2009年7月10日、麻生太郎首相の支持率が低下する中で、与党の自由民主党は起死回生に宮崎県の東国原英夫知事を担ぎ出そうとしている。いわゆる自由民主党の東国原英夫氏の次期衆院選候補者作戦だ。しかし、東国原英夫宮崎県知事は、次期衆院選候補の条件として総裁候補をあげたそうだ。これにはさすがに自由民主党内からの厳しい批判にさらされていた。しかし、東国原英夫知事は2009年6月24日の記者会見で、「いたって真剣だ。おちょくっていることはない」と国政進出への意欲を改めて口にしたそうである。全国の注目を集める東国原英夫知事であるが、識者たちはこの一連の発言をどうみているだろうか。政治評論家の浅川博忠氏は、「計算し尽くされた発言だ。どう転んでも知事にマイナスになることはなく、したたかさを感じる」として「『総裁候補』を条件に掲げることで、国民向けには国政の立て直しに本気で取り組むという姿勢をアピールしている」と指摘している。また、短期間での知事職の“投げ出し”を警戒する県民に対しては、「ハードルが高い条件を自民が飲まない限り、知事職を簡単に放棄することはないというメッセージを打ち出している」とし、自民党との出馬交渉が頓挫して知事を続投することになったとしても「県民には悪い感情を残さないだろう」と予測している。しかし、与党の自由民主党に対しては、「タレント候補に飛びつく姿勢は、むしろ逆効果。自民党のもくろみに、国民はそう簡単に乗ってこないだろう」と次期衆院選の予測としては厳しい見方である。さて、今後はどのような展開があるのか・・・※この記事は、企業・団体等に対して誹謗・中傷を行ってはいません。正当な活動によって制作しています・・・(佐々木和夫)
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