ザ・フリーター

バブルの頃だったと思う。

アルバイト求人情報誌に「フリーアルバイター」って単語が出てきたの。

会社に束縛されず、好きなことを好きな時間だけ働くライフスタイル。

３カ月真面目に働いて、稼いだ金で海外へ。資金が底をついたら帰国してまた稼ぐ…

なんて生活が格好よく見えた。

記憶が確かならば、「フリーター」っていう言い方は

今井美樹主演の映画「ザ・フリーター」が公開後に一般名詞化した気がする。

そして、フリーターの人たちって押しなべて仕事のスキルが高かった。

まあ、そうじゃないとフリーなんて勤まらないでしょうし。

新卒で入社したばかりの私は、「スキルがないから会社員になるしかないな」なんて本気で思っていた。

そして時は過ぎ、２１世紀。

フリーターは、石川啄木的ぢっと手を見る職業になっていた。

ナウなヤングの正社員志向が恐ろしく強いから、「フリー」なんてのに憧れないのでしょう。

私は憧れます。会社に束縛されない生き方にいい歳した今も。

でも、年取るとねえ、年金が気になりまして。

どうしたものですかねえ…