何か大事な物が欠けている

2018年08月30日 11時22分39秒 | 社会・文化・政治・経済
天皇陛下の慰霊の旅はとてもありがたいし、それに日本人は救われてきたと思うんですが、何か大事な物が欠けている気がするんですよ、それを眺める国民の側に。
昨夏 高村薫さん
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戦後50年の節目に始まった両陛下の慰霊の旅。
長崎、広島、沖縄を経て、60年のサイパン、昨年のパラオに続き、71年を迎える年、激戦地であったフィリピンの土を踏んだ。
天皇皇后両陛下による国内外の戦没者慰霊一覧。
太平洋戦争の激戦地で亡くなった戦没者慰霊のため、各地を巡礼なさる両陛下。
1994年の硫黄島訪問から、2005年サイパン訪問、2015年パラオ、2016年フィリピンまで、両陛下のこれまでの「慰霊の旅」
先の大戦の激戦地だったパラオ共和国ペリリュー島の慰霊碑で戦没者を追悼。

生前退位の意向を感じさせる「お言葉」を表明された天皇陛下。
身体の衰えをその理由としているが、多忙な行事の合間にも太平洋戦争の激戦地への「慰霊の旅」を続けられてきた。
そこでは、悲劇を繰り返してはならないという、平和への強い願い。
御譲位前の「最後の沖縄訪問」に行幸啓なさる天皇皇后両 陛下。
激戦地での慰霊や遺族らとの懇談を重ね、戦没者追悼の形を作られた。
多数の住民が犠牲となった太平洋戦争末期の沖縄戦。
平成の終わりに、私たちは戦争の記憶をどう引き継ぐのか。

戦争についての共通認識が曖昧

2018年08月30日 11時09分05秒 | 社会・文化・政治・経済
戦争とは何であったのか。
戦争についての共通認識が曖昧のまま来てしまった日本人のどうしょうもない運命の不全感というか、存在の不全感というか・・・。
これは、私たちがこの国はどうなっていくのか、あるいはどうあるべきかなのかという構想をすると時に、ものすごく影響を与えている。
日本も世界も大変な時代になっていく中で、国家とは何か、どうあるべきか、何をしたいのかと一つ一つ考え、言葉にすることを妨げている。
そんな気がしてならない。
作家 高村薫さん

包摂は正義と密接に関わっています

2018年08月29日 15時00分29秒 | 社会・文化・政治・経済
良い文明全てに見られる特徴には、「誠実」「感謝」「長期的視点」「つましさ(質素、倹約)」「自然への敬意」「社会正義」などが挙げられます。
一言で表すならば、「調和」の概念に関連づけられるのではないでしょうか。
包摂は正義と密接に関わっています。
世界で最も裕福な8人が所有する資産は、最も経済的に恵まれない約36億人、つまり世界の人口の半分が保有する資産とほぼ同じでした。
これは、恥ずべき不正義の象徴と言っていいでしょう。
特定のアイデンティティーを重視するあまり、多様な人々を包摂していくという視点がゼロに等しい人々がいます。
それは、大きな間違いです。
現代の混乱は、宗教への新たな挑戦でもあります。
不寛容に対しては鋭く反対しなくてはなりません。
環境学者である私自身の経験からいえば、他者への好奇心が包摂につながり、また、科学的事実への好奇心が文明間の尊敬につながるといことが指摘できます。
エルンスト・ウルリッヒ・フォン・ヴァイツゼッカー:ローマクラブ共同会長
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包摂(ほうせつ、subsumption)とは、社会的に孤立や困難を抱えている人々に対して社会参加の機会を開き、社会的課題の緩和を図ること。
多様な人を社会や組織に取り込む。
性別、国籍、宗教、障がいの有無といった個々の違いを尊重することは、企業や組織の競争力を高める。
「孤立化」、「無縁社会」、「孤族」などと称されるように、地域や職場、家庭での「つながり」が薄れ、社会的に孤立し生活困難に陥る問題が、新たな社会的リスクとなっ ている。
こうした日本社会の構造的変化への対応に必要な「社会的包摂」を築く必要がある。

