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息子を性犯罪者にしないために、父親ができること

2020年09月01日 03時20分17秒 | 事件・事故

8/31(月) 21:50配信

All About

性犯罪のニュースが流れるたび、怒りを感じる人は多いと思います。どうか我が子が被害にあいませんようにと願いながら、「もし自分の息子が加害者になってしまったら……」と考えてしまうこともあると思います。加害者のゆがみと背景をひもときながら、性犯罪の予防教育について考えます。

◆「加害者」に生まれるわけではない
性犯罪のニュースが後を絶ちません。自分の子どもが被害にあってほしくないと強く願う一方で、息子を持つ親は「加害者になってほしくない」とも思います。
 
性犯罪防止のための啓発活動では、「性犯罪にあわないために」と、女性に注意を促すものが目立ちます。確かに防犯対策を行うことは大切ですが、性犯罪に限らず、すべての暴力は「加害者の問題」です。加害者がいないと起こらないからです。

筆者は被害者支援が専門ですが、かつて性犯罪加害者の更生プログラムにも関わっていました。多くの加害者と接する中で痛切に感じたのが、父親の影響の大きさです。

更生プログラムでは、成育史や事件の振り返りを通して、ゆがんだ考え方を修正し、自分自身をマネジメントする力をつけて、再犯しない自分になることを目標にしています。

プログラムは男女の指導者で進めていくのが基本です。男女の指導者が協力し合いながら進めていく姿を見せることが「育ち直し」につながるということのようです。つまり、彼らは「男女が対等に協力し合う」関係性を見て育っておらず、それが、女性観や女性との関わり方にゆがみを生じさせている可能性が考慮されているということです。

DV家庭で育った加害者が多いのは特筆すべきことかもしれません。筆者が関わったなかでは、7~8割の人が、幼少期に父親から虐待を受けたり、父親が母親を殴るのを見て育っていました。暴力の被害者が、加害者になっているのです。

◆語られやすい性犯罪の動機
プログラムの序盤で、事件の動機を尋ねると、多くの人が「性欲を抑えられなかった」とか「ストレスがたまっていた」、「合意だと思っていた」などと答えます。
 
これらの答えの中には、性暴力をなくしていくためのヒントが隠されています。ひとつずつ解説していきます。

◆ゆがみ1:性欲が強いほうが男らしい
「性欲が抑えられなかった」というのは、性犯罪のニュースでよく目にする動機です。受講者に詳しく話を聞くと、取り調べの時に、しばしば「性欲が抑えられなかったんだろう?」という質問を受けているようでした。
 
そこに見えるのは「男性の性欲は制御が効かないものである」という、男性が持っているイメージです。また「だから仕方がない」といった、暴力の正当化も垣間見えます。
 
「英雄色を好む」ということばがあります。英雄というのはすべてにおいて精力的であるから、性欲も強い、といった意味で使われ、性欲の強さは「男らしさ」として肯定的に捉えられてきました。実際、「自分は性欲が強いんです」と自慢げに語る受講者も少なくありませんでした。
 
女性である筆者からすると、自分の性欲をコントロールできない男性も、性欲の強さをアピールする男性もカッコ悪いと思うのですが……。また、性欲に翻弄される自分というセルフイメージは、無力感に繋がるように思います。
 
たしかに、性欲は性加害のきっかけのひとつではあるでしょう。しかし、性欲の赴くまま衝動的に犯行に及んだわけではないことが、徐々に見えてきます。

◆ゆがみ2:女性の体を、ストレス発散に使っていい
事件当時の振り返りを進めていくと、仕事や人間関係のストレスを抱えていた人が多いことがわかってきます。犯行後は「後悔」や「うしろめたさ」「捕まるのではないかという不安」といったマイナス感情の他に、「達成感」「充実感」などのプラス感情も持つようです。
 
女性を性的に支配し、征服して、男としての自尊心を取り戻したいという心の働きは「女性をストレス解消の道具に使ってもいい」という価値観がベースにあります。
 
「風俗にいく金がなかった」と言う人もいます。強姦や強制わいせつならお金がかからないというわけです。それならマスターベーションすればいいのでは、と思うのですが、「女性のからだを使うことに価値がある」と彼らは考えていたようでした。

◆ゆがみ3:いやよいやよも好きのうち
多くの被害者は抵抗できません。恐怖のあまりフリーズしてしまったり、殺されることを恐れ、従順さを装ってその場を切り抜けようとするからです。しかし彼らは「抵抗されなければ合意」だと身勝手に考えます。被害者が抵抗をあきらめると「自分を受け入れてくれたと思った」と話す人も少なくありませんでした。
 
彼らはそのような価値観をどこで学ぶのでしょう?
 
