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2人は母校の三四郎池で現実に

2017年05月12日 23時47分25秒 | 創作欄
<最大の復讐>は立派になることである。
<人生の師匠>の名言である。
このようはことが言えてしまうことに驚愕する。
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大風呂敷の先輩で天才と言われた、佐々木耕太郎は、<芥川賞をもらっても辞退したいね>と強がりを言っていた。
ドストエフスキーの再来を目指す佐々木先輩の狙いは<ノーベル文学賞>である。
誰もがこの<仲間内の天才>を嘲っていた。
実は、木野宗治も身のほど知らずで夏目漱石の再来を目指していたのだ。
誇大妄想狂のような2人は本郷通りの喫茶店で息まいていた。
佐々木耕太郎がなぜ天才であったのか?
それは類まれな記憶力である。
憲法の全文を記憶していた。
彼の兄は東大法学部出の弁護士であったが、兄を遣り込めるために論争を挑む。
兄との論争を前に、多くの判例を佐々木先輩は調べ暗記していたのだ。
その記憶力に兄は兜を脱いだ結果となる。
だが、記憶力=想像力ではない。
佐々木先輩は豪語すればするほど、ドストエフスキーに及ばなくなったのだ。
同時に木野宗治も夏目漱石には遠く及ばないことを思い知らせらたのである。
2人は母校の三四郎池で「文学を棄てるか」と語りあった。

鈴木恵理子の読書

2017年05月12日 22時58分48秒 | 創作欄
鈴木恵理子は3回目の抗がん剤治療を受けた。
連休と重なり、3週間ごとの化学療法治療は4週目に伸びたことで混雑していた。
前回より、30分早く柏のマンションを車で出た。
だが、化学療法室はソファー椅子に10人座っていて、後に来た患者のためにスタッフが折りたたみ椅子を用意した。
80代と想われる白髪の老人と気品のある娘さんらし女性が室内に入ってきたので、恵理子はソファーの席を譲る。「すいません」と礼を言われたので、恵理子は笑顔で肯いた。
顔見知りの看護師が恵理子のためにさらに折りたたみ椅子を持ってきて「どうぞ」と言う。
「今日は早めに来たのよ」と恵理子は親しみを込めて言う。
「連休でね。みなさんに待たしてしまって」と詫びるように頭を下げた。
受付に「今日は混雑し、ご迷惑をおかけします」と張り紙だ提示されていた。
「何時なるのかな」と付き添いの奥さんに聞く人や「これから、何をするんだ」と化学療法を理解していない人もいた。
認知症が進んでいるように恵理子には想われた。
また、スキンヘッドの70代に見える老人は、深く頭を垂れたままだ。
顔色が青白くつらそうであった。
化学療法はベッドで受ける人や椅子で受ける人が居た。
恵理子もできれば椅子を望みたかったが、この日初めて椅子での点滴があることを知った。
恵理子は1時間待って、点滴療法を受けた。
何時ものとおり副作用を抑える点滴が30分、つで制癌剤の点滴が2時間30分。
隣の女性患者は「足の裏が腫れている。足が浮腫むの」と訴えていた。
恵理子は化学療法が1週間伸びたことで、食欲が出てきたが、口内炎が進んできたので、歯科医院にも通院している。
免疫力が落ちていて、段差で躓いて時に出来た打撲傷が治りにくくなっていた。
また少しではあるが髪が抜けるケースになっていた。
最終的にはカツラで対応すればいい、と気持ちを切りかえている。
恵理子は右隣の患者が「胸が少し苦しい」と訴えるを聞き、自分にも同じ経験があることを看護師に伝えるべきかと思った。
結局、隣で化学療法受ける患者は治療が終わったら内科を受診することとなる。
恵理子は化学療法で精一杯なのでこれ以上、治療を増やことは避けたいと考えた。
「目に見えない小さながん細胞の増殖を抑えることはできるのだうか?」不安が広がってきた。
治療スケジュールは、通常3週間を一区切り(1コース)として繰り返すのだが、それに体耐えられるのか?
疑問も広がってきた。
末梢神経症状も恵理子は懸念していたのである。
恵理子はこの日、古本屋で買った「金子光晴の思い出」をベッドで読んでいた。
著者は詩人の上杉浩子である。
恵理子は文学少女であり、詩人に憧れていたが、1行の詩も書いていない。
だが、思わぬ病をして、詩人の心を理解できたらと思うようなったのだ。
看護師は15分くらいを置いて、ベッドに顔を出す。
「だめよ。点滴の針を刺した左手はベッドに横にしたままで居て。安静よ。針がずれて漏れたら大変なことになるのよ」3度も注意された。
寝たまま右手だけで本を読むのは辛い。
帰り際に、担当の看護師が笑顔で「煩かったわね。ごめんね」と詫びていた。
その言葉で救われた。


