君の「尾崎・・」
唐突なタイトルで申し訳ありません。
でも、予告とかしていないブログですから題目が毎回唐突なのは仕方ないですよね^^
尾崎。 あなたの尾崎は?
きっと一番多いのが尾崎豊でしょうかね。 何と言っても当時の若者のカリスマ。 その生き様、曲、主に歌詞は色んな人達の心を鷲掴みにしたことでしょう。
私は。。豊には少し乗り遅れました。 まぁ年齢も彼が3つくらい若いので 「何やら凄い若手がでてきたな」という感じがしたのを覚えています。
若手て。。 3つしか違わないので同世代なのですが・・ 隠れムッツリ保守男だった私には彼の感性を羨むところもあったでしょうね。
あと、ゴルフの尾崎3兄弟、 ボクサーの尾崎富士雄(知らないかな?^^;) 尾崎亜美という歌手も居ますね。
というか歌手に多いですね。
ということで私の「尾崎・・」は
尾崎紀世彦さんです。 残念ながら一昨年69歳でお亡くなりになりました。
その鳥肌が立ってしまう美声。 一目でそれと判る風貌。 少しトッパな面も垣間見せる日常の不安定感、魅力たっぷりの方でした。
そして何より「歌が上手い」 今はもう正直誰でも違和感なく歌手足り得る時代になりましたが歌謡曲真っ盛りの1970-80年代に於いて
数多の「上手い歌手」が居た中で最も上手ではなかったかという評判を持つのが尾崎紀世彦だったと感じています。
美声+上手となればもぅ・・天職ですね。
売れない時代はクラブや呑み屋で流し的なこともされていたとか、彼の時代の例に洩れず苦労人でいらっしゃったようです。
ザ・昭和の歌手でした。
英語の歌もお得意で、カントリー・ハワイアン・ワルツ何でも器用に歌いこなしていらっしゃいました。
御本人はハーフ(御父様がアメリカ人?)でしたので歌唱力や発音も当時として群を抜いていたのでしょうかね。
私が初めて覚えた歌謡曲が「また逢う日まで」でしたので一層の愛着があります。
レコード大賞をとったステージで紹介され檀上に上がっていた母親(早くに母子家庭になられたようです)に間奏を利用して受賞トロフィーを渡し頬にキスされていたのが恰好良く印象的でしたね。
で、 何で結ぶかというと。
尾崎紀世彦は何故あんなに歌が上手いのだろう? 歌が上手いってどういうこと? という論点を考えてみたいのです。
心を込めて歌う、小節を効かす、ビブラート、音程が狂わない、アブソルートピッチ。。 色々条件はありますが
その中でも私は息継ぎに注目しています。
声量・肺活量等のパラメータはありますが、 長い歌詞を一気に情感込めて歌いきるには1回の息継ぎでどれだけ空気を貯めれるかということに
かかってくるのではないかと考えます。
ただプロともなるとそういう訓練も(当時は)相当されますのでやはりどの歌手も我々一般人とは技量に雲泥の差があるのは否めません。
更につっこみたいのは
【息継ぎの音が聞こえるか?】 という点なのです。 声量を要するパートを歌いきり間髪置かず再度難所を歌い伸ばすとなると、その間に
プロ歌手と言えども必ず息継ぎをする筈です。
でも、尾崎紀世彦さん(そろそろ愛称:Kieyoで呼びます)にはそれが殆ど感じられない。
勿論息継ぎの音などまず聞こえた時が無い。 「ハァ~ッツ、」「ッヮア~ッョプ」 とまぁ。。こんな音が^^全く聞こえないんです。
ッヮア~ッョプは・・無いですよね^^
若しくはひょっとしてKieyoは息継ぎしないのではなかろうか??とさえ勘繰ってしまう程・・どのパートもすんなり継承されて歌いきって
しまうのです。
私が考えるに、Kieyo最大の魅力は
歌の持つ時間・肺活量・音量・周波・侘び寂びの全てを大きく凌駕したスケールを生まれながらに持っていたことではないかと。
そして苦労しながらも好きな道、その天賦の才を磨きに磨いた末のダイナミック且つ繊細な芸術品(歌声)で私達を楽しませてくれました。
物真似もコンサートでよくされたらしいですが? Youtubeで見た菅原洋一さんの物真似が絶品で。。溜息出ました。
それと余談ですがKieyoの歌の殆ど・・(多分全部)は別れの曲。 哀しくも明け透けも全て別れ。 ハッピーエンドは見当たらない☆
それが何故かしら恰好いい☆
昭和は、手探りでも色々新鮮に愉しめた時代だったと改めて感じましたね。
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