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社会と自分の力学
商品の説明
内容紹介
働く女性は全体の半数近くを占めるのに、本人が望んでも働き続けられないのはなぜなのか。なぜ非正規雇用が多いのか。雇用均等処遇、男女共同参画社会の中での「軋轢」を描きながら、当事者の声とともに今後を問う。
2019年2月19日
wan-wan
政府の主導で女性活躍推進が始まり、5年が経った。
女性就業者の増加など一定の効果はあげているものの、当事者である女性の反応もどこか冷ややかで誰による誰のための改革なのかがよく分からない。追い風が吹いても、なぜ女性はその力を仕事で存分に発揮できないのか。
新聞記者、大学研究者、政府の男女共同参画審議会委員として40年近く働く女性を間近にみてきた著者が冷静に分析してくれている。主観に陥らず、豊富な調査・統計データを盛り込んでいるので説得力も十分。
結局、いまだ社会構造や個人の意識に残る性別役割分担意識が女性の活躍を阻む主犯のようだ。
平成も終わろうとしているのに昭和の価値観を引きずっている状況は誠に残念。著者が理想として提示する「自らの意思で自由に生き方を選べる」時代は、いったいどれだけ時間をかければ実現できるのだろう。昭和の宿題をいつまでも次世代に残さないでほしい。
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