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参照。

血液

2008-04-01 17:13:11 | 解剖生理学(循環器・血管・血液系)
ヒトの全血液量は体重の約1/13である。
血液の細胞成分は血球で、液状の間質を血漿という。
血球は全血液量の約45%である。
血漿の約90%は水である。
体液量は年と共に減少する。
凝固しないように処理した血液を放置すると上澄みの血漿と下に沈殿した血球に分かれる。

血液を試験管に入れ放置すると、凝固して沈殿物(血餅)と液体(血清)に分かれる。血餅は細胞成分(赤血球、白血球、血小板)と線維素からなる。これをさらに遠心分離すると、血清(血液が凝固して上澄みにできる淡黄色の液体成分)と血餅を完全に分離できる。

血液から細胞成分を除いたものを血漿(けっしょう)といい、血漿から線維素原と凝固因子を(凝固によって)除いたものが血清である。

動物(馬など)に、毒素を無毒化・弱毒化した上で注射し、毒素に対する抗体を作らせる。血清療法は、この抗体を含む血清を、病気の治療や予防に用いる方法である。例えば、ニホンマムシやハブの毒素に対する抗体を、馬に作らせる。マムシ等による咬傷の際、この血清を患者に投与して治療する。ただし、馬血清はヒトにとって異物であるので、投与の際にはアナフィラキシー・ショックと遅延型アレルギーに対する十分な注意が必要である。

【組成・成分】
血球成分(細胞性成分)と血漿成分(液性成分)からなり、その比率は 45:55 である。また、血球成分は赤血球96%、白血球3%、血小板1%で構成される。血漿成分は水分96%、血漿蛋白質4%、そのほか微量の脂肪、糖、無機塩類で構成される。大きな分子を除いた残りのものの組成は、古代の海水に近い


【主な役割・機能】
血液ガス、すなわち酸素および二酸化炭素の運搬
糖、脂質、アミノ酸、タンパク質等のエネルギー基質(栄養分)の運搬
各種ホルモンの運搬(全身の情報・指令伝達)
免疫機能
体温運搬
組織で産生された代謝産物を肺、腎臓などの排泄器に運搬する
体内に分布する化学受容器、圧受容器に適合刺激を与える
体液の浸透圧、pHを調節する

【循環】
●体循環(大循環といい約50~60秒で循環する
 体の各組織に酸素と栄養素を送り、二酸化炭素や老廃物を受け取って心臓に戻す経路である。
 心臓→動脈→肺以外の全身→末梢部毛細血管→静脈→心臓(肺循環に続く)
●肺循環(小循環といい約4秒で循環する)
 肺で二酸化炭素を放出し、酸素を取り入れる経路である。  
 心臓右心室→肺動脈→肺→肺胞部毛細血管→肺静脈→心臓左心房(体循環に戻る)
(血液が上記のように全身を循環している事は、ウィリアム・ハーベイにより1628年に提唱された)

血液のうち、血球成分は骨髄内の造血細胞で生産される。血球毎に寿命は異なるが、赤血球の場合、約120日で寿命を迎え、老廃した赤血球は肝臓、脾臓で壊され、体外に排出される。ただし赤血球中のヘモグロビンは排出されず、再利用される。


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