月亭太遊と月亭方気という若手噺家さんたちが炭山にやってきた。
向かって左の細い方が方気(31歳)、太い方が太遊(30歳)。方気は月亭八方の弟子で、太遊は月亭遊方の弟子。ともに吉本興業所属。
吉本興業が「あなたの街に“住みます”プロジェクト」という地域おこし支援ビジネスみたいなのをやっているらしい。
街や地域を元気にしたいとか問題を解決したいと考えている自治体、団体、企業などを、吉本の若手芸人が実際にその地域に住んで応援する、ということらしい。
で、世木地域振興会(旧世木村4集落=殿田、中世木、木住、生畑で構成)が二人を呼んだらしい。
「らしい」ということしかわからないまま、とにかく二人が炭山にやってきたのだ。
だが、よそから客人がやってくるとなると、きちんと迎えなければいけない、と思うのが、この地域の人たちの律儀さ。
ナガちゃんは前日から作業現場の雪をかき、朝から火を焚き、ヒトッちゃんは段取りをあれこれ考えていた。
炭窯を見たいというので、まず黒炭窯に案内。
二人にいろいろ説明していると「さすが噺家だな」と思う。
飲み込みがよい、というだけでなく、その前に、まず、好奇心が旺盛だし、感度がよい。
毎度バカバカしい話で人を笑わせているが、バカじゃ噺家にはなれんなあ、と思ったね。
夜、地区の集会場で二人の落語会があったが、老若善男善女の笑いの渦。若手とはいえやはりプロだった。
窯の中にも入りたいと言う。
太遊が入ろうとしたが、太くて入れない。体を横にしても入れない。
代わって方気が入った。箒のように細いから方気というのだろうか。
ナガちゃんも昔の炭焼きのことを説明。二人から次々質問が飛ぶ。
さて、私たち里まるは、二人が来たこの日(2月7日)を白炭窯着工の日と決めた。
そこで二人に、窯建設の一連の作業を、一通りやってもらった。
植樹祭の鍬入れみたいなもんね。
まずは瓦運び。
近隣の寺の屋根の葺き替えなどで出た古瓦をもらってきてあったのだが、それをバタバタ(キャタピラー付き運搬車)に積んで現場まで運ぶ。
方気くんがバタバタを操縦。
いろんなバイトをやってきたからか、すぐにコツをつかむ。
瓦を降ろす。
土を篩(ふるい)にかけて
水を加えながら練る。
練った土を泥団子に丸めて、瓦と瓦の間に叩きつけ、瓦を密着させながら積んでゆく。
方気くんがかざしている手の高さまで積んで、それからドーム状に天井を作る
作業を終えて記念撮影。二人ともいい顔してる。
セーやん(里まる会長)が持っているのは二人の色紙。
ラップで包んで炭小屋の上にかけておきます。日本中(いや世界中)で炭小屋に色紙がかかっているのはこの二人くらいだろう。
二人が帰った後、さあこれからが本番。
泥を練るのもみんなでやると楽しい。
左端にいるのは大阪から手伝いに来てくれたノグさん。高校の英語の先生だが、バーベキューの達人でもある。なにしろ年に40回は炭を熾すのだという。ほぼ毎週ね。
ノグさんはバイクのツーリングでこの辺りに来るたびに、道の駅「スプリングスひよし」で里まるの炭を買ってくれていたのだが、去年の秋、どんなところで焼いているのだろうか、と生畑を訪ねてきた。
そんな縁で炭窯作りの手伝いに。いつの日か自分が焼いた炭でBBQができますよ。
泥団子。どんどん作らないと追いつかない。
一枚一枚積み重ねていく。
体重をかけて圧着する。
並行して煙突も作る。
30センチほど積み上げたら、外側に土を入れランマで突いて固める。
その繰り返しで徐々に壁が高くなってゆく。
これは着工から1週間後の2月15日の写真。ようやくここまで積み上がった。
窯が完成したら、二人を呼んで火入れをしてもらおうと思う。
そして真新しい炭窯の前で毎度バカバカしい噺を一席。
そして「炭窯寄席」がはねたら達人のバーベキュー。
「はよ食べなはれ、炭になってまうやないか」
「わしゃ、炭焼きやさかいなあ…。都合がよろしおます」
テケテンテンテン…
おあとがよろしいようで。
向かって左の細い方が方気(31歳)、太い方が太遊(30歳)。方気は月亭八方の弟子で、太遊は月亭遊方の弟子。ともに吉本興業所属。
