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アロマテラピー学習ブログ

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参照。

前庭

2008-03-27 19:12:40 | 解剖生理学(脳神経系)
前庭(ぜんてい)は、医学・生物学などにおいて何らかの器官の手前にある平坦な部分。口腔前庭、膣前庭など。
前庭(ぜんてい)は、内耳にある器官のこと。

聴覚器

2008-03-27 19:06:35 | 解剖生理学(脳神経系)
耳は聴覚と体の平衡感覚を司る器官で、外耳、中耳、内耳からなる。

外耳…集音器の役割で弾性軟骨からなる耳介(じかい)と外耳孔(がいじこう)に始まり、伝音器となる長さ2.5~3cmの外耳道からなる。外耳道内の皮膚にはアポクリン腺(耳道腺)がある。

中耳…外耳道から入ってきた音波を骨振動に変えて内耳に伝えるはたらきをもち、鼓膜(こまく)、鼓室(こしつ)、耳管(じかん)からなる。鼓室内には3つの耳小骨があり、ツチ骨にて鼓膜に付着し、キヌタ骨、アブミ骨が前庭窓(ぜんていそう)をふさいで内耳に連なる。

内耳…側頭骨錐体内にある平衡聴覚器の主要部で、骨迷路(こつめいろ)と膜迷路からなる。

 骨迷路は中央部に前庭、前方に蝸牛(かぎゅう)、後方に骨半規管(こつはんきかん)が連なり、膜迷路は前庭中の球形嚢と卵形嚢、骨半規管中の膜半規管、蝸牛中の蝸牛管からなっている。

 前庭と骨半規管内には平衡感覚器官が、蝸牛管には聴覚器の本体ラセン器(コルチ器)がある。

視覚器

2008-03-27 19:02:20 | 解剖生理学(脳神経系)
1) 眼球:眼窩を満たすほぼ球形の器官
 (1)線維膜
 線維膜は眼球壁の最も外側を包む膜で、前方1/6は角膜、後方5/6を強膜という。前方の角膜は無色透明で痛みを感じる神経(知覚神経)が分布しているが、血管はみられない。後方の強膜は白色不透明でこの強膜の前方部分が白目(しろめ)に相当する。なお、この角膜と強膜の間に強膜静脈洞(シュレム管)があり、眼房水の吸収を行う。

 (2)脈絡膜
 強膜と網膜の間で血管が豊富な層で、網膜へ栄養の供給を行うことと、光の散乱を防ぐ役目がある。

 (3)毛様体
 脈絡膜と虹彩の間にある部分をいい、眼房水を産生する毛様体上皮や水晶体の厚みを調節する毛様体小帯(チン小帯)がある。

 (4)虹彩
 カメラの絞りに相当する部分で、毛様体から水晶体の前方に位置する部分をいい、これにより光の量を調節している。

 (5)網膜
 眼球壁の最内層の膜で、この層はさらに6層に分かれる。そのうちの視細胞層に錐体細胞(強い光と色調)、杆体細胞(弱い光)がある。
 視神経円板(視神経乳頭)は網膜後壁のやや内側(鼻側)に位置する部分は神経線維で構成されるため光を感じることはできない。
 黄斑は網膜後壁にあり、その中心を中心窩という。この中心窩は物体を注視するときに必要とされ、ものが一番よく見えるところ。この部には錐体細胞が豊富にみられる。

 (6)眼房水(房水)
 眼房水は毛様体で産生され、瞳孔を経由して強膜静脈洞(シュレム管)により吸収される。眼房水の生理的役割には水晶体・角膜の栄養供給、代謝、老廃物の排除、光路の透明性の維持、眼内圧を一定に保つなどの作用がある。また、眼房水の過剰生成やシュレム管からの排導障害は眼房内圧を更新させて、緑内障を来すことがある。

2) 視神経:網膜で得た情報を脳へ伝える神経
3) 眼筋:眼球を動かす筋肉
4) 眼瞼(まぶた):眼球を保護している2枚の膜
5) 結膜:眼瞼(まぶた)の裏側と角膜の表面を覆う膜
6) 涙器:涙を分泌する組織

