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参照。

視覚器

2008-03-27 19:02:20 | 解剖生理学(脳神経系)
1) 眼球:眼窩を満たすほぼ球形の器官
 (1)線維膜
 線維膜は眼球壁の最も外側を包む膜で、前方1/6は角膜、後方5/6を強膜という。前方の角膜は無色透明で痛みを感じる神経(知覚神経)が分布しているが、血管はみられない。後方の強膜は白色不透明でこの強膜の前方部分が白目(しろめ)に相当する。なお、この角膜と強膜の間に強膜静脈洞(シュレム管)があり、眼房水の吸収を行う。

 (2)脈絡膜
 強膜と網膜の間で血管が豊富な層で、網膜へ栄養の供給を行うことと、光の散乱を防ぐ役目がある。

 (3)毛様体
 脈絡膜と虹彩の間にある部分をいい、眼房水を産生する毛様体上皮や水晶体の厚みを調節する毛様体小帯(チン小帯)がある。

 (4)虹彩
 カメラの絞りに相当する部分で、毛様体から水晶体の前方に位置する部分をいい、これにより光の量を調節している。

 (5)網膜
 眼球壁の最内層の膜で、この層はさらに6層に分かれる。そのうちの視細胞層に錐体細胞(強い光と色調)、杆体細胞(弱い光)がある。
 視神経円板(視神経乳頭)は網膜後壁のやや内側(鼻側)に位置する部分は神経線維で構成されるため光を感じることはできない。
 黄斑は網膜後壁にあり、その中心を中心窩という。この中心窩は物体を注視するときに必要とされ、ものが一番よく見えるところ。この部には錐体細胞が豊富にみられる。

 (6)眼房水(房水)
 眼房水は毛様体で産生され、瞳孔を経由して強膜静脈洞(シュレム管)により吸収される。眼房水の生理的役割には水晶体・角膜の栄養供給、代謝、老廃物の排除、光路の透明性の維持、眼内圧を一定に保つなどの作用がある。また、眼房水の過剰生成やシュレム管からの排導障害は眼房内圧を更新させて、緑内障を来すことがある。

2) 視神経:網膜で得た情報を脳へ伝える神経
3) 眼筋:眼球を動かす筋肉
4) 眼瞼(まぶた):眼球を保護している2枚の膜
5) 結膜:眼瞼(まぶた)の裏側と角膜の表面を覆う膜
6) 涙器:涙を分泌する組織


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