吉本興業が「あなたの街に“住みます”プロジェクト」という地域おこし支援ビジネスみたいなのをやっているらしい。
街や地域を元気にしたいとか問題を解決したいと考えている自治体、団体、企業などを、吉本の若手芸人が実際にその地域に住んで応援する、ということらしい。
で、世木地域振興会(旧世木村4集落=殿田、中世木、木住、生畑で構成)が二人を呼んだらしい。
「らしい」ということしかわからないまま、とにかく二人が炭山にやってきたのだ。
だが、よそから客人がやってくるとなると、きちんと迎えなければいけない、と思うのが、この地域の人たちの律儀さ。
ナガちゃんは前日から作業現場の雪をかき、朝から火を焚き、ヒトッちゃんは段取りをあれこれ考えていた。
炭窯を見たいというので、まず黒炭窯に案内。
二人にいろいろ説明していると「さすが噺家だな」と思う。
飲み込みがよい、というだけでなく、その前に、まず、好奇心が旺盛だし、感度がよい。
毎度バカバカしい話で人を笑わせているが、バカじゃ噺家にはなれんなあ、と思ったね。
夜、地区の集会場で二人の落語会があったが、老若善男善女の笑いの渦。若手とはいえやはりプロだった。
窯の中にも入りたいと言う。
太遊が入ろうとしたが、太くて入れない。体を横にしても入れない。
代わって方気が入った。箒のように細いから方気というのだろうか。
ナガちゃんも昔の炭焼きのことを説明。二人から次々質問が飛ぶ。
さて、私たち里まるは、二人が来たこの日(2月7日)を白炭窯着工の日と決めた。
そこで二人に、窯建設の一連の作業を、一通りやってもらった。
植樹祭の鍬入れみたいなもんね。
まずは瓦運び。
近隣の寺の屋根の葺き替えなどで出た古瓦をもらってきてあったのだが、それをバタバタ(キャタピラー付き運搬車)に積んで現場まで運ぶ。
方気くんがバタバタを操縦。
いろんなバイトをやってきたからか、すぐにコツをつかむ。
瓦を降ろす。
土を篩(ふるい)にかけて
水を加えながら練る。
練った土を泥団子に丸めて、瓦と瓦の間に叩きつけ、瓦を密着させながら積んでゆく。
方気くんがかざしている手の高さまで積んで、それからドーム状に天井を作る
作業を終えて記念撮影。二人ともいい顔してる。
セーやん(里まる会長)が持っているのは二人の色紙。
ラップで包んで炭小屋の上にかけておきます。日本中(いや世界中)で炭小屋に色紙がかかっているのはこの二人くらいだろう。
二人が帰った後、さあこれからが本番。
泥を練るのもみんなでやると楽しい。
左端にいるのは大阪から手伝いに来てくれたノグさん。高校の英語の先生だが、バーベキューの達人でもある。なにしろ年に40回は炭を熾すのだという。ほぼ毎週ね。
ノグさんはバイクのツーリングでこの辺りに来るたびに、道の駅「スプリングスひよし」で里まるの炭を買ってくれていたのだが、去年の秋、どんなところで焼いているのだろうか、と生畑を訪ねてきた。
そんな縁で炭窯作りの手伝いに。いつの日か自分が焼いた炭でBBQができますよ。
泥団子。どんどん作らないと追いつかない。
一枚一枚積み重ねていく。
体重をかけて圧着する。
並行して煙突も作る。
30センチほど積み上げたら、外側に土を入れランマで突いて固める。
その繰り返しで徐々に壁が高くなってゆく。
これは着工から1週間後の2月15日の写真。ようやくここまで積み上がった。
窯が完成したら、二人を呼んで火入れをしてもらおうと思う。
そして真新しい炭窯の前で毎度バカバカしい噺を一席。
そして「炭窯寄席」がはねたら達人のバーベキュー。
「はよ食べなはれ、炭になってまうやないか」
「わしゃ、炭焼きやさかいなあ…。都合がよろしおます」
テケテンテンテン…
おあとがよろしいようで。
遠い山の奥へ いろいろな方が、訪ねて来てくれるのですね。 あたたかくなったら おじゃましたいなあと思っています。それまで運動をして足を鍛えておきたいと思っています。
今年は炭山に作業道兼自然観察道をつけたいと思っています。
梅八さんにもその道をゆっくりと登ってもらえたらなあと思います。
ほんとうに春がまちどおしいです。