感覚器

2008-03-27 18:17:26 | 解剖生理学(脳神経系)
感覚器(かんかくき)とは、動物の体を構成する器官のうち、何らかの感覚情報を受け取る受容器として働く器官のこと。末梢神経系の一部であり、受け取った情報はニューロンを介して中枢神経系へと伝えられる。感覚器には光に対する視覚器、音に対する聴覚器、化学物質に対する嗅覚器・味覚器、機械刺激に対する触覚器などが挙げられる。ヒトの場合、その代表的な感覚器には、目、耳、鼻、舌、皮膚などがある。また、動物の種類によって独自の感覚器が様々に発達している場合がある。これらの感覚器をまとめて感覚器系というひとつの器官系として扱う場合がある。

ある感覚器は、特定の種類の情報を受け取るように特化されている。感覚器で受容された何らかの情報は、多くの場合、その動物の神経系に受け渡されるようになっている。感覚器で得られた情報を脳などの中枢神経系に伝える働きをする神経のことを感覚神経(感覚性神経)と呼ぶ。 感覚器ひとつひとつは独自の機能を担っており、これらの機能は神経系を介して相互に調節される。


刺激と感覚器・感覚
刺激の種類に応じて、対応する感覚器や生じる感覚を分けることができる。

光:光によって生じる感覚は視覚であり、それを受け持つ感覚器は眼(目)、ないしはそれに類する名を与えられる。ただし赤外線に関してはむしろ温度を感じるものとして考えられる。ヒトにはないが、ヘビ類の持つピット器官などはこれを受け持っている。

電気:電気を感じる感覚器官はヒトにはない。したがってそれを表す言葉も存在しない。シビレウナギなどの電気魚やサメなどがこれに対応する受容器を持つ。

加速度:要するに重力や力のかかる向きを知ることである。感覚としては平衡感覚などといわれるのがこれに近い。一般にこれに対する受容器は平衡胞といわれ、多くの動物に見られる。ヒトでは内耳がこれに当たる。

微細な振動:音などのことで、聴覚といわれる。その受容は、多くの動物では特に専門化した器官を持たず、平衡胞がこれを受けていると見られる。特に分化した器官がある場合、これを耳という。

化学物質
接触した化学物質を受容する感覚は、ヒトでは舌に集中しており、これが味覚である。それ以外の動物では、体表の様々な場所にそれを備える。水生動物では、体表に広く分布する場合もある。
離れた物質から遊離してきたものを受容するのが嗅覚である。ヒトでは鼻がこれに当たる。
接触した面での圧力や温度:これらをまとめて皮膚感覚という。
体の内部の状態を感覚として受け取るのを内部感覚という。空腹感などは感覚器を持たないが、筋肉の引っ張りなどは筋紡錘のように特有の感覚器を備える。


ヒトの感覚器
目(眼球)
視覚情報の受容器。"見る"器官。眼球に入ってくる可視光の量と波長、およびその時間的変化の情報を空間的な各点について採取し、視神経に伝える。


聴覚情報の受容器。"音を聞く"器官。ある範囲の波長の空気振動(音波)を感知し、その波長と時間的な変化パターンを内耳神経(蝸牛神経)に伝える。
平衡覚の受容器。耳の内部にある内耳には、体の受ける加速度や回転などの情報を受け取る半規管(三半規管)がある。内耳神経(前庭神経)を介して中枢神経に伝えられる。


嗅覚情報の受容器。"においを嗅ぐ"器官。鼻の穴の奥の最上部にはにおい細胞の並ぶ鼻粘膜嗅部がある。空気中を漂い、鼻に吸い込まれたにおい物質を感知し、嗅神経に伝える。


味覚情報の受容器。"味"を感じる器官。舌表面各部を中心に存在する味蕾(みらい)は、味物質の受容器である。舌神経を介して、顔面神経、舌咽神経に伝える。

皮膚
皮膚感覚情報の受容器。皮膚の各部には、いくつかのタイプの受容器が埋め込まれており、それぞれに感覚神経が接続されている。皮膚感覚には、触覚(何かが接触している)、圧覚(押されている)、痛覚(痛い)、温度覚(熱い、冷たい)などいくつかの種類があり、それぞれに異なった種類の受容器が対応していると考えられている。皮膚以外の表面(鼻腔、口腔など)にもそれぞれの感覚受容器が存在する。三叉神経(頭部前面)や各脊髄神経の皮枝(それ以外)がこれを伝える。
皮膚の感覚受容器の例: マイスネル小体、パチニ小体、ルフィニ終末、クラウゼ終棍、自由神経終末
筋紡錘
体を構成する各筋肉に存在する、その筋肉の伸展状態をモニタする受容器。

