ぼけの花

のらりくらり日々感じたこと。
自分のための記録。

最近読んだ本

2018-11-15 23:13:44 | どくしょ

2ヶ月ぐらい前…映画公開なる前にと思って読んだ。
最近毎日テレビで篠原涼子見るよね。
本原作からの映画化って大体消化不良で終わるんだけど、東野圭吾は映像化されても失敗ないなと思う。
で、東野圭吾だからそのうちテレビでやるよね…ってことで気長に待ちます(笑)。
あの何ともし難い母の心情を篠原涼子は熱演してるんだと思います。
時間かけながら受け入れるしかないのだろうし、自然の摂理に反するのは後々苦しくなるよな…。


主人公(とは言わないのかもしれない)、菜穂の意志の強さに憧れます。
出産控えた身でありながらあの決断力、すごいなーと思う。
自分、妊婦の頃が人生の中でいちばんお花畑(ハッピー)状態だったからな…
いや、いいんだけどね。ただ何も知らなかったなって今思う。
今回は柔らかさと凛とした部分を併せ持つ京都風情・風習にトリップ出来ました。
この、持ってかれちゃう感がマハさん好きーと感じる所以。気持ちいい。


自分の中に何かやりたいことがあるってのは、とても大切。
ひとつでもいい。持ち続けないとね。それが自分の支えになっていくから。


ここ数年わたしの髪を託してる美容師さん、髪長くていつもハット着用(キテるらしい)、痩身で頬こけ気味、見た目ロン毛の僧侶(ぼさっとしてるけど達観しているようにも見える)みたいで、子供の学校行事とかで顔合わせても絶対このお父さんとは喋んないだろうなと思うような人なんだけど、回を重ね話していくうちに同い年ということが判明。
そこから美味しいもの、食器、建築のこと、現在魅力度ワースト1位の場所で居を構えながら、昔都内で過ごした輝かしい独身時代を振り返る等々、割に意気投合しながら話すようになった。
そこでふたりが一致した意見。
みうらじゅん、神
昔から安斎肇とみうらじゅんのマニアックながらもゆるい感じは好きだったんだけどね。
くだらないエロ話とかもあるけど、さすが仏像や仏教に精通してるだけあってわかりやすい文章の中に深さが読み取れます。

「人間は退屈になるとすぐ不安になります。
ふだん考えもしないことに悩んだり、他人と自分を比較したりする癖が出るからです。」

これ、まさに今のわたし。
だから今、一生懸命吹いてんの。

アンチエイジングには「キープ・オン・バカさ」。
これも忘れないでおこう。

いいところ突かれる

2018-10-15 12:15:01 | どくしょ

これは非常に好みなお話だった。

死ぬ間際、自分は一体どんな事を思うのだろう。
その時になってみないとわからないけど、ナスミのように思えたらいいなあ。

この世には自分にしかわからないものがあって、それはとてもさびしいことのように思えるけど宝物だなとも思うというような一文に共感した。

文庫本出たら手元に置いておきたい。
その際表紙は変わらず荒井良二さんが良いな。

いやーびっくり

2018-10-09 22:03:25 | どくしょ

ここで終わるか…

出てくる難しい漢字に苦戦しながらも、山間の町の緻密な描写にのどかな風景を思い浮かべ、主人公の歩はこの歳でバランス感覚の良い器用な子だなあなんて読んでいたわたしが大間違いでした。
怖かった。

芥川賞決まってから図書館で貸出状況調べたら未入荷だった。
それから少しして再度調べたら予約数3。
直木賞候補の湊かなえなんか、あっという間に予約40とかだったのにね。

気持ちのいい話ではないので賛否両論あるけど、なんか足を掬われる感が半端なく、思わず自分自身を振り返ってしまった。
久々に、えぇっ!?って言いながら読み終えた本。

レベルが違う

2018-09-01 12:26:11 | どくしょ

著者の奥サマが芸大生(美術)ということで、現役芸大生たちから様々な話を聞き集めたノンフィクション。

これは面白かった〜。
何を以って普通と定義するかわからないが、芸大生はちと違う世界で生きてるような気がする。
昔、芸大でレッスンしてもらうことが何回かあり(先生の自宅まで行くと片道3時間ぐらいかかるので)、こんなわたしがうろつきまわってスミマセン(汗)とビクビクしながら校舎内歩いてると、廊下のいたるところで素晴らしいアンサンブルが聴こえてくる。
それは授業のためにではなく、遊びの延長で。
何、それ…。と、一般庶民のわたしから見るとそれはもう神々の遊び。

それでもこの本を読むと、芸大生とは言え多くの人が悩み葛藤している。
みんな立派な意思があって表現しているのではない。
うまく他人に伝えるすべがないからそれを伝える作品を作りたい。自分はこうやって戦っていける、自分を守れる。と。

わからないもの、追求したいものに全力を尽くしている姿は、読んでて明るい気持ちになりました。
意外と振り切っちゃってる域に達した方が幸せだよね。
あーあ。振り切れなかった自分に後悔。

音楽の方は大体様子がわかってても、美術の世界はわからなかったので終始驚きでした。
個人的に、
「変なことは打楽器奏者にやらせておけばいい」
ってのに笑いました。

何だかんだ言っても芸大生はすごいです。頭いいです。
うらやましいです。

食いしん坊

2018-08-25 13:37:37 | どくしょ

これも新着コーナーで見つけた一冊。
各地、郷土料理が美味しそうにクレヨンタッチで描かれているのが可愛くて。
ただ地鶏の炭火焼(宮崎)を描くのは難しかったと思う。
石ころにしか見えない。

九州、行ったことないので九州の郷土料理に興味津々。
今の気分としては、熊本へ飛んで馬刺しとからしれんこんを食したいです!