思想的・哲学的危機がある

2018年08月29日 13時15分47秒 | 社会・文化・政治・経済
世界は今、深刻な社会の分断に直面しています。
中間層が衰退し、貧富の格差が深刻なアメリカや、一昨年にイギリスが離脱を決定したEU(欧州連合)などは、その代表例です。
これらの根底にあるのは、世界における急速な人口増加に伴い、経済成長に必要な資源を巡る競争が激しくなっていることが挙げられると思います。
現代は、人間の本来的な経済から離れた、道徳に反する、功利的な現象としての金融資本を野放しにすることで、地域紛争の頻発など、さまざまな問題が噴出しています。
私たちは、今日の地球的問題群の根底に、思想的・哲学的危機があると捉なくてはなりません。
エルンスト・ウルリッヒ・フォン・ヴァイツゼッカー共同会長
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ローマクラブ(Club of Rome)は、スイスのヴィンタートゥールに本部を置く民間のシンクタンク。
イタリア・オリベッティ社の会長であったアウレリオ・ペッチェイ(Aurelio Peccei)[† 1]とイギリスの科学者で政策アドバイザーでもあったアレクサンダー・キングが、資源・人口・軍備拡張・経済・環境破壊などの全地球的な問題に対処するために設立した。世界各国の科学者・経済人・教育者・各種分野の学識経験者など100人からなり、1968年4月に立ち上げのための会合をローマで開いたことからこの名称になった。
1970年3月に正式発足。
1979年にFEMAを設立。
「環境保護主義者」を動かしているのはローマクラブの代表機関であるアスペン研究所であり、彼らがアトランティック・リッチフィールドやその他の大手石油会社から莫大な資金援助を受けていたとされるが、現共同会長のE.U.v.ヴァイツゼッカーの自伝(2014年Springer)によると、2012年10月に共同会長を受諾した時点では同クラブは破たん直前であったとしている。
本部は2008年にドイツのハンブルクからスイスのヴィンタートゥールへ移転した。

2012年10月に総会が開かれ、スエーデンの元欧州議会議員であったアンダース・ウィクマン(Anders Wijkman)博士と元ドイツ、ヴッパータール研究所長、元ドイツ連邦下院議員のエルンスト・ウルリッヒ・フォン・ヴァイツゼッカー(Ernst Ulrich von Weizsaecker)教授の二人が共同会長に選出された。



富山型地域共生福祉の全国展開

2018年08月29日 13時09分53秒 | 医科・歯科・介護
富山県から全国へ!
特区制度を活用した地域共生型福祉の推進
民間の柔軟な発想に基づき誕生した富山型デイサービスは、平成12年度の介護保険制度の創設を機に、高齢者の介護に対する報酬が得られる一方、県からの補助金が廃止されるなど大きな転機を迎えました。
しかし、富山型デイサービス事業所においては、高齢者、障害児(者)等を一緒にケアするサービスは変わることなく続けられ、県では、このような富山型デイサービスをさらに支援するため、特区制度を活用して、国に規制緩和等を働きかけ、富山型デイサービスの普及を推進してきました。

高齢者と障害児(者)の垣根を低く!
『富山型デイサービス推進特区』
平成15年11月、「富山型デイサービス推進特区」の認定を受け、①介護保険法による指定通所介護事業所における知的障害者及び障害児の受け入れ、②身体障害者福祉法による指定デイサービス事業所及び知的障害者福祉法による指定デイサービス事業所での障害児の受入れが可能になりました。

この取組み(特例措置)は、高齢者と障害児(者)の垣根を低くし、高齢者と同じ空間で家庭的なサービスを受ける障害児(者)にも国の公的な制度が適用されることとなり、身近な地域で区別なく福祉サービスを提供する「富山型デイサービス」の普及に弾みがつきました。

この「富山型デイサービス推進特区」において適用された特例措置は、平成18年10月から全国において実施できるようになり、さらに富山型デイサービスが広がることとなりました。

また、平成16年4月には、県と富山市が共同で提案した「基準該当短期入所生活介護事業所における身体障害者、知的障害者、障害児の受入れ」が、特区による特例措置を経ることなく全国展開されました。

孤立は健康に直接的に影響する

2018年08月29日 13時02分23秒 | 医科・歯科・介護
他者との接触がほとんどなく、周囲に頼れる人がいないなどの「社会的孤立」。
単身世帯の増加などに伴って顕在化し、健康への悪影響や困窮などを引き起こす要因となっている。

非正規雇用が増えていく中で社縁(会社の縁)も次第に衰退し、社会的孤立が広がっている。
低所得のために結婚できない若者も多い。
一方、男性高齢者では、現役時代に社縁の外に出る機会が少なく、地域とのつながりが弱かったために、定年後に一人暮らしになる孤立状態に陥りやすい。
単身高齢男性の15%が、人と会話する頻度が「2週間に1回以下」という調査結果もある。
高齢者に関して言えば、孤立は健康に直接的に影響する。
孤立の解消は個人の健康問題や社会的コストの削減など、多面的な効果を期待できる政策といえるのではないか。
また、高齢者や子育て家庭、若者の孤立をバラバラに考えるのではなく、それぞれがつながり支え合う「共生型」の福祉も重要だ。
中央大学法学部 宮本太郎教授