脳幹

2008-03-19 10:40:11 | 解剖生理学(脳神経系)
脳幹の構造脳幹は大きく分けて、以下の4つに分類されている。

間脳
間脳は脳幹の中でも最も脳に近い部分のこと。大脳全体に覆われている。間脳は視床と視床下部に分けられている。視床は嗅覚以外の全ての感覚の中継点となっており、また、大脳を覚醒させておこうとする。視床下部は人間が生きていくうえで非常に重要な自律神経の最高中枢となっていて、内臓の制御、血圧の制御、体温調整、ホルモン分泌などを行っている。

中脳
間脳の内側に位置している。大脳皮質と小脳、脊髄などを結び付けている重要な中継点である。中脳自体も、高度な運動の制御、聴覚の中継所、眼球運動などを制御している。


小脳との連絡路。この橋により、小脳と大脳・脊髄などの連絡ができるようになっている。これがなくなると小脳との情報のやり取りが行われなくなるため、体で覚えることが不可能になる。

延髄
呼吸と循環器(心臓)の制御を行っている。つまり、例の延髄蹴りというのは、人間の後頭部に位置する延髄にショックを与えることで呼吸と循環器の機能を阻害し、気を失っているところをフォールするという技である。

脳幹の働き
脳幹はいくつもの部分に分けられ、それぞれ役割は違いますが、全てをまとめて脳幹の働きを大別すると、以下の2つに分けらる。

人間の意識を制御する人間がものを考えたり、行動したりできるのは、大脳が活動しているからであるが、この大脳の活動を制御するのが脳幹の役割の一つである。意識を担っている大脳が活動できるのも脳幹が活動させているからである。ちなみに、睡眠というのはこの大脳を休ませるために取るわけだが、この睡眠はホメオスターシスという体を調整する機能が働くことによって起こるもので、その機能は視床下部が担当している。従って、睡眠にも脳幹が深くかかわっている。

人間の生命を維持する意識を制御するのも勿論大切であるが、それよりも重要なのが生命維持の機能である。大脳や小脳が部分的にダメージを受けた場合、その部分が請け負っている機能に障害が出る程度で済むこともあるが、脳幹の場合は自律神経やホルモン、呼吸にまで影響を及ぼしているため、人間の命そのものが危機にさらされる。大脳や小脳が人間として重要なものであるのならば、脳幹は人間、いや、生物の命そのものにとって重要である。こうしてみると、脳幹は我々が寝ているときであっても、24時間年中無休で働いていることがわかる。

大脳

2008-03-19 10:12:47 | 解剖生理学(脳神経系)
大脳(終脳)は表面の外套(大脳皮質・大脳髄質)と深部の大脳基底核に分ける。外套は、しわによって各パーツに分けられる。
大脳皮質(灰白質・神経細胞からなる)

前頭葉
大脳の前にある部分。前頭葉は、人間の思考や理性を制御している。また、言葉を話したり、体を動かしたりする機能も担っている。人が人であるために最も関与している部分といえる。人間が感情を抑え理性的に行動できるのも、前頭葉の働きがあるからである。前頭葉の機能に問題が生ずると、
・我慢が必要なときに我慢できなくなる
・己の感情のまま行動する
・言葉がしゃべれなくなる
・運動機能に問題がおこる
など、大きな問題になってしまう。

頭頂葉
大脳のてっぺんやや後方に位置する部分である。人間の感覚に関わる機能を担っている。例えば、暗闇でものを触ったときに、「硬いもの」「軟らかいもの」「暖かいもの」「冷たいもの」など、そういった認識を頭頂葉が行っていると考えられている。従って、頭頂葉に問題が起こると
・感覚がなくなる
・体の一部分、または全体がしびれる
といった問題が発生する。

側頭葉
大脳の横の部分。頭でいうと、こめかみの辺りに位置する部分である。特に重要な機能は記憶だが、それ以外にも聴覚・嗅覚を認識する役割も持っている。ここに問題が発生すると
・昔のことが思い出せなくなる、逆に最近のことが覚えられなくなる
・耳は聞こえるが何を聞いているのか理解できない
・においはわかるが何のにおいかわからない
などの問題を引き起こす。

後頭葉
大脳の後ろにある部分。ここの役割は視覚である。よくある、後頭部を強打すると、目がちかちかするのは後頭葉に物理的ショックが与えられたことにより、一時的に視覚障害が起こっているからである。時間がたってショックが収まると、視覚は元に戻るが、後頭葉に永続的な問題が起こると
・目には異常がないのにものが見えない
・ものは見えるが正確に見えない
などの問題が起こる。