多くは、ポルノです。AV(アダルト動画)は、男性が気持ちよくなるように作られたファンタジーなので、女性が見ると「ありえない」と思う描写が多々あるのですが、日本の多くの男の子たちは、性教育を受ける前に、AVで性行為を学んでしまいます。
 
男性に都合よく演出されたAVから、「少々強引でも、性行為に持ち込めば大丈夫」とか「最後は気持ちよくなる」とか「嫌がっているのは本心じゃない」などの間違った知識を得て、自分でやってみようとするのです。

◆父親だから、できることがある
もちろん、性犯罪を起こすのは加害者自身の問題で、親のせいではありません。でも、男の子が性加害につながる価値観を持たないように育てられる、あるいは、成長過程で生じたゆがみを修正できる最も身近な存在は、父親なのではないでしょうか。
 
父親は息子にとって、男としての生き方のモデルであり、憧れの対象でもあるでしょう。だからこそ息子は、父親の価値観を受け継ぎ、態度をまねようとします。

妻や子どもを対等な人間として扱わず、暴力で支配する父親のもとで育つと「暴力で屈服させるのが男らしさ」だと学んでしまいます。しかし、父親が母親を尊重し、大切にしている姿を見て育った男の子は、女性を道具のようには扱いません。
 
それは、社会の在り方としてもいえることです。

◆性犯罪の予防教育とは
性犯罪が報道されると、「女性に隙があった」とか「二人で飲みに行った女性も悪い」などと、被害者がバッシングされるという奇妙なことが起こります。被害者の落ち度を探し、性暴力を正当化するのは、性犯罪者と同じ発想です。

「女は男に従うべき」という男性優位の価値観は、今も社会に根強く残っていて、性犯罪を下支えしています。そのような考えを社会からなくしていき、男性も女性もお互いに尊重し合う社会にしていくことが大切です。

また、暴力被害を受けた子どもたちが適切にケアされること。暴力の加害者が正当に処罰されること。年齢に応じた性教育が子どもたちに与えられること。そういった取り組みも、性犯罪加害者を生み出さないための「予防教育」になるでしょう。

性犯罪において、多くの場合、女性は被害者側で、弱者です。そのため、男尊女卑の考えが強い男性には、女性がどれだけ訴えても響きにくい面があります。

ですから、男性が、加害者と同じ性を生きている男性として、「性犯罪を許さない」、「女性を軽く扱う男は、自信なさげでカッコ悪い」と表明していくことが、この社会から性犯罪をなしていくための近道だと感じているのですが、いかがでしょうか?

福田 由紀子(子育てガイド)

 

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非常時の不安が招く「コロナいじめ」 原発避難の教訓から考える4つの対策【#コロナとどう暮らす】

2020年09月01日 03時17分19秒 | 事件・事故

石井志昂 | 『不登校新聞』編集長、不登校経験者
5/29(金) 9:00

 Yahoo!ニュースでは、新型コロナウイルスを経験した社会が今後どのように変化していくのか、みなさんが不安に感じていることをコメント欄に記載する記事を公開しています。

そのなかから「学校でのいじめ」に関して不安を感じている人がいたので、20年近くいじめや不登校を取材してきた私なりの見解を述べたいと思います。

 「学校で、1人でも感染者が出たら…学校は閉鎖になるのか? そうしたら、◯◯のせいで学校閉鎖だ、ていじめに繋がるんじゃないかなどが心配です」(原文ママ)

 このようなコメントがYahoo!ニュースに投稿されました。感染症の蔓延や緊急事態宣言などで生活や健康への不安が広がっており、こうした心配をされる方も少なくないと思います。実際にこうしたいじめは「コロナいじめ」と呼ばれ、4カ月ほど前から発生しています。

すでに発生している「コロナいじめ」
 「コロナいじめ」が初めて注目されたのは、2020年1月30日、千葉県鴨川市の亀田総合病院が、「病院職員の子どもらがいじめにあって いる」と市に訴えたことがきっかけでした。

