一方、エジプトでは憲法上、大統領が辞任した場合、人民議会(国会)議長が臨時大統領となり、60日以内に新大統領を選出しなければならない(84条)。この場合、副大統領のスレイマン氏に速やかに権力を移譲できない。

 ただ、大統領が在職中、病気など一時的な理由で職務を続けられなくなった場合には、副大統領か首相が職務を引き継ぐことができる(82条)。スレイマン氏への権力移譲は、ムバラク氏が何らかの理由を付けて「職務を続けられなくなった」と事実上の辞任表明を行うことで可能になるとみられている。

 ムバラク氏は「今辞任したら、エジプトが混乱に陥る」として即時辞任を拒否。スレイマン氏や、政権の屋台骨を支える軍部も今のところ、ムバラク氏の意向を尊重する姿勢を崩していない。


 ◇「目に見える変化」「関係も良好」 米が後押し

 米国は、エジプト民主化の象徴として「自由で公正な」次期大統領選挙を求め、反大統領デモの拡大と現在の混乱状況を抑えるため、「今、目に見える変化が必要」と考えている。その一つとして検討しているとされるのが、エジプト国軍をバックにした暫定政権の樹立だ。治安の保てる暫定政権に、国民の声を反映する選挙制度改革を敢行させ、大統領選挙へつなげる構想だ。

 「オバマ政権にとって最悪のシナリオは、ソマリア的な状況」。ブルッキングス研究所のスティーブン・グランド氏は指摘する。求心力を失ったムバラク政権が、受け皿がないままに反大統領デモによって崩壊し、さまざまな勢力が暴力で権力を競う状態を指す。

 混乱をエジプトで食い止め、中東地域全体に飛び火させないようにする必要もある。先手を打つようにオバマ大統領は2日にイエメンのサレハ大統領、クリントン国務長官は3日にヨルダンのアブドラ国王とそれぞれ電話で協議し、揺れる両国でも一層の改革を推進するよう求めた。

 オバマ政権の構想を先取りしたのが、米上院で3日に採択された決議と言える。ムバラク氏に速やかな「民主的政治システムへの秩序ある平和的な移行」を求めたもので、それには反ムバラク派を取り込んだ包括的な暫定政権への権限移譲と、選挙制度改革での野党勢力や市民社会、軍との協力が含まれる。

暫定政権を率いる役割を期待しているのが、スレイマン副大統領だ。バイデン米副大統領は3日、スレイマン氏に電話し、各勢力との交渉に即座に着手するように要請した。

 エジプト情報機関のトップを長年務め、米国とも良好な関係にあるスレイマン氏について米政権は以前から「ポスト・ムバラク」候補の一人とみなしていた。中東和平交渉で重要な役割を果たしてきた人物でもあり、米国の同盟国イスラエルとの関係を損なうようなことはしないとの考えも働いているようだ。【ワシントン草野和彦】


 ◇前原外相「政権移行慎重に」

 前原誠司外相は4日の記者会見で、米国などがエジプトのムバラク大統領の即時退陣を求めていることについて「新たな元首を選ぶにしても、国民が納得する選挙のあり方を検証しなければならず、そういったものをやらずにトップがいなくなった場合、職務執行代行者で成し遂げられるのか」と述べ、政権移行を慎重に行うべきだとの考えを示した。

 性急な退陣でさらに混乱することへの懸念と過度に介入しない姿勢を強調した形だ。【西田進一郎】

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毎日新聞 2011年2月5日 東京朝刊


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http://mainichi.jp/select/world/news/20110205ddm003030115000c.html



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エジプト、ムバラク大統領退陣へ / 9月選挙に不出馬表明
2011年02月02日 08時38分
http://www.saga-s.co.jp/news/global/corenews.0.1816233.article.html

「いま辞任すれば混乱引き起こす」 ムバラク大統領
2011.02.04 Fri posted at: 09:37 JST
http://www.cnn.co.jp/world/30001695.html

