寒蘭の豊雪ガ咲いたのでござる。
拙宅の玄関で、静かに咲いてござるのでござる。
ややクリーム色の白い花でござる。
この寒蘭どこから拙宅へ来たのかでござるな。
その辺からのお話となるのでござろうかな。
「聞くも涙語るも涙」というようなものではござらぬのでござる。
これは信州から拙宅へ来たのでござる。
信州の山で採取したというものではござらぬ。
有るわけがござらぬのだ。
拙者の先輩が、過日亡くなられたのでござる。
先輩とはいえ、卒業されたのではなく途中下車されているのでござるが、その存在はまさに先輩なのでござる。
拙者が入学した年から学内はまさに混沌としており、授業は5月中頃まででその後は「バリケード封鎖」でござった。
そこに至るまでは、クラス会とか自治会とかいろいろな名前で話をしていたようでござった。
そして「スト権確立」ということでストライキ=授業ボイコット→バリケード封鎖となったのでござる。
もちろん、拙者は三崎町や神田で当局・大学側による流血事件などは知る由もなかったのでござるが。
拙者は、それらの事にほとんど無関心で、、夏休み等には実家へ帰りアルバイトに精を出していたのでござる。
いわゆる無関心だらけのノンポリというやつでござるな。
アホの拙者が何も考えずにノンポリを決め込んでいるのだからして、「基本的アホ」でござるな。
時間が少々過ぎて、9月29日に突然友人達が拙者のアパートへきて「泊めろ」ということになったのでござる。
何のことかはわからず「ええど」という事になり、訳を聴くと「大衆団交」が明日あるということでござった。
翌日、拙者はよくわからずに友たちの後を着いて行ったのでござる。
会場では、その熱気にまず圧倒されたのでござる。
そして「普通ならベンツの後部座席に乗り拙者等は鼻にもかけられずその辺のゴミのように思っている」理事のおっさん達が登壇してきたのでござる。
深夜までかかって、使途不明金や脱税の問題(それは嫌でも耳に入り知っていたことでござり拙者もイラーとしていたのでござる)を喧々囂々と話し、退陣するという各役所まで取ったのでござるな。
されど翌日には総理大臣が「アレは人民裁判だから無効だよ」と全マスコミを通じて言ったものでござった。
そんな馬鹿な話はなかろうと、拙者は鼻息荒く(本当はオズオズと)バリケードへ入っていったのでござった。
そこに先輩が(実に大勢の)おられて、その先輩は「おめーよ、それはだな、こういうことなんだよな。」といろいろ教えてくれたのでござる。
ゲバラの旗をバックにアジる先輩は実に良いのでござる。
黒のベレー、黒のシャツに黒のズボン、黒のコートという姿なのでござるな。
カッコええのでござる!
そして事有るごとに拙者にいろいろと教えてくださった先輩なのでござる。
時が流れ、拙者が結婚し子供ができてから、突然拙宅を訪れてくれたのでござるな。
「おめーらはよー、世渡りが下手だからよ、心配で見て歩いてるんだよ。」と、のたまわれたのでござる。
というようなことが有り、今になってその先輩が亡くなられてしまい、その肩身として拙宅へ来た寒蘭でござる。
それが花を咲いたのでござる。
白い銘花を眺めて、ゲバラのごとき先輩をしのんでいるのでござる。
その大衆団交が9月30日でござり、毎年の拙者の記念日となっているのでござる。
と長くなり申したので、この辺で「明日の心だ!」
拙宅の玄関で、静かに咲いてござるのでござる。
ややクリーム色の白い花でござる。
この寒蘭どこから拙宅へ来たのかでござるな。
その辺からのお話となるのでござろうかな。
「聞くも涙語るも涙」というようなものではござらぬのでござる。
これは信州から拙宅へ来たのでござる。
信州の山で採取したというものではござらぬ。
有るわけがござらぬのだ。
拙者の先輩が、過日亡くなられたのでござる。
先輩とはいえ、卒業されたのではなく途中下車されているのでござるが、その存在はまさに先輩なのでござる。
拙者が入学した年から学内はまさに混沌としており、授業は5月中頃まででその後は「バリケード封鎖」でござった。
そこに至るまでは、クラス会とか自治会とかいろいろな名前で話をしていたようでござった。
そして「スト権確立」ということでストライキ=授業ボイコット→バリケード封鎖となったのでござる。
もちろん、拙者は三崎町や神田で当局・大学側による流血事件などは知る由もなかったのでござるが。
拙者は、それらの事にほとんど無関心で、、夏休み等には実家へ帰りアルバイトに精を出していたのでござる。
いわゆる無関心だらけのノンポリというやつでござるな。
アホの拙者が何も考えずにノンポリを決め込んでいるのだからして、「基本的アホ」でござるな。
時間が少々過ぎて、9月29日に突然友人達が拙者のアパートへきて「泊めろ」ということになったのでござる。
何のことかはわからず「ええど」という事になり、訳を聴くと「大衆団交」が明日あるということでござった。
翌日、拙者はよくわからずに友たちの後を着いて行ったのでござる。
会場では、その熱気にまず圧倒されたのでござる。
そして「普通ならベンツの後部座席に乗り拙者等は鼻にもかけられずその辺のゴミのように思っている」理事のおっさん達が登壇してきたのでござる。
深夜までかかって、使途不明金や脱税の問題(それは嫌でも耳に入り知っていたことでござり拙者もイラーとしていたのでござる)を喧々囂々と話し、退陣するという各役所まで取ったのでござるな。
されど翌日には総理大臣が「アレは人民裁判だから無効だよ」と全マスコミを通じて言ったものでござった。
そんな馬鹿な話はなかろうと、拙者は鼻息荒く(本当はオズオズと)バリケードへ入っていったのでござった。
そこに先輩が(実に大勢の)おられて、その先輩は「おめーよ、それはだな、こういうことなんだよな。」といろいろ教えてくれたのでござる。
ゲバラの旗をバックにアジる先輩は実に良いのでござる。
黒のベレー、黒のシャツに黒のズボン、黒のコートという姿なのでござるな。
カッコええのでござる!
そして事有るごとに拙者にいろいろと教えてくださった先輩なのでござる。
時が流れ、拙者が結婚し子供ができてから、突然拙宅を訪れてくれたのでござるな。
「おめーらはよー、世渡りが下手だからよ、心配で見て歩いてるんだよ。」と、のたまわれたのでござる。
というようなことが有り、今になってその先輩が亡くなられてしまい、その肩身として拙宅へ来た寒蘭でござる。
それが花を咲いたのでござる。
白い銘花を眺めて、ゲバラのごとき先輩をしのんでいるのでござる。
その大衆団交が9月30日でござり、毎年の拙者の記念日となっているのでござる。
と長くなり申したので、この辺で「明日の心だ!」
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