自著の小説・詩の紹介(巨人戦)

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高木徳一の9作目の出版案内と25作目の詩(その2)

2008-09-17 22:35:59 | 出版
 今晩は。
 窓から涼しい夜風が入り、このブログを巨人戦を聞きながら書き込んでいます。とてもご機嫌です。何故なら、坂本選手が2ラン、ラミレス選手がソロ、阿部選手が3ランを三浦投手から打ち上げて、4回までで6:0なので。プロ入り初先発の4年目の東野投手が横浜打線を抑えています。今内川選手に2ランを打たれ、7回裏には越智投手に交替。TBSラジオのホームラン現金プレゼントに何回も応募していたら、6:2で巨人が勝ちました。嬉しい限りです。
 さて、9作目の小説案内が『ホンニナル出版』に掲載されましたので、ご連絡致します。
http://www.honninaru.com/web_order/publish/ をクリックして頂き、上部の『本を探す』または左下の『著者別一覧』をクリック後、キーワード検索で、高木徳一(たかぎとくいち)と漢字入力されますと、9作品の紹介が閲覧できます。2頁分はそこをクリックして拡大後、更に+表示でクリックすると読めます。
今回は時間がありましたので、半分の長さに短縮し、印刷代を半分にしました。
 題名:赤い笹舟(戦争シリーズ1)
B6, 60ページ(モノクロ)
著者 高木徳一
価格 1,470 円(税込)
作品紹介:
 老婆は娘と孫娘に付き添われ、兄と夫の遺品を求めて南京市の『侵華日軍南京大虐殺遭難同胞記念館』を訪れた。果たして、望みは叶うのか? そこで、日本留学を夢見た少女が日本青年に恋をし婚約するが、日中戦争が婚約者の運命を変えた事を知り、また裕福に育った女医が残留孤児と聞き、戦争が巻き込まれた人々の心身を蝕んでいると痛感する。今後の交流を通じて、隣国同士のささやかな民間外交を誓い合う。
 一読後、コメントを頂ければ、幸いです。
 それでは、前回の旅愁散文詩の25作目(その2)をご笑覧下さい。
 二十五.静岡県下田市(青春の悪戯)、その2
                   昭和四十二年八月
  
  (三) 弓ヶ浜に友三人と海水浴に行き、我一人被写体を探していた。中学生らしき五、六人の中に、一際目立つ知的な顔を見出した。撮りたい・・、しかし、その子に直接言った場合、恥ずかしさ、友達への心配りから断られるのが落ちだと思った。そこで、集団の中で、明るそうな子に声を掛けた。「みんなの写真を撮らせてくれる。C大の写真部員で展覧会に出す作品を作っているんだ。協力してくれない」「あら、いいわよ、ねえ、みんな」「あら、やだあ!」「いいわよ」との声が交じり合った。「大した時間じゃないよ、一、二枚だから。そこのボートに座って・・。いいかな、撮るよ」 レンズを覗いた。目的の少女にピントを合わせる。明朗な子を真ん中にして、みなニコニコ笑っている。何故か、目的の少女は一人だけ笑わず、顔をやや横にして、知的なマスクで、「貴方の魂胆は判っているわ。私が狙いなのね」と、問い掛けているようだった。感性の鋭さに、こちらがどぎまぎして、シャッターを何回押したのかも忘れてしまった。中心の子に住所と名前を聞いて、後日礼状と写真を送ってやったら、二、三回年賀状が来た事を今、思い出している、
 この他、購入したてのニコンの高級カメラで被写体を見付けてはパチパチ撮った。その内の一枚に、前屈みになり、砂遊びをしている女高生が写っていた。張りのある乳房が二つ仲良く、前にたるんだ黒の水着に・・。 学び舎で友に冷やかされた。「こんな趣味が有るのか」と。「言い訳しても仕方無い。正に証拠写真が在るのだから」
 意図した被写体以外にも意外なものが写される写真の素晴らしさ、怖さを教わった気がした。
  
  (四) 山の端に、夕陽が少し隠れた頃、ある種の期待を抱きながら、下賀茂の共同浴場に車で乗り付けた。湯煙が立ち上る。川沿いの温泉場で、東に男の出入り口(ドアが無くて、空間だけ)と湯船が。女性は西側から。湯船は板塀で男女に仕切られている。しかし、北側の細長い洗い場には仕切りが無い。「おい、何人か女湯にいるぜ」「どうせ、今時分じゃ、婆さんだろうよ。期待しない、期待しない」湯船に沈む友三人。ややもして若やいだ女の声がした。「おやっ」という風に、皆顔を見合わせた。ジェスチャーで、口元に手でシーとやり、順番を決め、一人ずつそろりそろりと節穴目指して移動開始。残り三人は今までと変わらず、大声で学校の事や明日のスケジュールについて話し合った。いよいよ我の番、後ろめたさ半分、好奇心半分・・。運悪く、背中で節穴覆われし。次のチャンスを狙わねば、男がすたるぞ。洗い場に上がり、前を拭き拭き、鼻歌まじり。チラリチラリと左手見遣る。四十五、六のおっかさん、たわわに実った乳房をごっしごっしと磨いてる。傍らで、方言まじりのお喋りに夢中な女子中学生。スラッーと伸びた脚の長さよ。こちとらに無頓着なおっかさん、婆ちゃま達よ。男など何処吹く風のその風情、おおらかな立ち居振る舞い、一人相撲の馬鹿馬鹿しさよ。浴場で欲情期待のお粗末さまよ。『大らかに生きる事は良い事だ』を地元の人に教わりし。
  
  (五) 月明かり、大波、小波、引いては返す波打ち際
      ザザザー、ザザザーと波の音一際高く
      辺りはシーンと
      時折り、シュルシュルバーンと打ち上げ花火
      キラキラと波間に漂う海の星、電気海月か夜光
      虫
      静かに更け行く一夏の夜・・・・ 

巨人戦

2008-09-17 09:23:10 | 野球

 お早う御座います。

 柿の実も熟し、カラスが度々食べにきます。今年は小振りで不作です。毎年豊作とは限りませんね。自然の恵みですから。一方、米国大手証券会社リーマン・ブラザーズの破綻は全世界の株価の急落を招きました。こちらは人為的なもので、経営陣の適切な対処が不足していたのでしょう。

 さて、巨人戦ですが、昨夜の対横浜戦は気楽にラジオを聞けました。何と言っても、李選手の3連続ホームランに尽きますね。7打点の荒稼ぎで、全得点の半分です。前にブログに書き込みました様に、北京オリンピックの準決勝の対日本戦でホームランを放ち日本が意気消沈し、決勝でも一本が出て、韓国金メダルの原動力になったのです。巨人に戻り、活躍してくれれば、許せると。遅ればせながら、それをドンとやってくれました。坂本選手も打ち上げてくれました。また、今季初先発の久保投手も低目を丁寧に投げ、8回6安打1失点の活躍です。

 さあ、6連勝で72勝53敗2分けとなり、阪神とのゲーム差が3と縮まりました。大量得点の翌日、気を引き締めて下さい。金曜日からは天王山の阪神3連戦で、続いて中日3連戦が組まれています。前半戦の不調を一気に挽回し、全員一丸となりファンと共に優勝に一直線。

 フレー、フレー、ジャイアンツ!