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皮膚感覚

2008-03-24 15:54:13 | 解剖生理学(皮膚)
皮膚感覚とは、触覚、痛覚、温度覚など、主に皮膚に存在する受容細胞によって受容され、体表面に生起すると知覚される感覚のことを指す。深部感覚などとあわせて体性感覚と呼ばれることが多い。

皮膚感覚: 皮膚及び粘膜の感覚を皮膚感覚と言う。皮膚感覚はさらにいくつかの感覚に分類されている。皮膚にはこれらの感覚を感じる非常に小さい器官(受容器:感覚の入り口)がモザイク状に分布している。たとえば、指先には1平方センチあたり約1500のマイスナー小体、約750のメルケル触板、約75のパチーニ、ルフィニ小体がある。たとえば手の甲を鉛筆のような先の尖った物で押してみると痛いと感じる場所と感じない場所がある。痛いと感じる場所には痛覚の受容器がある。古典的には下記の様な分類がある。

触覚や圧覚の生理的基盤としては、圧力の変化に対して応答する細胞が主たるものとして考えられている。圧力に反応する細胞には数種類あり、主に圧力がかかって反応し始めてから、順応して反応しなくなるまでの時間特性が異なる。順応が早い細胞は圧力がかかり続けている状態では反応しないため、圧力の変化や振動があるときにのみ反応する。順応が遅い細胞は持続的な圧力の存在に反応する。
クラウゼ小体
圧覚や触覚、冷覚を司る求心性神経終末の1つ。Krause小体とも表記される。哺乳類では真皮、結膜、口腔、鼻腔粘膜下に存在し、楕円形あるいは球形の構造を持つ。
マイスナー小体
圧力に対し速やかに順応し、振動などによく反応する。主に表皮下層に分布する。
パチニ小体
圧力に対し非常に速やかに順応し、振動などによく反応する。真皮下層や皮下組織に分布する。
メルケル触盤
圧力に対し遅く順応し、持続的な皮膚への圧力によく反応する。主に表皮に分布する。
ルフィニ終末
圧力に対し遅く順応し、持続的な皮膚の変形などによく反応する。主に真皮に分布する。
自由神経終末

・触覚(何かが触れている感覚):メルケル触板、 マイスナー小体、ルフィニ小体、自由神経終末
・痛覚(痛いという感覚):自由神経終末
 痛み・かゆみの刺激を感受する。痛覚の感覚点は身体に最も多く分布している。指先、角膜、鼓膜、歯髄などが特に敏感である。疲労している時は痛みに対して敏感になる。
・圧覚(押されている感覚):ルフィニ小体、 パチーニ小体、自由神経終末
 重さを感じる。
・温覚(暖かいという感覚):自由神経終末、ルフィニ小体
・冷覚(冷たいという感覚):自由神経終末

実際には、これらの感覚は単一種の受容器で受容されるのではなく、複数種の受容器で認識されると考えられている(複特異性)。

多くの神経線維が複数の刺激に対応して脳に興奮が伝わると考えられている。。

感覚受容器に入った感覚シグナルは感覚繊維を通って中枢へ伝達される。


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