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参照。

下垂体前葉

2008-03-19 13:35:17 | 解剖生理学(内分泌系)
前葉は、末梢分泌腺を動かすモーターに当たり、末梢内分泌腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン(コルチコトロピン、ACTH)、甲状腺刺激ホルモン(サイロトロピン、TSH)、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)、成長ホルモン(GH)、プロラクチンなど、他の内分泌器官の機能を左右し、そこからのホルモンの分泌を調節する多種のホルモン(動物種によって違いがある)が分泌される。

成長ホルモン(GH)は文字通り成長をつかさどっているホルモンで、これが不足すると子供では健全な成長が妨げられて小人症になります。また、過剰産生されると巨人症や既に成長が止まった成人では末端肥大症となります。

 性腺刺激ホルモン(LH,FSH)は男性および女性ホルモンの産生・分泌をつかさどっており、これらが低下すると無月経、インポテンツ、思春期前では二次性徴の遅れが見られます。

 甲状腺刺激ホルモン(TSH)の低下は甲状腺ホルモンの産生・分泌を低下し、無気力、精神機能の低下、皮膚乾燥、耐寒力の低下、発育期では低身長などを来たす。

 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が低下すると全身倦怠、悪心・嘔吐、筋力低下、低血糖などが認められる。

 プロラクチン(PRL)の産生・分泌の低下は乳腺の萎縮を招き、乳汁分泌障害が現れる。

下垂体前葉ホルモンは視床下部からの調節を受けて標的臓器を刺激する。

下垂体前葉と下位分泌腺との間では、フィードバックシステム(自動制御機能)が作用し、下位のホルモンの減少により前葉からの刺激ホルモンの分泌が増加し、逆に増加すると抑制する。


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