▼残念ながら「平和」や「正義」といった言葉が、時に攻撃や暴力を正当化するために用いられることも事実である。
それに対して「不戦」という明確な誓いを打ち立て、真実の「平和」への思いを強固にし、結集していく。
そこに「不戦」の提案の重要な眼目がある。
「不戦」は「非暴力」と共通している。
▼「野蛮に対する人間性の戦い」こそ文化である。
被爆ピアノは、広島で被爆し、奇跡的に原型をとどめたピアノであり、国内に十数台あり、戦争の残酷さと平和の尊さを訴えている。
▼英語で文化を表す「カルチャー」の語源は「耕す」との意があり、まさに心を耕し、豊かに潤していくとことに文化の力がある。
▼手塚プロダクションの松谷孝征社長によると、手塚治さんは生涯約15万ぺーじに及ぶ原稿は、1日あたり約10枚を、365日休まず描き続けた計算になるそうだ。
その最大の原動力は「未来人」と呼んだ子どもたちに、命と平和の尊さを伝えたいとの思いであったそうだ。
<みんな、同じ地球人>との信念のもと、病で亡くなる3か月前に、海外でのアニメ祭典に参加し、作りてたちと国を超えて交流を深めたというエピソードもある。
文化は国を超えていく。
人の心を変え「時代の底流を作っていくのは文化・教育の力」である。
平和といっても、その実像は、人と会い、語り合うなかで結ばれる絆にこそある。
一流の文化・芸術に触れる機会の大切にし、心豊かに友情を広げる夏にしたい。
▼まず「聞く」ことから、「対話」の「信頼」も生まれてくる。
すべては、子どもを「一個の人格」として尊重することから始まる。
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