「追放の金曜日」デモは20万人規模に 大統領支持派との衝突懸念
2011.2.5 00:58
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110205/mds11020501060003-n1.htm

2011年2月5日 07時28分 更新
エジプトで大規模デモ、大統領の退陣求める-「追放の金曜日」
http://jp.ibtimes.com/articles/14345/20110204/64499.htm

即時辞任求め20万人デモ  エジプト「追放の金曜日」
2011年02月05日(土) 08時12分  共同通信社
http://www.ibaraki-np.co.jp/zenkoku/detaile.php?f_page=top&f_file=CN2011020401000653.7.N.20110205T081242.xml




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torl_001 (エジプト・ムバラク前大統領、特別法廷の審理で、絞首刑求刑に)
2012-01-06 06:27:57


「国民を不幸にさせている」「独裁者の最後」は、「いつでも、このようになる」と言う事か。

仮に「そのような状態」でも、「独裁者が気が付き」、「民主化」や「融和」する動きがあれば、話は違ってくる。

国がより良くなる為の「第一歩になる」。

どのような時にも「話し合う必要がある」。

それ無しでは、「予期せぬ方向に向く事も多い」。



記事参照

エジプト前大統領に絞首刑求刑
2012.1.5 22:29 [中東・アフリカ]

5日、カイロの特別法廷にストレッチャーに横たわって出廷する前大統領、ムバラク被告(ロイター)
http://sankei.jp.msn.com/world/photos/120105/mds12010522290004-p1.htm
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/d5/229a2c1b34d359df74b6339cb694d329.jpg?random=a5b35c8b69ed4c74ee6a6e3c2590ba89


 【カイロ=大内清】エジプトの首都カイロで5日、昨年1、2月の民衆デモでデモ隊弾圧を命じたとして殺人などの罪に問われている同国前大統領のホスニ・ムバラク被告らを裁く特別法廷の審理が行われ、検察側は同被告と、弾圧の直接の責任者である元内相のハビーブ・アドリ被告ら7人に絞首刑を求刑した。

 同国国営メディアなどによると、主任検察官は「大統領は国民を守る責任がある」などと指摘、アドリ被告らが治安部隊にデモ隊への発砲などを命じたのは、ムバラク被告からの指示があったためだと結論づけた。

一連のデモでは、治安当局の弾圧で850人以上が死亡している。

 同被告側は昨年8月の裁判開始以来、「デモの全容と弾圧の実態は知らされていなかった」などと無罪を主張。

裁判では今後も被告側の証人尋問などが行われる予定で、判決期日は未定。

同被告は、息子2人とともに任期中の不正蓄財の罪などにも問われている。

 国内の民主化勢力や殺害されたデモ参加者の遺族には、ムバラク被告の処刑を求める声が強い。

同被告の出身母体で暫定統治を担う軍部が、同被告を擁護しているとの疑念も根強く、反軍政感情が強まる要因ともなっていた。

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http://sankei.jp.msn.com/world/news/120105/mds12010522290004-n1.htm



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ムバラク前大統領に死刑求刑 反政府デモ隊殺害で
2012/01/05 23:37   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012010501001614.html

ムバラク前大統領に死刑求刑=デモ参加者殺害命じた罪-エジプト
(2012/01/05-23:56)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012010501004

エジプト検察 ムバラク前大統領に死刑を求刑
6.01.2012, 00:06
http://japanese.ruvr.ru/2012/01/06/63440880.html

ムバラク前大統領に死刑求刑 発砲指示でエジプト検察
2012年1月6日0時48分
http://www.asahi.com/international/update/0105/TKY201201050624.html

エジプト・ムバラク前大統領に死刑求刑
[ 1/6 1:30 NEWS24]
http://news24.jp/nnn/news89028232.html

エジプト・ムバラク前大統領に死刑求刑
(06日03:50)
http://news.tbs.co.jp/asx/news4920099_12.asx
http://news.tbs.co.jp/asx/news4920099_3.asx
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4920099.html

ムバラク前大統領に死刑求刑
1月6日 4時0分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120106/t10015086601000.html


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