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とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

土間酒場

2012年12月08日 | 山里から
♪土間ぁ~のぉ~酒場の客には~薄い~髪の男が似合う~♪(細川たかし『北酒場』の節で)


いよいよ師走。今日は雪が舞った。初雪だ。

今年は文字どおり走り抜けた1年だったなあ。
そしていよいよ本年最後のラストランがやってきた。

12月1日、こかげカフェ・冬バージョン(詳しくはとりこと舎ホームページで)が華やかに幕を開けたのと相前後して、秘かに温めていたプロジェクトがスタートするのだ。

「土間酒場2012」。私の理想の酒場が、京都の片隅の限界(に近い)集落の片隅で密やかに産声を上げる。

どういう酒場か、説明する前に、まずはメニューを。


前列右から、茶わん酒(1ぴよ)、焼酎お湯わり(1ぴよ)、発泡酒(2ぴよ)。
後列右から、さば缶(2ぴよ)、ミックスナッツ(1ぴよ)、鮭とば(1ぴよ)。
キャッシュオンデリバリーだ。

ガタピシするガラス戸の外は雪。降りしきる雪を見ながらルンペンストーブのかたわらで炙ったイカをアテに背中を丸めて安酒をすする。ほかに客はいない。女将さんも奥でぬか漬けをかきまわしている。体があったまり肩の筋肉や関節がほぐれてきたころ、ガラッと戸が開いて土地の男が入ってくる。雪と風も舞い込む。後ろ手で戸を閉め、手袋を脱ぎながらストーブのそばへ来て、「さぶいなあ、おかみ、熱いのくれ」……。女将は黙って酒をつぎ、男も黙って酒を飲む。
♪暗いぃ酒場の片隅で~一人ぃしみじみ酒を飲むぅ♪(byみなみらんぼう)。
それが理想の酒場。
理想の酒場のために酒もアテも「厳選」しました。酒は安酒界のホームラン王「キクマサピン」。焼酎はリカマン(京都最大の酒ディスカウントショップ)店長一押しの海を渡ってきた芋焼酎「大陸無双」。アテは乾きもんばかりのようだが、ストーブで温めると旨さ3倍増のさば缶や鮭とばなどなど。舎長も「うちも何か出すけん」て言いよります(なぜか九州弁)が、こかげカフェさんからの1品は時価。怖いですねえ(2~3ぴよで出すて言うちょりますが)。

ところで、説明が遅れましたが、土間酒場では、とりこと通貨「ぴよ」しか使えない。これがぴよ。古い鍬の柄を輪切りにして、トリコの焼き印を押して作った。焼き印はとりこと舎のどら焼きなどに押すやつで、舎長からお借りしました。


1ぴよは日本円で100円。土間酒場に入ったらまず10ぴよ(1000JPY相当)にエクスチェンジプリーズ。使い残したぴよは持ち出せない。円に再交換することもできない。次に来るまで土間酒場でキープさせていただきます。酒場内は完全な「ぴよ経済圏」です。

定休日は店主(私)の週2回の休肝日(たいがい月曜と木曜)。まあ金土日はたいがい開けてます。営業時間は夕方から9~10時ごろまで。ただし日曜日は次の日の仕事もあるので夜8時閉店。

こかげカフェがオープンして3か月経ちましたが、メインの客層はマチの若い人や地元のオバアやオバチャンといったところ。だが、土間酒場のメインターゲットはその対極。日ごろあまり行き場のない土地のおっちゃんたち。もちろんマチのおっちゃんも大歓迎。そんなおっさんらが黙って酒を飲むのもよし、わいわいしゃべるのもよし。ひょっとして何かおもしろい話が出てくるかもしれません。

土間酒場プレオープンの12月9日に向け、ぴよ銀行総裁(私)は、夜なべ仕事で通貨流通量の安定確保に向け奮闘努力しています。




土間酒場に来てね~。お泊まりもできるように準備中です。
オバアや娘さんらも、もちろん大歓迎ですよ~。
でも誰も来なくてもいいんです。

♪酒は心を軽くして口を重たくさせるもの♪
♪飲めば心が話すもの、しゃべりゃ心が黙るもの♪
♪邪魔をしないと誓うから、横へ行ってもいいかしら♪
♪暗いぃ酒場の片隅で~一人ぃしみじみ酒を飲むぅ♪(byみなみらんぼう)。
それが私の理想ですから。
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