このように、大脳の各部は場所によってそれぞれちがった役割を担っているわけだが、この各部が常に連携をとることによって、人間の行動が起こってくる。例えば、朝、電車の中で職場の同僚に挨拶されて、挨拶を返すという行動を考えてみましょう。ある人が、後ろから「おはよう」と自分に言ってきた、この時点でまず側頭葉が「おはよう」という言葉を聞いたというのを認識する。その情報が前頭葉に送られ、「おはようは朝の挨拶で、基本的に知ってる人にしかしないものだ、じゃあ誰が言ったのか確認しよう」と判断し、声をかけてきた人を見ようと振り向く。そして挨拶した人を見て、その見た情報が側頭葉に送られ、自分の見たことがある人かどうかを記憶から引っ張り出してくる。その記憶の中に、会社の同僚の人というものがあり、またその情報が前頭葉に送らる。ここで、「会社の同僚が朝の挨拶をしてきたんだから挨拶しなければいけない」と判断し、「おはよう」と返事をする。過程は非常に長いが、人間はこれを一瞬のうちに判断し、実行している。人が人であるために最も重要なのは前頭葉だが、実際はこのようなちょっとしたことでも大脳全体が連動している。

大脳基底核
大脳皮質と視床、脳幹を結びつけている神経核の集まりである。哺乳類の大脳基底核は運動調節、認知機能、感情、動機づけや学習など様々な機能を担っている。


大脳辺縁系(嗅脳)
大脳皮質の内側にあり、大脳髄質(白質・神経線維)に包まれている。脳幹の周囲にある部分を言う。大脳の古い皮質と言われており、人間に進化する前の性質、つまり動物として生きて行くために必要な機能を持った部分である。大脳辺縁系は大脳皮質を殆ど持たない爬虫類のもある。

■ 帯状回
やる気を起こす。

■ 扁桃核
本能的な快、不快をもたらす。

■ 海馬
記憶と深い関係がある。


2008-03-19 09:41:50 | 解剖生理学(脳神経系)
脳には、約140億個もの神経細胞があるが、これは脳全体で見るとわずか1割程度にしか過ぎず、残りはグリア細胞という神経細胞に栄養を送る役割を持つものである。

脳は大脳・小脳・脳幹に大きく分けることができる。大脳はさらに終脳(Telencephalon)と間脳(Diencephalon)に、脳幹はさらに中脳・橋・延髄に分けられる。この区別は肉眼で見た様子に基づいたものであって、胚発生の上では小脳は脳幹から分かれるものであり、また生命維持機能に強く関わる間脳を脳幹に含める意見もある。

脳は、髄膜と呼ばれる3層の膜、すなわち軟膜・クモ膜・硬膜に覆われている。軟膜は脳の実質に密着しているがクモ膜は少し離れており、軟膜との間にクモ膜下腔という空間を残している。クモ膜下腔は脳脊髄液で満たされている。硬膜は大脳鎌・小脳テントなどの突出と、硬膜静脈洞を作る部分のほかは頭蓋の内面に密着して内張りとなっている。硬膜とクモ膜はほぼ密着している。

男性の脳は女性よりも大きく重い。出生時は性別による有意差は無く、男女ともに370~400グラムである。成人では、男性は1350~1500グラム、女性では1200~1250グラムであり、これは体重の約2%にあたる。なお、脳の大きさは知能の指標とならないため、知能の高さとは無関係である。

自律神経系

2008-03-17 07:05:05 | 解剖生理学(脳神経系)
自律神経系は交感神経系と副交感神経系よりなる。

 交感神経系:   胸髄および腰髄の側柱から発する。
 副交感神経系: 中脳、橋、延髄の脳神経核および
            仙髄側柱から発する。

自律神経系は意志とは関係なく働き、それぞれの臓器に対して交感と副交感の神経繊維が支配している(二重支配)。これら2系統の神経系は多くの臓器に対して相反する作用(拮抗支配)を持っている。
 自律神経は末梢の効果器に達するまでに1度ニューロンを換える。中枢から神経節までの繊維を節前線維、神経節から効果器までのニューロンを節後線維という。交感神経はニューロンを換えるシナプスは交感神経節にあるので、節後繊維の長さが節前線維より長くなる。副交感神経は効果器近くでニューロンを換えるので節後線維の方が短くなる。

