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参照。

脳幹

2008-03-19 10:40:11 | 解剖生理学(脳神経系)
脳幹の構造脳幹は大きく分けて、以下の4つに分類されている。

間脳
間脳は脳幹の中でも最も脳に近い部分のこと。大脳全体に覆われている。間脳は視床と視床下部に分けられている。視床は嗅覚以外の全ての感覚の中継点となっており、また、大脳を覚醒させておこうとする。視床下部は人間が生きていくうえで非常に重要な自律神経の最高中枢となっていて、内臓の制御、血圧の制御、体温調整、ホルモン分泌などを行っている。

中脳
間脳の内側に位置している。大脳皮質と小脳、脊髄などを結び付けている重要な中継点である。中脳自体も、高度な運動の制御、聴覚の中継所、眼球運動などを制御している。


小脳との連絡路。この橋により、小脳と大脳・脊髄などの連絡ができるようになっている。これがなくなると小脳との情報のやり取りが行われなくなるため、体で覚えることが不可能になる。

延髄
呼吸と循環器(心臓)の制御を行っている。つまり、例の延髄蹴りというのは、人間の後頭部に位置する延髄にショックを与えることで呼吸と循環器の機能を阻害し、気を失っているところをフォールするという技である。

脳幹の働き
脳幹はいくつもの部分に分けられ、それぞれ役割は違いますが、全てをまとめて脳幹の働きを大別すると、以下の2つに分けらる。

人間の意識を制御する人間がものを考えたり、行動したりできるのは、大脳が活動しているからであるが、この大脳の活動を制御するのが脳幹の役割の一つである。意識を担っている大脳が活動できるのも脳幹が活動させているからである。ちなみに、睡眠というのはこの大脳を休ませるために取るわけだが、この睡眠はホメオスターシスという体を調整する機能が働くことによって起こるもので、その機能は視床下部が担当している。従って、睡眠にも脳幹が深くかかわっている。

人間の生命を維持する意識を制御するのも勿論大切であるが、それよりも重要なのが生命維持の機能である。大脳や小脳が部分的にダメージを受けた場合、その部分が請け負っている機能に障害が出る程度で済むこともあるが、脳幹の場合は自律神経やホルモン、呼吸にまで影響を及ぼしているため、人間の命そのものが危機にさらされる。大脳や小脳が人間として重要なものであるのならば、脳幹は人間、いや、生物の命そのものにとって重要である。こうしてみると、脳幹は我々が寝ているときであっても、24時間年中無休で働いていることがわかる。


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