常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

薫る2004

2007年03月15日 | 『半落ち』 トラ練のお題に答える
卒業する当人達に邪魔にならないように、OBの連中や顧問と談笑に耽って楽しんでいました。そして野外で行われる立食パーティーで食事を失敬し、大満足で部室に帰りました。

暇になった当人が戻ってきて預かったお祝い品を渡し、他愛もない馬鹿話に彼も入れて再開。
少しの間だけ当人以外居なくなったところで…そろそろ潮時か

「じゃジュースでも一杯飲んだら帰るわ、自動販売機にいこう」
「そうですね」

 
 







あっ!
「どうしたんです?
ああっ!!
「大切なことを思い出したっ!!!!」
「なんですか?

「ほらっ!!!これ2006年11月14日 下戸の一分

「殿でいいさんブログつけてるんですね
「うん!何とかかんとか続けていますわ。今日のことも勿論…」

「っておい!ボジョレーだよ!約束したじゃんっ」
確かに本当に忘れてましたっこの部室のどこかに…あるはず!

ゴミが多い部室。まったく駄目だなぁとか言いつつ、手を動かして片付けてやっている俺は兄貴気取りか!?
「部屋の隅に置いてますよ」
「馬鹿っ!お前アレじゃ埃まみれ、そして酸っぱくなっちゃうじゃんよ」

ふっふっふーと埃を払いのけて

「これから運転あるだろうから香りだけな」
「俺はもう帰るから少しだけ飲むけれど、あとで顧問の家で飲んでな」
「そうしておきます」


ボジョレー・ヌーヴォー2004
(スーパーで半額にて購入)


ここで
トラックバック練習版よりのお題
3年間続けてきた事はなんですか?(03月09日)
http://blog.goo.ne.jp/themesalon/e/4ddc4e1478e27d52f2ee513a590156c0

<回答>
ボジョレー・ヌーヴォー2004を
一口も飲まずに今日迄ぶん投…いや取り置きできていたこと


キュポーン
彼が栓を抜くと
赤ワインの芳醇な香りが私まで届いた気がした。
「うん…」
「ど、ど、どうなのさ香りは」
「感じとしてはは最高ですよ
「女性と似ているな。そして試されるぞ。(香りといえば槇村香byシティハンター)」



紙コップで失礼

「あっ」

赤ワイン=渋いんじゃないの
ってな概念を砕き、渋みがとれて丸っこくなり、ブドウの香りそのものが口いっぱいに広がる。
プチ幸せかも

う、うまいですか?
う、うん。うまいよ。その…口当たりが良い物ってのはこの事なんだろうな」
立証できる比較をしていないので、置く=美味いとはいえませんが
買ってすぐの同じ値段位の輸入ワインよりは、渋くてやんなっちゃうという程のものではありません。

「取りあえず見せ掛けだけでも」
「かんぱーい!!


カシャ


そして彼と他のOBや現部員達とのお別れ
「君らって俺にとって自慢なんだよね」
確かこんな言葉を投げてサヨウナラした気がします。
もう覚えてません。嬉しくて楽しくて寂しくていっぱいの感情で、学校を後にしましたから

約束できる相手っていいもんですね。

朝帰り

2007年03月15日 | 『光源Xを探れ』 殿(私)の見物検証記
先の先に見えるのは赤石山脈の連なり。そうか!今僕は甲府盆地に入ったのだ。
先程まで点々で輝いてた星と鋭さを帯びた三日月はいつの間にか消え去り、空に青みがかかってきた。後ろの山塊から日が差してくるのは間も無くだ。


トンネルから急坂を下りきると、国道は緩やかなスロープが続く。
今日初めて見る人が前から走ってくる。早い時間からランニングだ。
「おは…」
おはようございまーす
あちらさんの方が強い。俺負ける。

目的の山梨県甲府市の境には6時に着いた。この時間は流石に早すぎて誰も学校にも部室にも居ないだろう。なので漫画喫茶に入り3時間ほど休息することに決めた。

リクライニングチェアに腰掛け、ココアを啜る。漫画喫茶で寝れた例は一度も無かったが、今回は冷え切った体も徐々に温まってきたので強い眠気に身を委ねる事にしてみた。30分程して目を醒ます。インターネットを取りあえず付ける。
しばし物思いに耽る。

あっ
「メイドの服準備してれば、ネタで面白かったのになぁー」

隣はドンキホーテがあるのに営業時間外、ちょっと悔しかった。

「まいっか、晴れ着の女の子見れるしなぁ~ハァーぁぁ」


その辺でお団子でも買っていこうかなと思いつつ
またウトウトしだした。この睡眠が終わればまた元気になれるだろう…。



突貫

2007年03月15日 | 『光源Xを探れ』 殿(私)の見物検証記

長い長いトンネルを抜けた。峠を通るのはやめたことはもうどうでもいい。
五分前まで僕は少し泣いていた。
トンネル内部は歩道はなく車道のみ、仕切りの線は20センチもなく、あっても幅の中は溝そして垂直の壁。どぅぉぉという地鳴りが我が目の前に迫り去っていく。あぁぁぁーと後方からトラックが追い越していく。逃げ場のない空間。一番怖いのが出口がみえないのと、稲妻のごとく通りすぎる車が起こす押しと引きの風。対向車は急に自転車を前へ押し、後方車は私を後ろに戻す。そしてどちらも気を抜けば壁にぶつかりそうになる。
折り畳み自転車の痛い所が小ささゆえに風に弱くふらふらになること

あ、ちなみに僕の自転車に名前つけました。「めざし君」です。

出口が見えてくると外の風がまた私を押し戻す、迫る対向車と後方からの車列。

だんだんと先程の興奮は落ち着いてきた。

腹減った(>_<)。

ちゃんちゃん♪

ぁ、録画すんの忘れてきた

2007年03月15日 | 『光源Xを探れ』 殿(私)の見物検証記
途中の駅で一時間程ゆったり休み、体も温かくなったところで峠前のコンビニに今ついた。旧街道は山道、新街道は長い長いトンネル。いちお旧街道は冬季閉鎖中と地図、交通情報では出ている。しかし店の人に聞けば通れる大丈夫といっていた。路上がアイスバンになっていたらばさすがにやばい。様子を見つつ旧街道にいこうかなと思う。

ちょっと悩みどころである。MasterCardのオダギリジョー状態。

あ、今
欠伸が一発でた。

夜の道はトラックがバンバン横を通過してくる。こちらも危なくはあるがあちらはもっと怖いと思う。しかし何とも頼りない自転車灯を後ろから閃光を面に照らしてくれるおかげで、安心してこけずに漕げている。
その都度ありがとうと胸の内で囁いていた。ただ車の量が多いので さすがに囁くのも疲れる。
とにもかくにも
安全運転でおはようございます。さようなら