 交感・副交感神経の伝達物質

 交感および副交感神経繊維の神経伝達物質は節前、節後繊維によって異なる。副交感神経では、節前、節後神経共にアセチルコリンが神経伝達物質である。交感神経系では、節前線維はアセチルコリンだが、節後繊維はアセチルコリンまたはノルアドレナリンが神経伝達物質である。

 交感神経系と副交感神経系の作用

臓 器   交感神経系優位   副交感神経系優位
筋肉       緊張          弛緩
呼吸       胸式呼吸       複式呼吸
脈拍       速い          遅い
瞳 孔      散 大          縮 小
心 臓     拍動促進         拍動抑制
胃、小腸     弛 緩          収 縮
膵分泌     抑 制          促 進
唾液分泌  低下(少量の濃い液)   増加
発汗       増加          低下
手指の血流   低下          上昇
膀胱       弛緩          緊張
腸管運動     不整          円滑
血圧・血糖    上昇          低下
感情       緊張・興奮       落ち着き・平安
幽門括約筋   収縮          弛緩
内肛門括約筋  収縮          弛緩
気道        拡張          収縮
心筋の収縮力    増強         
刺激伝道系     促進          抑制

交感神経系と副交感神経系では各臓器に対して異なる作用をもつ。たとえば、瞳孔に対しては交感神経系は瞳孔散大、副交感は縮瞳を起こす。一般に運動時には交感神経系が亢進状態となり心血管系の亢進、胃腸系の抑制状態となる。反対に睡眠や休息状態では副交感神経系が亢進状態となり、心血管系の抑制、胃腸系の活動が亢進する。

脊髄神経

2008-03-17 06:54:01 | 解剖生理学(脳神経系)
 脊髄神経は末梢神経のうち、脊髄から分かれて出るものを指す。末梢神経は脊髄神経と脳神経に分かれるが、脳神経は迷走神経を除いて頭頸部にしか分布しないため、四肢・体幹を支配する神経はほぼすべて脊髄神経である。狭義には脊柱管から前根と後根が出て合わさるところから、前枝と後枝に分かれるまでの部分を指す。左右で31対あり、8対の頸神経(頚椎の間から出るもの)、12対の胸神経(胸椎の間から出るものを胸神経)、5対の腰神経(腰椎の間から出るものを腰神経)、5対の仙骨神経(仙骨の仙骨孔から出るものを)と1対の尾骨神経(第1尾椎と第2尾椎の間から出るものを)からなる。頸神経は同番号の頸椎骨の上、胸神経以下は同番号の脊椎骨の下を通る。
 脊髄神経は後根(Dorsal root)と前根(Ventral root)に分岐している。後根には感覚細胞の神経細胞を含む神経節がある。これら前根と後根が再び1つとなって脊髄神経を構成している。後根と前根の長さは頚髄でもっとも短く、下にいくにつれて長くなっていく。
 一般的に感覚神経の情報は後根を通って脊髄に入り、運動繊維は前根を通って脊髄から出る。この感覚性は後根、運動性は前根という法則をベル・マジャンディ(Bell-Magendie)の法則という。
 椎間孔(intervertebral foramen)から出た脊髄神経は脊髄神経前枝(Ventral ramus), 後枝(Dorsal ramu), 硬膜枝(Meningeal branch)に分かれる。
皮膚分節(Dermatome): C1を除く脊髄神経はそれぞれ皮膚の特定の部位からの感覚情報を受容する。これを皮膚分節と言う。
 

 

末梢神経の脳神経

2008-03-15 15:39:37 | 解剖生理学(脳神経系)
番号による名称 固有の名称   主な働き
第0脳神経    終神経     嗅覚および視覚の遠心性調節
第I脳神経    嗅神経     嗅覚
第II脳神経    視神経     視覚 (知覚神経)
第III脳神経    動眼神経   眼球運動 (運動神経)
第IV脳神経    滑車神経   眼球運動(上斜筋)(運動神経)
第V脳神経    三叉神経   顔面・鼻・口・歯の知覚、咀嚼運動
第VI脳神経    外転神経   眼球運動(外直筋)(運動神経)
第VII脳神経    顔面神経   表情筋の運動、舌前2/3の味覚、涙腺や唾液腺の分泌
第VIII脳神経   内耳神経    聴覚、平衡覚
第IX脳神経    舌咽神経   舌後1/3の知覚・味覚、唾液腺の分泌
第X脳神経     迷走神経   のどの知覚・運動、頚胸腹部の臓器を支配
第XI脳神経    副神経     肩や首の筋肉の運動(僧帽筋、胸鎖乳突筋)
第XII脳神経    舌下神経   舌の運動