 鴨川市教委は、2月4日に市内の全小中学生に「いじめアンケート」を実施。約1863人中5人の子どもが「コロナウイルスにかかっているとからかわれた」などと回答していました。

こうした動きと連動して千葉県教委は、1月30日に県内の小中学校などに通知。2011年の福島第1原子力発電所事故により避難した子どもがいじめにあったことを教訓とし、「同様の事態が発生すること のないよう未然防止に細心の注意を」と求めていました。

原発事故後にも起きていた非常時のいじめ
 千葉県教委がコロナ禍で「教訓」とするよう求めたのは、「原発避難いじめ」と言われてきたものです。原発避難いじめとは、原発事故によって避難した子どもたちが受けたいじめです。今回の教訓とするためにも、原発避難いじめを解説していきます。

 2017年に文科省が調査したところ、福島から避難した子どもへのいじめは同年までに全国で199件が確認されました。なかには「福島に帰れ」「放射能がうつるから近づくな」といった誹謗中傷もありました。

 調査結果を受けて2017年4月に松野博一文科大臣(当時)は「いじめの背景には、理解不足からくる大人の配慮に欠ける言動もある」として原発に関する正確な知識と子どもへの配慮を求めるメッセージを発表しています。

いじめをエスカレートさせかねない配慮欠く教員の言動
 文科大臣も指摘した「大人の配慮に欠ける言動」を行なった人には教員も含まれていました。

 2016年、新潟市に避難していた小4男子に対して、担任の40代教諭が名前に「菌」をつけて呼んだという問題がありました。そもそも男子児童は同級生から「ばい菌扱いをされる」といじめに苦しみ、担任に相談していました。男子児童はこの一件の翌々日から学校を欠席しています。

 私が取材をしてきたなかでも、教員の言動によっていじめがエスカレートしたり子どもが深く傷つけられたりする例がありました。教員は教室内で絶対的な存在で、影響力が大きいのです。

原発避難いじめは、なぜ起きたのか

 いじめ研究の第一人者である滝充さん(国立教育政策研究所)は、「いじめのきっかけや原因探しはあまり大事なことだとは思えません。というのも、きっかけは本当にささいなことだからです。(中略) 子どもたちがストレス度の高い状況におかれているという環境のほうに目を向けるべきです」(2011年・不登校新聞)と語っています。

 「きっかけが大事ではない」と考えるのならば、原発避難いじめが起きたのは、原発や避難者という特徴が重要だったのではありません。震災や原発事故などで子どもたちが不安やストレスを抱えていたという環境があったからこそ起きたことです。

コロナいじめで考えられる特有の事情
 原発避難いじめが起きた状況と、現在の状況は、子どもたちが大きな不安やストレスを抱えているという点などでとても似通っています。他方で新型コロナウイルスが持つ特有の事情が、いじめに影響を与える可能性もあります。

 原発避難いじめは対象者が避難者にほぼ限定されていましたが、誰もが感染する新型コロナウイルス ですから対象者はより広がると言えるでしょう。また、「咳をする」など小さなきっかけでも感染を疑われたり、「距離を空ける」という名目で仲間はずれが行われたりすることも考えられます。

「原発避難いじめ」が示す教訓1 不安ケアと正しい知識の周知が必要
 原発避難いじめからの教訓として2点を挙げたいと思います。

 1点目は、教員や周囲の大人が対応を誤れば急速にいじめが広がるということです。

 原発避難いじめでは、担任がいじめに加担してしまったこともありました。避難してきた子に「賠償金をもらっただろ」と小学生が金銭をせびることもありました。周囲の大人たちの会話からの影響があったのでしょう。こうした事例を踏まえると、コメントでもありましたが、新型コロナウイルス感染者が1人でも、学校や周囲の大人の対応次第でいじめが始まることは充分に考えられます。

 「大人発信のいじめ」を止めるために、まずは子どもたちの間に新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って広がっている不安をていねいにケアすることが重要です。さらに、ウイルスは誰もが感染しリスクをゼロにすることはできない、という事実を周知することが必要です。

「原発避難いじめ」が示す教訓2 長期化を見据えた対策を考える
 原発避難いじめから学びたい教訓の2点目は、コロナいじめの発生期間が長引く可能性があることです。

 原発事故発生から5年後、2016年度に避難者の子どもたちに対するいじめが129件も起きていました(文科省調査)。新型コロナウイルスが終息したあとでもコロナいじめだけは続いている、という状況も考えられます。