心ワサワサ。

2018-08-22 20:59:10 | どくしょ

先日図書館の新着コーナーで見つけました。
内容は帯にある通りです。
気付けば全編目を細めながら読んでいました。
いろんな作家への興味が広がるという意味でもこういう本は楽しいです。

この本の中だと太宰とよしもとばななにズッキューンきました。
わたしが今まで読んできた本の中でいちばん強く印象に残ってるアイラブユーは夏目漱石、夢十夜の第一夜です。

過去、自分に向けられたアイラブユーで忘れられない言葉があるのですが言った本人は覚えているのでしょうか。
今思い返しても詩人ばりに素敵な一言でした。

バタフライ効果

2018-08-16 21:12:33 | どくしょ

これぐらいならいいか。
今日だけね、今日だけ。
…小さなモラル違反が積み重なった結果、小さな子供の命が奪われる。

命の責任を持つのはとても重いことだけど、みんなそれぞれの生活があるとは言えこんなにも自己保身に走ってしまうものなのだろうか。
自分だったらどうだろう…正直その時にならないとわからない。
とても考えさせられる話でした。
ちょうど今テレビでは3日間行方不明の2歳の男の子を他県から来たボランティアの人が発見したというニュースが持ちきりになってるけど、他人のために動けるなんて本当なかなかできることじゃないよなと。

それにしても出てくる人たち事情があるにせよ、みんないただけないなぁ。
貫井作品読んだの2冊目だけど、あえてのこういう表現にしているんだろうけど、人物像の書き方があまり好きじゃない。
でも気になって一気に読んじゃうんだけど(寝不足)。
もう少しこの人の他の本、読んでみよう。

今秋テレビドラマで妻夫木くん主演でこれ放送されるとの情報を得て読んでみた。
愚行録、映画観られなかったので、この主人公をどう演じてくれるのかなと楽しみにしている。

美味しいもん食べたいなー

2018-08-11 14:54:05 | どくしょ

国内外あちこちで美味しいもの食べられて羨ましい限り…
という憧れを高校生ぐらいで抱きたかった。
そしたら今頃人生変わってたかも。なんて思っちゃう。
やっぱり視野を広げるためにも読書は大事なのよ。と長女に力説しても本人が体感しなければねぇ…

マハさんが自称牡蠣の生まれ変わりと言うならば、わたしは柿の生まれ変わりなんじゃないかと思います。
もしくはスイカの生まれ変わり。
けどこの果物たちはアレンジがあまり効かないのが残念なのよね。
結局まんまがいちばんウマイ。みたいな。
それでも今年はスイカスイーツが話題に上がるのを度々目にする。

あーサックサクのコロッケパン食べたくなっちゃった。

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今週、図書館予約本が殺到して忙しかった。
ホント仕事中に読みたかったぐらいよ。

心の内ダダ漏れ

2018-08-11 14:16:54 | どくしょ

恋愛小説と言うかなんというか。
相変わらずクセあるけどマチダ作品の中では読みやすい方かと。
ウハハと笑えた。
ここで着地するかと思いきや振り回され振り回された挙句にココ。というこの文章の流れが楽しい。
それがまた大分深い。

人って難しく物事考え過ぎ。
みんな結構こんくらい新喜劇ばりに頭の中はアホな事でいっぱいなんじゃないのかね。
と、自分に言ってみる。

気付けば歪な自分

2018-08-09 23:07:34 | どくしょ

なぜ娘は父親を殺さなければならなかったのか。
その殺人犯となった娘は臨床心理士に、私は私のことを知りたいと託す。

この本を読んで2人の顔が浮かんだ。
今までに3回しか会ったことないのに今も尚ものすごい影響力でわたしを縛っている人と、若かりし頃二進も三進も行かなかった時「おまえはいろいろなものから解放された方がいい」と言ってくれた人を。

思いとは裏腹に言葉というものは想像以上に人を左右する。
これが身内であれば尚のこと。

湊かなえもそうだけど、母になるとこの手の話は読んでて怖くなる。
昔は楽器を通して中高生らと過ごしてるのが何よりも楽しかったのに自分の子となると、まぁ上手くいかないったらありゃしない!
自分のことばかりで良い母には程遠いわたしには苦しい話です。

直木賞候補発表される前、図書館に予約した数冊のうち3冊が候補に選ばれ、ここ最近一気に読めた。
直木賞はこの本だったけど個人的には窪美澄がやっぱり良かった。
どの本にも共通するけど皆いろいろな想いを抱え生きている。
そういうものを深いところで感じさせる作家ってすごいわー。