電車道

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東急田園都市線車両加速力徹底検証

2011-06-07 19:49:38 | 鉄道と交通
筑駒生時代、私は東急田園都市線を走行する車両の起動加速度を様々な方法で調べてきた。
最初は運転席にかぶりついて速度計を読み、起動10秒で到達した速度を10で割った値を起動加速度(Km/h/s)として計測していた。
しかし、この方法では乗車を伴うため、時間のロスが大きく高校2年以降は以下の方法で測定した。
起動から40㍍(2両)相当を走るのにかかった時間を測定し、以下の式で計算する。

40÷(測定値(秒))×2×3.6=(到達速度(km/h))
(到達速度(km/h))÷(測定値(秒))=(加速度(km/h/s))

始めに、高2から現在までちまちま測定したタイムから計算した加速度の最高値と最低値を示しておく。

最高値
3.72km/h/s(東急8500系で2回記録)

最低値
2.82km/h/s(東武50050系で2回、地下鉄8000系未更新で1回記録)

形式毎の平均値比較
東急2000系 3.32km/h/s
東急5000系 3.16km/h/s
東急8500系 3.40km/h/s
地下鉄08系 3.21km/h/s
地下鉄8000系更新 3.33km/h/s
地下鉄8000系未更新 3.17km/h/s
東武30000系 3.43km/h/s
東武50050系 3.08km/h/s

以上のようになった。
従って、東急田園都市線車両の起動時の加速力を比べると以下のようになると考えられる。

東武30000系>東急8500系>地下鉄8000系更新≧東急2000系>地下鉄08系>地下鉄8000系未更新≧東急5000系>東武50050系

参考として、計測に用いた測定値(秒)を以下に示す。
ただし、96は9秒6、02は10秒2を示すとする。

東急2000系
95/92/93/94/92
東急8500系
89/91/94/95/93/95/96/93/96/89/94/97/93/92/93
90/92/89/88/92/90/88/94/91/96/90/91/90/90/92
89/89/96/92
東急5000系
97/93/95/96/96/93/96/00/94/97/95/94
東武30000系
93/92/92/91/90
東武50050系
98/98/94/94/96/01/01/97/95/97/97/97/96/95/00
96/93/95
地下鉄08系
93/93/95/98
地下鉄8000系未更新
95/93/93/93/97/97/97/95/93/95/95/96/01
地下鉄8000系更新
91/95/91/92/96


高速域での加速力で京急と並んで有名な東急5000系や2000系の起動時の加速度が弱めであることは意外であった。
東急8500系はMT比率が高いため予想通り起動時の加速が平均して高いが、旧型車両であるため編成毎の差や勾配の影響が新型車両より大きいと見られ、測定結果に大きな散らばりが生じている。
地下鉄車両は概ね公称値通りの性能を見せているが、高速域での性能が他車より明らかに低い8000系未更新車は起動加速度も低めであり、特に東急線内での急行運転で性能に難が生じているのではないだろうか。
東武30000系の起動加速度が強いことはかなり意外である。
高速域での加速度も含めて比べた場合は順位が大きく変化することが予想されるが、そうとは言え東武50050系が地下鉄線内でよく遅延するのには理由があるように思える。
とはいえ、東武50050系が出した一部の測定結果を除けば、どの車両も起動加速度の公称値3.3km/hを名乗るのに相応しい加速力を誇っているように思える。


参考までに他社車両の起動加速度計測結果を示しておく。

京王1000系
07/12 2.40km/h/s
中央線201系
04 2.66km/h/s
中央線E233系
12/14/14 2.24km/h/s
中央総武線E231系
14/09 2.32km/h/s
東武6050系
27 1.79km/h/s

東急田園都市線での計測と違い計測回数が少ないため記録の信頼度は低めだが、それを鑑みても中央線E233系の加速力は公称値3.0km/h/sに比べて1近くも遅い、詐欺と呼べるレベルの値を出している。
常磐線各駅停車の203系やE233系も実は公称値3.3km/h/sに届いていない疑惑がよく聞かれるが、もし調べて中央線E233系のような結果が出たら笑い者である。
ちなみに、中央線E233系の計測当時は旧型車両の201系が現役だったため、そちらに性能を合わせていた可能性もある。
だが面白いことに201系は公称値2.5km/h/sよりも高めの値を出している。
京王1000系と中央総武線E231系は共に起動加速度の公称値が2.5km/h/sであるが共に少し低めの値を出している。
東武6050系は元々加速度の低い近郊快速型の列車であり、このマッタリとした加速がまたいい。


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