 対策として考えられるのは、長引くことを見据えて教育システムを変化させていくことです。取り急ぎ必要なのは、オンライン(リモート)授業を公的な選択肢として広げることです(家庭教材アプリ「すらら」や「スタディサプリ」など)。


 そもそも「毎日いっしょにいる」という状況は人間関係が苦しくなりがちです。日本文学者のロバート キャンベルさんは、日本の公教育が公平性の面で優れていることを指摘したうえで「魅力的な非常口(逃げ道)」を示す必要性を訴えていました(2017年)。魅力的な非常口が見えることで、選択肢が広がり、人間関係にもゆとりが生まれます。それは広い意味での「いじめ予防」だと言えるでしょう。

新型コロナ特有の事情を踏まえて考えられる対策
 ここまでは原発避難いじめからの教訓を生かした対策です。しかし、新型コロナウイルスの特徴を踏まえた対策も必要です。優先度がもっとも高い対策は、「コロナいじめは誰にでも起こりえる」「いじめが疑われたら即座に安全確保」という認識を多くの人が持つことでしょう。

 「弱い子」や「優しい子」がいじめを受け、「気が強い子」や「クラスの人気者」はいじめられないと思われています。まったくの誤解です。この先入観が発見を遅らせます。繰り返しになりますが、新型コロナウイルスは誰もが感染する可能性があり、コロナいじめも同じように誰もが被害者になりえるのです。先述の通り子どもへのウイルスの正しい知識を周知するとともに、見守る大人の側の先入観をなくすことが大切です。

 また、いじめの被害者も加害者も、先生も親も、直接的な関係者は、いじめが起きても「いじめではない」と思いたがります。

 私が取材した中では、「自分がいじめられているなんて認めたくない」と3年間ガマンしていた子ども(当時19歳)や、周囲に自分がいじめられていたことを伝えるのに9年間かかったという女性(当時23歳)も いました。

 周囲の発見が遅れたケースでは、自殺が起きてしまったケースもあります。両親がいじめに気がつかず、亡くなってからいじめを知ったのです。遺族に取材すると自殺当初は「まさかうちの子が」と思っていたそうです。疑わしい状況があれば「いじめか否か」などと検討はせず、即座に子ども本人の安全を確保すべきなのです。先述のようにコロナいじめは長期化する可能性があるので、この対策がより重要になります。

 コロナいじめを防ぐための対策は4点、挙げました。あらためて列記します。

・新型コロナに対する子どもの不安のケアと、正しい知識の周知

・長引くことを念頭にした教育システムの変更

・誰にでもいじめは起こりえるという認識の周知

・いじめが疑われたら即座に安全確保

 最後に学校に通う子どもの方にもお伝えしたいことがあります。

 このウイルスは、あらゆる人が感染する可能性があります。どんな状況にいても感染する可能性はゼロではありません。そのため、ウイルスを持った人を非難するのではなく共感と思いやりを持って接してほしいと思います。悪いのは、その人ではなく、ウイルスです。

 また、みんなといっしょにいじめる側になってしまいそうなときは、どうかその場から逃げてください。いじめを受ける側でも同じです。逃げてください。いじめは、いじめる側が100%悪いからです。ちなみにあなたが行きたくないと思えば、小・中学校は1日もいかなくても卒業できます。私は、中2の途中から1日も学校へ行かず育ってきました 。

 最後になりましたが、いまは学校でも、家庭でもピリピリしていて、子どもだってたいへんだと思います。すこしでも楽しい日々が見つかるよう祈っています。

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※記事をお読みになって、コロナ関連のいじめ問題についてさらに知りたいことや疑問に思っていること、自分なりの乗り越え方などのアイデアがありましたら、ぜひ下のFacebookコメント欄にお寄せください(個別の回答はお約束できませんのでご了承ください)。

また、Yahoo!ニュースでは「私たちはコロナとどう暮らす」をテーマに、皆さんの声をヒントに記事を作成した特集ページを公開しています。

【この記事は、Yahoo!ニュース個人編集部とオーサーが内容に関して共同で企画し、オーサーが執筆したものです】

※2020年6月2日加筆修正

 
石井志昂
『不登校新聞』編集長、不登校経験者
1982年東京都生まれ。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校。同年、フリースクール「東京シューレ」へ入会。19歳からは創刊号から関わってきた『不登校新聞』のスタッフ。2006年から『不登校新聞』編集長。これまで、不登校の子どもや若者、親など300名以上に取材を行なってきた。また、女優・樹木希林氏や社会学者・小熊英二氏など幅広いジャンルの識者に不登校をテーマに取材を重ねてきた。編著書に『学校に行かない君へ』(ポプラ社)など。

 


女優・階戸瑠李さん、急死 31歳 16日放送『半沢直樹』に出演

2020年09月01日 03時02分47秒 | 事件・事故

8/31(月) 16:34配信

オリコン

階戸瑠李さん(写真は2014年) (C)ORICON NewS inc.

