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追求したのは「人間の幸福」

2017年09月06日 19時49分44秒 | 社会・文化・政治・経済
全ては人間から始まる。
資本主義、共産主義、社会主義などのイデオロギーは行き詰っている。
体制を問題にするのではなく、そこに存在する一人ひとりの人間の変革こそ基礎となる。

人間の欲望は際限がなく、人間の生命を軽視したり犠牲とするなかで、自他ともの幸福が期待されている。
どんな理想的哲学・思想も、人間自身の変革なくして意味をなさない。
人間に内在する無限の創造力を確信することだ。
<生命の強さ>が自身の<希望の根源>となる。

<人生の最高の充実>を目指したい。

「僕は、戦いに敗れることを活力源にして次々に戦いをいどんでいる」
映画の巨匠・黒澤明監督。
栄光と挫折が交差する生涯。
敬愛する作家・ドストエフスキーの『白痴』を映画化したが、作品は不評で、評論家も辛辣だった。
順調だった矢先のことで、落胆も大きかった。
だが、自分でも気付かない視点を取り入れいれようと、周囲の声に真摯に耳を傾けた。
自ら書き進めたシナリオも、批判があれば何度も直した。
こして完成した名作が「生きる」であり、「七人の侍」である。
彼が人生を懸けて追求したのは「人間の幸福」だった。
失敗から学べる人は強い。
その経験を教訓として生かせるからだ。
失敗や挫折、幾多の苦難にも負けない。
それを活力源に変えた「心の強さ」に人は感動する。

座るのにも寝るのにも心地よい

2017年09月06日 11時43分45秒 | 日記・断片
取手駅ビルへ向かう時、通路で小さな紙片を見つけ気になり拾う。
「こんな小さい文字がよく書けるかもんだ」とまず感心した。
文字は新聞の文字より半分くら小さい。
メモ帳を破ったようだ。
「先生たちはいじめを認めようとしないけど、XX君が○○君をいじめてる。みんな笑って見ている。僕には何もできない」
4階は中学生、高校生たちの溜まり場であり、横になって寝ている女学生もいる。
机に向かってパソコンに向かったり、本を読んでるサラリーマン風の人やママ友も居る。
憩いの場である。
酒などを持ちこんでいるのは、私だけであろう。
2時間くらい眠って、ガードマンに閉店を告げられることも。
フワフワした大きな布の袋に何が入っているのだろうか。
その袋は形が自在になるので、座るのにも寝るのにも心地よいのだ。

木村んさんになりすます

2017年09月06日 11時11分10秒 | 日記・断片
「木村さんしばらく」大型ショッピングセンターの脇の通路で60代と想われるご婦人に声をかけられた。
「まあ、いいか、木村んさんになりすますか」と私は笑顔となって「いや、何年ぶりですかね」と応じた。
「奥さんお元気?」
「それが、3年前に亡くなりまして・・・」
「あら、知らなかった。私と同じ年だったわね」
「妻に先立たれるのは切ないものです」
「私の夫も、昨年なくなって・・・」
「そうでしたか。病名は?」
「血液の中に菌が入って、突然のことでした」
「そうでしたか。お互い長生きしましょう。いいこともありますよ」
「そうね。人生まだまだよね」
「お互いに頑張りましょ」と頭を下げる。
私は木村さんになりすまして、多少罪悪感をもって取手駅へ向かう。