t-isoamiの不定期通信日記 -3RD SEASON-

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災害復旧の一日

2015-09-13 01:47:21 | 日記
 小山は水の出が悪くお風呂に困るので、今夜は真岡の実家に来ています。

 常総市の職場の復旧作業を行ってきました。

 私が現地入りした場所では、表向きはひどい被害は見られませんでした。職場とその前の県道も水が引いて、クルマで現地入りすることができました。

 近隣の家屋や店舗も、一つも欠けることなく残っていて、街並み全体が白っぽくなっていることを除けば、災害前と変わりませんでした。ただ、トタンやブロックの塀は損傷しているものが見られました。また広範囲で停電が続いており、信号も点いていませんでした。国道294号線は、常総市のかなりの区間で通行止めのようでした。
 今回の浸水は、鬼怒川と小貝川の間で起きており、国道294号線はその真ん中を南北に走っています。【地図参照】


 復旧作業自体は順調に進み、日没前までに、できることはすべてできました。
 あとは、専門業者を頼むところと、実際の喪失内容を確認してからになります。

 常総市での地元の声を聞くこともできました。
 避難所で心細かったことや、消防のボートに乗ったことなど……。
 今回わずかながらも直接の影響を受けたことで、このようなときに人の気持ちに寄り添うことがどういうことか、少しだけ理解できた気がします。

 そして、今日いちばん強く感じたこと。

 災害の発生後、決壊する瞬間の鬼怒川や大規模に水没した常総市内の空撮映像など、刺激的な場面がくり返し流されてきました。今回の災害の象徴的な場面ではありますが、常総市で起きた一連のできごとの、これらは一部分である、ということです。地域と時間の流れの両面で見たときに、一部分がずいぶん強調されている印象です。
 常総市でも被害が小さな地域もありましたし、今日は近隣のあちこちで地道な復旧活動が行われていました。災害にはとうぜん復旧が必要なわけで、今日の作業のことを少しでも知ってもらいたい気持ちになりました。
 災害発生時の意識付けが大切なことはわかります。ですが、報道はトラジディーな場面にかたよっていて、そのことを認識しておく必要があります。自分自身の目と耳を使ってはじめて、全体像に近づくことができるのでは、と感じました。

 どの災害であっても、災害全体には規模の大小があり、それぞれの被害にも大小があります。この数日間お聞きした話では、それぞれにショックを受けたごようすでした。実際の目に見える被害の大小と、ショックの大きさとは、必ずしも一致しないように見受けられました。専門家でも何でもないので、私に何ができるわけでもないのですが、まずは業務を平時に戻して、以前の環境を再構築しなくちゃね!


 数日間の緊急対応で、自分自身の神経がたかぶっている感じがします。
 今までであればブログは沈黙するところでしたが、今回私が感じたことは残しておかなければならないと強く感じた次第でした。

 明日からは、また「不定期」に戻ります。たぶん……。
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