 女優の階戸瑠李(しなと・るり)さんが28日、持病のため31歳で急死した。31日、所属事務所の公式サイトで伝えられた。

■階戸瑠李さんのプロフィール

 サイトでは「弊社所属の女優 階戸瑠李(享年31)が、2020年8月28日、持病により急逝いたしました」と報告するとともに、「弊社といたしましても、あまりにも突然の訃報に接し現実を受け入れ難く、とても残念でなりません」とつづられた。その上で「皆様におかれましては、これまで階戸瑠李を温かく見守ってくださいましたこと心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます」と感謝を伝えている。

 葬儀、告別式に関しましては、遺族の意向により、親族のみで執り行うとした。

 階戸さんは今月16日に放送されたTBS系ドラマ『半沢直樹』(毎週日曜 後9:00)にも出演。半沢を陥れるメールの送信元として浮上した「丸岡商工」でやる気のない社員・北川役で出演し、SNSで話題を呼んでいた。

 

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行方不明の子ども39人を発見 米ジョージア州

2020年09月01日 02時59分08秒 | 事件・事故

8/31(月) 10:34配信

CNN.co.jp

行方不明の子どもの捜索に当たる当局者たち=ジョージア州

(CNN) 米連邦保安局はこのほど、米南部ジョージア州で、3歳から17歳の行方不明の子ども39人を見つけ出した。

連邦保安局の行方不明の子どもの捜索に当たるチームが、同保安局の逃亡犯の捜索に当たるチームや全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)、州や地元の当局と連携して捜査を行った。

26人の子どもを救出したほか、13人の居場所を特定した。

捜査に関連して9人が逮捕された。性的な目的のための人身売買や親による子どもの誘拐、薬物や銃器の所持などに関連した罪に問われている。

救出された子どもの一部は性的な目的のための人身売買や児童労働搾取、性的虐待などの被害者とみられている。他の子どもたちも法執行機関の要請で居場所が特定され、危険な状態にないことが確認された。

連邦捜査局(FBI)によれば、米国では毎年76万5000人の子どもが行方不明になる。40秒に1人の子どもが行方不明になっている計算だ。連邦保安局は2005年からNCMECと連携し、これまでに1800人以上の子どもたちを救出している。

 

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より感染力のある新型コロナ変異株、インドネシアでも発見

2020年09月01日 02時54分40秒 | 医科・歯科・介護

8/31(月) 10:25配信

8月30日、インドネシア・ジャカルタのエイクマン分子生物研究所は、新型コロナウイルスで、より感染力のある変異株が国内で見つかったと明らかにした。写真はジャカルタで、ウイルスの脅威について警告するために、棺に模した箱を抱え、ポスターを掲げる役人たち。28日撮影(2020年 ロイター/Willy Kurniawan)

[ジャカルタ 30日 ロイター] - インドネシア・ジャカルタのエイクマン分子生物研究所は30日、新型コロナウイルスで、より感染力のある変異株が国内で見つかったと明らかにした。

ヘラワティ・スドヨ副所長はロイターに対し、同研究所が収集した検体の遺伝子配列データから、「まだ比較的軽めだが感染力のある」変異株が発見されたと語った。

これが最近の同国での感染急増の背景にあるのかを判断するには、もっと研究が必要になるとも述べた。

今回の変異株は2月に世界保健機関(WHO)が確認したタイプで、欧州や米州で既に広がっており、さらにインドネシア隣国のシンガポールやマレーシアでも見つかっている。

インドネシア大学の伝染病専門家、Syahrizal Syarif氏は、自身のモデルに基づくと、年末までに国内の累計感染者数が50万人に拡大する可能性があると指摘し、警戒を怠らないよう呼び掛けた。

