とねり日記

とりことや舎人(とねり)の
どげんかせんとの日々

春よ屋根よストーブよ

2015年04月02日 | 山里から
今年は春の訪れがいくぶん早い。
ただその分、冬が短かったかというと、そうでもない。
12月は例年以上に寒く、雪も多かった。
それでも、屋根が新しくなったので「雨でも雪でも風でもどーんと来い!」の心境。
ワーイ1


だが、年末年始の大雪で土間のストーブの煙突が折れた(これは雪が溶けた後の3月の写真)。
ガッカリ1


内側から見たところ。針金で吊った煙突はひとたまりもなかった。


煙突だけでなく、雨樋も落ちた(同)。「どーんと来た」雪の力、恐ろしい。
ガッカリ2


写真はないが、天井裏にはびっしりと結露。屋根の下地作りの時、「寒さ対策に」と換気口を全部ふさいでしまったためか…。素人大工のミスだ。ほかにもいろんなミスをしたので、屋根完成後も気分が晴々としない。
ガッカリ3

煙突も壊れたが、ストーブも寿命が尽きた。
ガッカリ4


このルンペンストーブ。ホームセンターで3780円だったと思う。
12年の長きにわたって働いてくれた。
薪に火がつくとカーッと熱くなり、燃え尽きるとサーッと冷たくなった。

ストーブどうしよう…、思案していると、舎長の友人の友人から、ノルウェー製の薪ストーブの話が舞い込んできた。近く引っ越すので安く譲りたいというのだ。
その名は「ヨツール」。ノルウェーでは首相の名は知らなくてもヨツールの名を知らない者はいないのだそうだ。ネットで調べてみると、新品で40万円ほどする。
それを、ン万円で譲ってもらった。
ワーイ2

少々錆びているが


金属ブラシで錆を落とし、耐火塗料で塗装すると…


ストーブの横面には、トナカイ、馬、キツネ、もみの木?、木こり、丸太小屋などなど、ノルウェーの風物、民俗が描かれている。

正面、空気取り入れ口は回転式。


なんぞ書いてある。


ヨツールの日本輸入代理店のホームページを見ると、
「一日が終わり、夜遅く種火に灰をかぶせる。神よ、私の火が決して消えることのないように」
と書いてあるのだそうだ。


屋根屋さんに煙突をつけてもらった。
垂木の間に鉄製のアングルを渡し煙突を固定。


煙突の上側の斜面には雪止めもしてもらった。


さあ、点火だ。


重量感のある柔らかな暖かさが広がる。
ワーイ3

ところが翌日。
煙突の継ぎ目からタールが漏れてきた。


安物の煙突をつけたからだろうか。薪ストーブに詳しくない屋根屋(板金屋)に頼んだのが間違いだったのだろうか…。

葺き替えたばかりの屋根にもタールが垂れている。
原因がはっきりするまでしばらくストーブはお預けか。
来シーズンまでにちゃんとした煙突にしなければならないが…。
ガッカリ5。

ここまでのところ、ワーイ対ガッカリ、3対5。
屋根も新しくなったのに、ヨツールも来たのに…、なんかすっきりしない。

舎長は「せっかくの新しい屋根やヨツールがかわいそうだ」と言い、「あー、まともな煙突をつけてあげたい」「貧乏はやだなあ」と、30分ほどぼやいてから寝た。

屋根にしてもヨツールにしても舎長は心を躍らせ待ち焦がれていたのだ。
言葉がない…。

後日、出てこなかった言葉を歌(言葉)にしてみた。

これしきを貧しと泣くな汝が横で貧乏神が笑っているぞ

黒金のストーブ燃えよ来冬は清しき土間に種火絶やさず

やがて来る花の下にて酌み交わさん福の神と頬を染めつつ
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2 コメント

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Unknown (梅八)
2015-04-03 11:29:27
 いいこと 悪いこと 次々に起きて 穏やかに 過ごせる日も いらいらする日も はてしなく続くのが この世でしょうか。  先日 もの凄くいやなことがあって・・・。

   今日のこと 削除をしたき 春の雨
返信する
Unknown (とねり)
2015-04-11 10:52:07
雨に濡れ開く花あり寒き朝
返信する

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