<触発>こそ成長の原動力記事のタイトルを入力してください(必須)

2017年05月12日 21時30分17秒 | 社会・文化・政治・経済
<あの人はこうだから>などの決めつけ付けは人間の生命の否定である。
人間には無限の可能性があるのだから。
釈尊は、同志の結合を<不敗の集い>と呼び、<善き友>と歩むなかに仏道修行があり、人生の勝利がある>と説いた。
<触発>こそ成長の原動力。
青年を育てる組織は発展する。

<生きる力を引き出す看護>

2017年05月12日 21時14分28秒 | 沼田利根の言いたい放題
5月12日は<看護の日>。
近代看護の創始者、フローレンス・ナイチンゲール。
医療ニーズの多様化に対応する力も求められ、看護職の<質>と<量>の確保が喫緊の課題となる。
<たった一人でもいいから、後継者を遺すことができたら>
ナイチンゲールの願いであった。
ナイチンゲールは、後進の育成に生涯をささげた。
看護学校を創立した40歳の頃、ナイチンゲールの体力は限界にたっしていた。
<まだ書くことことができる>と、学生に手紙を書き続けた。その数は1万2000通にもなった。
<私たちは常に患者と共にいるんです>
<進歩しつづけない限りは退歩していることになる。

<生きる力を引き出す看護>の重要性を認識すべきた。
病院新聞時代は、病院団体と日本看護協会を担当した。
さらに、病院事務長の機関誌を担当した。
大半の事務長(事務部長)の役割の一つが看護婦の確保であった。
紙面では総婦長(婦長)のインタビューを毎週、行い掲載した。
若い看護師の取材もした。
病気になり患者の立場となり、現在、看護師たちに接しているのだが、質が変わったことを実感している。
チーム医療の中核でもある看護師たちと患者の立場で雑談するのが楽しみの一つである。

共産党の見識、無責任の姿勢

2017年05月12日 05時13分33秒 | 沼田利根の言いたい放題
2009年、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際、「国会での非難決議に反対した日本共産党。
2015年には「北朝鮮にリアルは危険はない」と志位和夫委員長が発言。
その2か月以内に核実験を北朝鮮が行い、今も弾道ミサイルの発射が続いている。
国際情勢の危機に対する共産党の見識、無責任の姿勢は何を示しているのだろうか。
同じ共産主義の北朝鮮を擁護するような姿勢、発言の共産党を支持する国民が少なくないことが不可思議。

<やり抜く力>

2017年05月12日 05時11分04秒 | 沼田利根の言いたい放題
仕事の適性

「自分の今の職場で全力を挙げて頑張ることだ」
嫌だと思う仕事から逃げず、努力しているうちに、最後は自分にうさわしい仕事に到達するものだ。
努力を重ねる。
その姿勢を貫く中で、あらゆる世界(分野)に通用する力が付く。
やがて進むべき道も見えてくるだろう。
例えば野球、どのポジションでもこなせる-ことにも通じるはず。

心を育む本

2017年05月12日 04時46分59秒 | 沼田利根の言いたい放題
かつての炭鉱の街は、国策で推進されたが、現在のその市の人口は最盛期の10分の1以下とも衰退している。
そして夕張市のように市の図書館までが閉鎖されている。
子どもの読書を推進すべきであり、大人が図書館へ通う環境が失われることは憂慮される。
<活字離れ>と言われるが、<心を育む本に子どもが親しめるよう、環境整備を進めるべきだ。

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2017年05月12日 04時45分28秒 | 沼田利根の言いたい放題
雷雨荒れ 重く垂れたる 鯉幟

大事なことは、順風であっても、逆風であっても、それを自分自身の成長と勝利のための<追い風><原動力>へと変えていけつかどうかである。
いかなる状況においても<勇気>や<執念>の心で、戦い抜くことだ。

「北朝鮮にリアルな危険はない」日本共産党の志位和夫委員長
この見識はどこからきてきるだろうか?
12歳の少年のような北朝鮮だって、暴発することもある。
少年だって人を殺す場合も否定できない現実。

5月11日(木)のつぶやき

2017年05月12日 02時09分08秒 | 医科・歯科・介護