何気無く大切な一日が、かけがえ無く今日も過ぎてゆく 高橋忠史・多系統萎縮症と生きる・唄い屋。

難病の多系統萎縮症に侵されても音楽を諦めない男のライヴ報告や日々の思い・命のメッセージ

田舎

2022年01月16日 05時54分05秒 | Weblog
イワタ チヨウジ さん、振込みカンパありがとう。
昨日確認しました。

昨日、古田君から電話があった。
トイレに入っていたので取れなかった。
まあ、普段でも手が震えて電話は取れないのだが。
携帯電話には着信遍歴が残るので、後で、掛けなおした。
二十代の頃からの付き合いで、過去に赤穂労音を立ち上げ、いろいろあって今は障害者施設の運営を任されている。
僕の昔のCDを聞いていて電話したくなったらしい。
嬉しかった。

最近、幼い日の事が甦ってくる。
甦るといってもイメージだけだ。
映像も聞こえていた音も、記憶から消え去っている。
病気のせいかもしれない。
僕の作った世界かもしれない。
残っているのかもしれない、イメージが。

69歳という歳のなせる業か、過去は美しく書き換えられ、事実は消えてゆく。



  田舎

茶色くなった白黒写真 止まったまま映像は続く
柔らかな春の日が差し込む何時もの縁側
虫の声鳥の声遠くに聞こえる川の音
ずうっとずっと昔から さらさら流れているんだね
ロウソクの灯が揺れて

茶色くなった白黒写真 止まったまま映像は続く
陽が暮れて夕暮れて雨戸を閉めて陽が落ちて
鬼の声蛇の声遠くに聞こえる川の音
ずうっとずっと昔から 人が作ってきたんだね
ロウソクの灯が揺れて