■世界一にふさわしい環境を

７月２１日（木）

　ここのところのテレビでは、
「なでしこジャパン」の特集だらけだ。
実際の試合は海外主張中だったため見れなかったが、
結果を聞いた時は本当に嬉しかった。

　春先から暗い話題ばかりだった日本にとって、
本当に久しぶりにスカッとする気持ち。
沢選手が優勝カップを高々と掲げた瞬間に、
金色の紙吹雪が飛び舞うシーンは、
何度見ても感動で涙ぐんでしまう。

　すでに報道されているが、
「なでしこ」達の経済的環境の厳しさである。
プロ契約しているスター選手の年収も、
沢選手でさえ４００万円前後だという。

　すでに女子サッカーはオリンピックで４位となり、
ＦＩＦＡランックでも４位の世界最高レベルにある。
にもかかわず、である。

　このことは野球や男子サッカー以外のスポーツで、
快挙を成し遂げた選手がいると必ず話題となったが、
まったく改善されてこなかった問題でもある。

　彼女たちを称え、
ロンドン五輪での金メダルを期待するからには、
それ相応の環境整備が必要である。
その意味で今国会で成立した「スポーツ基本法」は、
その法的基盤を提供するものである。

　世界一に輝いた彼女たちは、
ドイツからの帰りの飛行機もエコノミークラスだった。
政府専用機までは無理かもしれないが、
チャーター機を差し向けることがあってもいいと思う。