インドネシア保健省のデータによると、同国で30日に報告された新規感染者は2858人で、前日の最多記録3308人は下回ったが、過去1カ月の1日平均よりは多い。感染者数の累計は17万2053人で、死者は7343人。

 

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「日本で生活できることは本当に幸運」“ヨーロッパ最後の独裁者”に挑む女性が、日本の若者へ語ったこと

2020年09月01日 02時34分14秒 | 社会・文化・政治・経済

【チハノフスカヤ氏 単独インタビュー全文】
8/31(月) 18:18配信

日本テレビ系(NNN)
旧ソビエトのベラルーシで、8月9日に行われた大統領選挙。
26年間にわたって権力を握り続け「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領に挑んだ1人の女性がいました。

スヴェトラーナ・チハノフスカヤ氏、37歳。


選挙活動中のチハノフスカヤ氏

政権に批判的だったブロガーの夫が大統領選への出馬を禁じられ、収監されたことを機に、夫の解放を求め立ち上がった彼女。
たった数週間でルカシェンコ大統領にとっての最大の強敵となり、現政権に不満を持つ国民から熱狂的な支持を集めたことで、世界的に一躍時の人となりました。
選挙後、不正を訴え選挙のやり直しを求めて平和的な抗議活動を続けるチハノフスカヤ氏にNNNモスクワ支局は日本のメディアとして初めて単独インタビューしました。


「ヨーロッパ最後の独裁者」ルカシェンコ大統領

チハノフスカヤ氏は現在、身の安全を確保するため、選挙直後に隣国リトアニアに避難し、ベラルーシの人たちに「抗議の声をあげ続けよう」とメッセージを発信し続けながら、国際社会に協力を求め、現政権に対しては対話を呼びかけています。彼女が描くベラルーシの未来とは?そして、日本の若者へのメッセージも・・・。

全ては夫への愛から始まった

インタビューを受けるチハノフスカヤ氏

Q:今の健康状態は?毎日、ストレスがあると思いますが大丈夫ですか?

ここリトアニアは、安全だと感じています。でもベラルーシ国内での対立やベラルーシに残って、権利を求めて闘わなければならない人達のことを聞くたびに、私が彼らと一緒にいられないことを残念に思っています。


Q:主婦だったあなたが、国民の象徴として政権と闘う、その力の源は何ですか?

全ては夫への愛から始まったのです。私の夫は大統領に立候補したかったのですが、彼は拘束されていたため出来ませんでした。そして、私は彼を愛しているので、その意思を引き継いだのです。でも、それが徐々に責任感へと変わっていったのです。これを続けなければならない、私を信じて賛同してくれる人々を裏切ることは出来なくなったのです。


Q:ベラルーシに戻らないのですか?身の危険を感じていますか?どの様な解決策もしくは、何を目標にしていますか?

もちろん私はベラルーシに帰るつもりです。そこが私の母国であり、国を愛しています。しかし、ベラルーシにいることが今は安全だと思わないので、リトアニアに留まらなければならないのです。リトアニアは私の子どもにとっても安全だと今は感じています。もちろんベラルーシには必ず帰ります。

日本で生活できることは本当に幸運なこと

選挙活動中のチハノフスカヤ氏

Q:諸外国にはどのような役割を果たして欲しいですか?

この困難な状況で、私たち国民を支援してくれている国々に感謝しています。全ての支援に対し本当に感謝しています。しかし全ての人、全ての首脳に求めたいのはベラルーシの平穏を最優先に考えて欲しいということです。今起きていることは、ベラルーシ国内の問題だからです。


Q:選挙直後の8月12日の反政権デモに参加した可能性のある20代の日本人男性が拘束されたままになっていますが、情報はありますか?

彼はまだ拘束されていると思います。私たちは今、拘束されている全ての人々の居場所を突き止めているところで、人数は把握出来ています。もちろん彼らが解放されるために全力を尽くします。8月9日から続いた平和的なデモの参加者を解放するよう、私たちは求め続けています。拘束されている外国人についても本当に心配しています。私たちはこのような人々がどうなったのか、必ず突き止めます。そして全ての人々が解放されることを願っています。


Q:あなたが日本に求めることは何ですか?

特別なことを求める権利は、私にはないです。ただ日本政府にはベラルーシの平穏を尊重し、どのような形でもいいので民主化を求める人々を支援して欲しいのです。民主主義国家である日本の人々は、民主主義のために立ち上がった私達のことを理解してくれると思っています。


Q:あなたは若い世代ですが、日本の若者に何を伝えたい?

