アロマテラピー学習ブログ

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参照。

免疫機構の過剰とアトピー性皮膚炎

2008-03-22 10:06:57 | 解剖生理学(免疫系)
「免疫機構」が、身体に入ってきた、「有害でないモノ」を「有害な異物」と誤認してしまう、過剰反応であるといえる。

過剰反応によっておきるのはアトピー性皮膚炎。

アトピー性皮膚炎に深く関わるものは、この中でも、「Ⅰ型(即時型)アレルギー反応」と「Ⅳ型(遅延型)アレルギー反応」の2タイプが挙げられる。

Ⅰ型(即時型)アレルギー反応は、抗原が体内に侵入した場合に作られる「IgE抗体」によって起こる。体内に「抗原」を見つけ「免疫機構」によって作られた「IgE抗体」は、まず、真皮内の肥満細胞と結合する。
次に、先ほどと同じ「抗原」が体内に確認されると、これが、既に作られている「IgE抗体」と結合する事で、脂肪細胞が刺激される。これにより、脂肪細胞は細胞内にヒスタミンやロイトコリエンを含んだ顆粒を放出する。

ヒスタミンは血管の拡張作用を持っているため、皮膚に痒みや炎症を起こす原因になると考えられている。抗原が侵入してから、これらの反応が現れるまで、おおよそ、数分から数十分と言われ、この反応までの速さから「即時型」と言われている訳である。

ロイトコリエンは白血球の一種である好酸球・好中球に作用し、炎症を起こす。こちらは反応が現れるまで、数時間のタイムラグがあり、ヒスタミンの「即時型」に対して「遅発型」と言える。

ちなみに、「Ⅰ型アレルギー反応」には、蜂などに刺された時に起こす「ショック症状」であるアナフィラキーショックも、この中に、含まれる。
花粉症やアレルギー性鼻炎、小児喘息の発作なども「Ⅰ型アレルギー反応」によるもの。


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