■洞爺湖サミット閉幕

7月10日（木）

 

　昨日、北海道洞爺湖サミットが閉幕した。

主要テーマとなった地球温暖化対策について、

主要8カ国が「2050年までの温室効果ガス排出量の半減」との、

世界全体の長期目標の共有をすべての国に求めることで一致した。

 

　退任が決まっている米国ブッシュ大統領としては、

「何も決めない。何も約束しない」ことが最大の目標だったらしいが、

その割には宣言の文言は一歩前進という評価が出来るかもしれない。

 

　ただ、何だか物足りないという印象を受けた人も多いのではないか。

マスコミの評価も厳しいものもある。

 

　また、原子力発電への言及が多かったのも特徴的。

後世には洞爺湖サミットを契機に、

原発推進が加速されたとの評されるようになるかもしれない。

 

　北朝鮮問題について、

核廃棄を完全に行うよう求めるとともに、

「拉致問題」が明記されたことは評価されていいだろう。

 

　拉致問題は日本固有の問題とされていたものが、

国際社会の問題として初めて認知されたわけであり、

今後の交渉のカードを得たことにもなる。

 

　サミットを主宰することによって、

内閣支持率を上げて政権浮揚のつなげようとした福田首相。

その狙い通りの成果があがったのかどうか。

 

　今日も一日、滋賀県内を挨拶廻りしたが、

あまり評価する声は聞かない。