月6万円では生きていけない

2018年08月29日 09時47分18秒 | 社会・文化・政治・経済
所得の低い人は昔からいました。
たとえば国民年金は満額でも月6万円余りです。
しかし元々は、国民年金をもらう人の多くは農業や自営業だから、定年なしで働けるし、持ち家があって後継ぎの長男が同居して養ってくれるし、地域社会も助けてくれるんだから、月6万で大丈夫という前提だった。
しかし近隣のネットワークが切れ、子どもが同居しなくなったら、月6万円では生きていけない。
慶応大学教授 小熊英二さん慶応大学

日本人どうする、日本どうするんだ

2018年08月29日 09時13分25秒 | 社会・文化・政治・経済
学生運動を私は高校生として見ていたのですが、民主主義の恩恵を受けながら反体制を叫ぶなと思いました。
そうした学生運動の底の浅さに違和感をもちながら、大人になっていったわけです。
社会に出て働きながら発見したことの一つがありました。
日本の企業には働かない社員がいるということです。
言い換えれば、日本の企業の生産性がものすごく低いということですが、それでも経済は回っていた。
バブルの時代に私の違和感はさらに増大した。
資本が生産せずに、土地を転がして利益を出す。
マネー経済ですね。
それに日本は狂奔するわけです。
何かがおかしいと思っていたら、バブルが崩壊した。
今、「安部1強」の下、私たち完全に思考停止し、政治も無策です。
日本人どうする、日本どうするんだと自問自答しなければならない本当に厳しい時代に入ったと思います。
作家 高村薫さん

「依存」のもう一つの名前は「愛」

2018年08月28日 11時39分18秒 | 社会・文化・政治・経済
「未練が断ち切れない」のは、それに代わるなにか」がみつからないからだと思います。
確かに、「依存」はわたしたちを蝕みます。
しかし、わたしたちは何もない空間で平気でいられるほど強くはありません。
「依存」といことばは、当事者たちに「自分を取り戻」してもらうために使われる用語にすぎません。
「依存」のもう一つの名前は「愛」なのです。
作家 高橋源一郎さん

障害の問題 それをいかしていくこと

2018年08月28日 11時23分38秒 | 社会・文化・政治・経済
「自分の生きてきたこと、自分の中にあるものがバイオリンを通して全て表現される。これがバイオリンの面白さであり、難しさ」
視力は「ぼんやりと物の形が分かる」
「分厚いすりガラスを通しているような状態」
「あまり苦労しているという実感はない」
「必ず楽譜を暗譜しなければならないから、暗譜する力が増した」
「障害の問題で、もちろんマイナスに働くこともありますけど、プラスに働くことを一つでも多く見つけて、それをいかしていくことを心掛けています」
川畠成道さん

川畠成道(1971年11月21日 - )は、東京都三鷹市生まれのヴァイオリニストである。
8歳の時、祖父母とロサンゼルスへ旅行をした際に風邪を引いて日本から持って行った風邪薬を飲み、その風邪薬の副作用でスティーブンス・ジョンソン症候群に罹り、一命は取り留めたがその後遺症で角膜を損傷し視覚障害を負ってしまった。
10歳の時ヴァイオリンを手にしたが、わずか3年後の1984年、中学校1年生で第38回全日本学生音楽コンクール東京大会中学生の部第3位を受賞した。
また、同年、アイザック・スターンの公開レッスンに参加し、スターンから賞賛を受けた。

高校・大学時代
1987年、桐朋女子高等学校音楽科に入学し、江藤俊哉に師事する。1990年、桐朋学園大学音楽学部に入学、同年の第59回日本音楽コンクールで第3位を受賞。1994年、同大学を卒業した。

イギリス留学
1994年9月、江藤俊哉のすすめで、英国王立音楽院からの奨学金を得て、同音楽院大学院へ留学。
1996年、英国王立音楽院協奏曲コンクールで第1位を受賞。
1997年、同音楽院175周年記念コンサートでソリストとしてブルッフのスコットランド幻想曲を演奏し、その後、「スペシャル・アーティスト・ステータス」の称号(同音楽院史上2人目)を与えられて同大学院を首席で卒業した。

音楽は人類<共通言語>

2018年08月28日 10時58分53秒 | 社会・文化・政治・経済
「何のために学ぶのか?」
ディスカッションのなかで、多様な価値観を知る。
そして自分の考え方を深め、他者を尊重する。
音楽は人類<共通言語>
国籍や文化の差異を超えて、他者を理解するための大きな力となる。
他者を思いやり、理解することえを学ぶ。
学んだことをどのよに社会で生かしていけるか。
そこに教育の真髄がある。