民主主義国家である日本で生活できることは本当に幸運なことで、ベラルーシのような問題に直面しなくて良いというのは本当に素晴らしいことだと知って欲しいです。この民主主義を失わず、この自由を失わないようにして欲しい。そして、ベラルーシも民主主義国家になれることを祈っていて欲しい。

私たちはいつも恐怖のもとで生活しています

チハノフスカヤ氏「今年、ベラルーシ国民は声をあげました」

Q:なぜあなたは大統領選挙に立候補されたのですか?その理由は?

子供たちには言論の自由があり、自分の支持するリーダーに投票できる国で育って欲しいからです。


Q:ベラルーシでの生活では、これまでどのような制限が有り自由が奪われていたのか?具体的に体験したことを教えて下さい?

私たちはいつも恐怖のもとで生活しています。政権に批判的なことを言うと刑務所に入れられることや、職を奪われる可能性があります。私たちはいつもストレスを抱えており、恐怖のもとで生活していました。言いたいことを表現出来ないのです。とても苦しいことです。今年、ベラルーシ国民は声をあげました。自分たちには権利があり、そのために今、闘わなければならないと理解したのです。


Q:政権側との対話を通じた平和的な権力移行を目指す中、現在、政権側はそれに応じようとしていません。今後も応じる可能性は少ないと思われる中、どうすれば対話が可能になりますか?また、対話が実現するまでデモを続けますか?

政権側が対話しようとしない状況は理解しています。しかし、いつかは耳を傾けなければならなくなるはずです。なぜなら、ベラルーシ国民は変わったのです。今の権力のもとで生活することは出来なくなったのです。私たちはもう政権の言いなりではないのです。誰もが自由であるべきだと気づき、今の政権を恐れることはなくなったのです。遅かれ早かれ、国民は今の政権から離れていくでしょう。


Q:政権側が対話に応じない場合、どの様な解決策がありますか?そして何を最終目標にしていますか?

私たちの最大の目標は平等で透明性のある選挙です。それを実現するためには、今の大統領ではない新たな政権が必要です。ただ政治的危機ではありますが、私達は経済的危機を望んでいません。そして、政権もそれを望んでいないと思います。ですから、いつかは対話に臨むはずです。
ベラルーシでは歴史が動いている

チハノフスカヤ氏は「これが私の運命」と語った

Q:EUのような国際機関の支援を受けたいと思いますか?政権側との対話や解決のために国際機関の支援は欠かせないと思いますか?

ベラルーシで起きていることは国内問題です。平等な選挙を求めているだけで、今の大統領のもとで暮らしたくないのです。ベラルーシを自由な国にしたいという私たちの望みを、もし外国が支援してくれて助けてくれるのなら、もちろん私たちは感謝します。この状況に対し支援してくれるどのようなことにも私たちは賛同します。


Q:政権の後ろ盾となっているロシアは、今回の問題はベラルーシの国内問題であり、外国は内政干渉すべきではないとしています。このロシアとの関係について、どのように考えていますか?ロシア政府の報道官は、野党側のロシアとのパートナー関係の意欲は最小限しか無いと述べていますが、どう考えますか?

ロシアは私たちの隣国で、重要な貿易関係を築いています。この関係を単に壊すことは出来ません。私たちはずっと隣国です。他にも隣国があります。どの国とも私たちは友好関係でいたいのです。ロシアに求めることは、他の国に求めるものと同じです。今のベラルーシの平穏を尊重して欲しいということです。


Q:ベラルーシ国内の事態が深刻化した時、ロシアが軍事的な介入をする可能性はありますか?

何が起こるかわかりませんが、ロシアがこの国内問題に干渉せず、ベラルーシの平穏を尊重してくれることを願っています。ロシアは隣国で、誰もケンカをしたくないのです。ただ、友好関係でいたいだけです。


Q:最後に、主婦だったあなたが市民の象徴として政権と闘う、その力の源は何ですか?

私は政治家になりたいとは思ってもいませんでした。そして、この立場にいることも想定していませんでした。しかしこれが私の運命だということを今は理解しています

「日本で生活できることは本当に幸運」“ヨーロッパ最後の独裁者”に挑む女性が、日本の若者へ語ったこと【チハノフスカヤ氏 単独インタビュー全文】

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