読む打つ買う☆時代小説の薦め

2014年01月27日 | ガンバ大阪
【事実は小説より奇なり】



という諺を御存知の方も多いでしょう。
実際に起こる出来事はつくられたモノより複雑怪奇で面白いという意味であったと記憶していますが。
それでも人間はテレビ・映画の世界に惹き込まれ実際は起こり得ないであろう設定や偶然が織りなす物語に興味を持ち喜び虜になる。
私は 「小説だって事実より奇なりよ」 という反語的な感覚で捉えています。

もし、それが歴史物であったら?どうでしょう。 
史実は史実として必ずあります。 しかし時代を遡れば遡るほどそれを明確に示す歴証が不十分(つまり数でもその内容でも)になっていきます。
映像・音声による伝播が発明されるまでは主にそれは書物(正史や人々の回想を編集したもの)に頼るしか術がなく、それを証明するための遺跡の発掘
や残された文化物等の検証と併せてある程度の大筋を共有していくしか現代の我々には方法を知りません。

本を編む。 これは史記の時代から其々文字を刻んだ木簡を束ねて編集していたのを由来にそう呼ぶのだとか、そうでないとか。 真相は知りません。

少し逸れましたが、 その不確かな歴史に現代の人間が持つ価値観や想像し得る脚本でもって小説を書くことにチャレンジしている歴史小説というものに
私は抑えきれない興味と可能性を感じてしまうのです。

奇なりは事実か小説か? どちらでも良い・・と言うより、どちらも奇なりであったなら2つの時間軸で二度美味しい読書ができるのではと
考えています。

読む打つ買うの 打つ・買うはしたことないですが^^ まぁ題目はイグノアしておいて下さい☆

前振りが長くなりましたが:

時代物でも特に大好きなのが中国史。 勿論日本史も知っておかなければいけませんが・・一度中国史に足を踏み入れると抜けられません。
何故ならば物語の数やその壮大さ(スケール)が日本史の百倍はありそうだからです。 歴史と土地の大きさの違いと言えばそれまでです。

この年齢ですから・・(公表はしてません)もう殆ど粗方の中国史関係の小説は読みつくしています。
唯一殆ど読まないのが三国志関連。 日本人は大好きみたいですけど(私も日本人です)。
でも、三国志時代というのは、中国ではあまり脚光浴びていないみたいですよ。理由は、人材に欠ける時代だからというのが専らの通論ですが、
私も同意見です。 中国100の傑人を選べと言われたら、、この時代からは75位くらいに曹操が入るくらいかなと思ってます。
中国人の感覚もそうではないかと思います。 向こうでは 岳飛あたりが相当人気ありますね。
やはり三国鼎立時代は壮大さとロマンに欠けるんだと感じています。

私が好きな傑人は 「符堅」☆  好きが高じて巷では「符さん」とか言われる局面もあります^^
知る人ぞ知る五胡十六国時代の名君と言われた人物です。 四海混一思想と言いますか、民族や文化の違いの垣根を乗り越え1つの中国(当時は何と表現したかは定かではないですが)、つまり国家を創りたいというそれこそ壮大でロマンのある夢に向け邁進した人だったようです。志も地理的にはほぼ達成されるというところまでいきましたが・・やはりその思想を迎合しない勢力などに阻まれたり裏切られたりしてあと一歩で逝去された皇帝だったようです。
符氏はテイ族(あまり使わない漢字なのでコピーも文字化けします)でありましたが漢族の王猛という軍師(宰相)を得てその夢の実現に乗り出していきます。
今、丁度大河も軍師官兵衛ですね^^ 

その符堅と王猛の物語を描いている作品を見つけましたので読書し紹介したいと思います。

「符堅と王猛」 小前亮著

レビューは読後に☆



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コメント
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