お年寄りをカモ 法定の約２０倍で高利貸し 「質屋」偽装男を逮捕

　質屋を装い無登録で高金利の貸金業を営んだとして、県警生活経済課と西宮署などは２０日、貸金業法違反と出資法違反の容疑で、芦屋市東芦屋町の自称貸金業、森本泰弘容疑者（５５）を逮捕した。「生活のためにやった」などと容疑を認めている。

　同課によると、森本容疑者は「森田屋」という質屋を装って「質入れなしで金を貸せる」と信じ込ませ、年金を受給する高齢男女２０人以上に数百万円を貸し付け、出資法に違反した利息を受け取っていたという。

　逮捕容疑は、平成２５年５～１０月、神戸市と西宮市の６６～７６歳の男女３人に、無登録で９万７千円～２０万円を貸し付け、法定金利の約５～１９倍の利息を受け取る契約をし、利息の一部９万円を受け取ったとしている。

　同課によると、森本容疑者は「質入れがどんな物品でも、１０万円～融資」などと書いたチラシを作り民家に投函（とうかん）。連絡があれば訪問して年金手帳を確認した上、年金支給日に返済させていた。２５年６月、借受人から西宮署に「金が返せない」と相談があり、森本容疑者が違法で貸金業を営んでいたことが発覚した。

　年寄りをいじめるのはやめてほしいですね。