「新聞は、あなたと世界をつなぐ窓」

2018年08月28日 10時22分23秒 | 社会・文化・政治・経済
新聞はできれば、購読すべきた。

「いつでも、どこでも、簡単に社会のできごとを知ることができます。小さく折りたためる新聞は、世界に開いた持ち運べる窓であるのです」木村葉子著
「新聞は、あなたと世界をつなぐ窓」
全国紙と地方紙はどこが違うの?
大事件が起きたときはどうするの?
実際の記事を例に新聞の役割とおもしろさを伝え、NIE活動の方法や効果も分かりやすく紹介します。
小学校高学年くらいの読者に向けて、新聞の役割や、どのように新聞が作られるかをやさしく教えてくれるものだが、大人でも勉強になります。
「物の見方はさまざま」「情報選択の力」「主張のちがいを読み解く力」
『毎日小学生新聞』を作成している著者が、実例を交えながら新聞の様々な役割や他のメディアとの違いを伝える。
はじめに
第一章 新聞の役割を知りましょう ・新聞がないと「さみしい」
・新聞が毎日届く国、日本
・私と新聞との出合い
・新聞の危機!?
・新聞の役割
・四つ目の役割
・新聞の力
・たくさんある新聞
・新聞作りの現場から
・真夜中の新聞社で
・「号外」って何?
・毎日新聞の署名記事
・物の見方はさまざま
・情報選択の力
・主張のちがいを読み解く力
・自分の身を守る
・記者派遣で学校へ
・種をまく
第二章 新聞と友達になりましょう ・「教育に新聞を」NIEの活動
・NIEの効果
・NIEに挑戦!
・小学生新聞を作るのはむずかしい?
おわり


宇宙という偉大な書物

2018年08月28日 10時09分03秒 | 社会・文化・政治・経済
この宇宙という偉大な書物の中には<哲学が書かれている>
<その書物は数学の言葉で書かれている>科学者・ガリレオ


ガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei、ユリウス暦1564年2月15日 - グレゴリオ暦1642年1 月8日)は、イタリアの物理学者、天文学者、哲学者。
パドヴァ大学教授。
その業績から天文学の父と称され、ロジャー・ベーコンとともに科学的手法の開拓者の一人としても知られている。
イタリアでは特に偉大な人物を姓ではなく名で呼ぶ習慣がある(他にも、ダンテ、レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロ、ナポレオン(イタリア系フランス人)等)ため、名である「ガリレオ」と呼称されることが多い。欧州ではオランダ、ドイツ、スカンジナビアではGalilei、フランスではGaliléeとファミリーネームで呼ばれているが、ほとんどの国ではファーストネームで呼ばれている。
晩年
彼のことを快く思わない者によって、彼の支持した地動説を口実にして異端審問で追及されるように追い込まれたり、職を失ったり、軟禁状態での生活を送ることになった。
職を失い経済的に苦境に立たされ齢も重ねたガリレオは病気がちになった。
これを知ったルネ・デカルトは、自身も『宇宙論(世界論)』の公刊を断念してしまった。追い打ちをかけるようにガリレオを看病してくれていた最愛の長女ヴィルジニア(マリア・チェレステ)を1634年に病気で失ってしまう。
さらに1637~1638年ころには失明した。

物事の間に思いがけない結びつきが

2018年08月28日 09時49分48秒 | 社会・文化・政治・経済
考え得るあらゆる視点から光を当てて、物事の核心を輝かせる。
数学は、この宇宙のさなざまな物事を知恵力で照らし、そこに脈打つ法則性を言葉(数式)として表わす技術として表わす技術である。
新たな分野や理論が生まれて続けているが、それらも、もともとこの世に存在していた法則を、知恵の力で照らし、得られたものだと考える。
そもそも数学では、あらゆる物事の「関係性」を見ようとする。
その関係性の定め方に応じ、「違うもの」「同じもの」と考えたり、一つの物事に異なる色の光を照射して重層的に捉えたりするといったことだ。
こうした考え方を極限まで探求すると、物事の間に思いがけない結びつきが発見されることがある。
広島大学教授 坂元国望さん

「地球的相互依存性」

2018年08月28日 09時34分06秒 | 社会・文化・政治・経済
誰人の生活も、世界の無数の人びとの労苦と密接に結びついている。
「地球的相互依存性」への自覚を促す。
そして、他のために貢献し、自他共に栄えていくという「人類共生」の哲学。
人道をもとに、思いやりをもって、自他共に栄える人類共生の時代であらねばんらない。
人類は相変わらず、軍事力、経済力、政治力で、他の国を圧している。
「人道」を新たな指標として、文化、精神性、人格で結びつく共存・共栄の人間のための地球になることが期待される。