脳神経は第I~第XII神経まで存在し、全て脳幹部から発生しているが発生元の脳の部位が異なる。第I~第III脳神経までは中脳、第IV~第VIII脳神経は橋、第IX~第XII脳神経は延髄から、それぞれ発生している。
嗅神経と視神経は厳密には中枢神経の延長であるが、歴史的に末梢神経に含めて考えられている。
この12対が、脳から出る神経のすべてというわけではない。終神経、鋤鼻神経など、上記の12対に含まれない脳神経も存在する。人間では退化しているが動物ではよく発達しており、フェロモンを感じ取る役目があるといわれている。
魚類、両生類の脳神経は10対であるとされる。
脳神経の覚え方として使われる語呂合わせにこのようなものがある。

「嗅いで見る動く車の三の外、顔耳のどに迷う副舌」
「臭い指導者、三べん、外回し顔面! 内回し舌咽! 迷! 副! 舌!」(空手風)
「急止した動く車が三転し、顔耳のど切り冥福した」
"On Old Olympus Towering Top A Famous Vocal German Viewed A Hop."
"Oh, Oh, Oh, To Touch And Feel A Girl's Vagina - Ah, Heaven!"
"Some Say Marry Money, But My Brother Says Big Boobs Matter More!"(S:感覚、M:運動、B:両方)

ホメオスターシス(恒常性)

2008-03-15 15:28:32 | 解剖生理学(脳神経系)
生物のもつ重要な性質のひとつで、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態のこと。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。

恒常性の保たれる範囲は、体温や血圧、体液の浸透圧やpHなどをはじめ、病原微生物の排除、創傷の修復など生体機能全般に及ぶ。恒常性が保たれるためには、これらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち、生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。この作用を主に司っているのが主として間脳視床下部であり、そこからの指示を伝える伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っている。それに免疫系がやや独自に活動する。

よく例に出されることの多いのが、体温調節である。鳥類や哺乳動物は酵素が働く至適温度である37℃付近で最も活動し易いため、この温度に体温を保とうとする。これより体温が高い場合は発汗、皮膚血管の拡張で体温を下げようとし、体温が低い場合はふるえ(戦慄)や非ふるえ熱産生(代謝の亢進による発熱)によって体温を上げようとする。

感染症の際に体温が上がるのは、炎症物質によって調節の目標温度が高まるからである。これは、病原体が熱に弱いという性質を利用した抵抗活動である。解熱鎮痛薬はこの目標温度を下げることで解熱させる。これらの他、血圧反射機能も恒常性の概念の説明に汎用されている。

下垂体

2008-03-15 15:09:30 | 解剖生理学(脳神経系)
脊椎動物の体に存在する器官のひとつで、多くのホルモンを分泌する内分泌器官。脳に接して、脳の直下(腹側)に存在し、脳の一部がのびてぶら下がっているように見えることからこの名がある。

二重支配

2008-03-15 15:00:37 | 解剖生理学(脳神経系)
内臓器官の多くは、交感神経と副交感神経の遠心性線維によって二重に支配されている。
このような両神経系による支配を二重支配といい、二重支配を受ける器官としては
心臓・気道・胃腸・膀胱・膵臓・唾液腺がある。
これに対し、瞳孔括約筋は、副腎髄質・膵臓・腎臓・立毛筋・汗腺・大部分の血管は交感神経のみ、
瞳孔括約筋は、副交感神経のみの支配を受けている。
一部の血管は、副交感神経の支配を受けている。

拮抗作用

2008-03-15 14:27:23 | 解剖生理学(脳神経系)
生物体のある現象に対し、二つの要因が同時に働いて、互いにその効果を打ち消し合う作用。心臓の拍動に対する交感神経(促進)と副交感神経(抑制)の作用など。また、薬物を併用した場合、互いに薬効を減弱させる作用など。

心拍数は、交感神経の作動によって促進され、副交感神経の活動によって抑制される。
胃腸管の運動および分泌機能は、交感神経の活動によって抑制され、副交感神経の活動によって促進される。

これに対し、唾液腺の分泌は拮抗支配を受けておらず、交感神経および副交感神経の両者の活動によって促進される。