常夏ならば振り向くかも

語り部である私が提供する、今そこにあるチープでホットな噺の数々を口承するブログ。一話解決を目指して今日も喋ります。

朝帰り

2007年03月15日 | 『光源Xを探れ』 殿(私)の見物検証記
先の先に見えるのは赤石山脈の連なり。そうか!今僕は甲府盆地に入ったのだ。
先程まで点々で輝いてた星と鋭さを帯びた三日月はいつの間にか消え去り、空に青みがかかってきた。後ろの山塊から日が差してくるのは間も無くだ。


トンネルから急坂を下りきると、国道は緩やかなスロープが続く。
今日初めて見る人が前から走ってくる。早い時間からランニングだ。
「おは…」
おはようございまーす
あちらさんの方が強い。俺負ける。

目的の山梨県甲府市の境には6時に着いた。この時間は流石に早すぎて誰も学校にも部室にも居ないだろう。なので漫画喫茶に入り3時間ほど休息することに決めた。

リクライニングチェアに腰掛け、ココアを啜る。漫画喫茶で寝れた例は一度も無かったが、今回は冷え切った体も徐々に温まってきたので強い眠気に身を委ねる事にしてみた。30分程して目を醒ます。インターネットを取りあえず付ける。
しばし物思いに耽る。

あっ
「メイドの服準備してれば、ネタで面白かったのになぁー」

隣はドンキホーテがあるのに営業時間外、ちょっと悔しかった。

「まいっか、晴れ着の女の子見れるしなぁ~ハァーぁぁ」


その辺でお団子でも買っていこうかなと思いつつ
またウトウトしだした。この睡眠が終わればまた元気になれるだろう…。



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