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徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

美術鑑賞・葉山へ

2009-09-18 | 美術に関するお話




神奈川県立近代美術館・葉山へ行きました。

鎌倉にある神奈川県立近代美術館には
何度も行っていますが、葉山は初めてです。



今回は「画家の眼差し、レンズの眼」展が目的。
近代日本における写真と絵画の関係性について検証する内容です。

写真が誕生したことによって
画家の立場が危うくなった・・・。
とか、
下図を描く時に写真を利用して
より写実的な絵画を描くことに貢献した・・・。
など、
一般的に両極端な捉え方になりがちですが
本展では写真と絵画の微妙な関係性に注目していました。

写真家、画家それぞれが
自分の手法に互いの長所を採りこむ。
その動きの中で、
写真と絵画の比重が反転したりすることもあるなど。
技法の区別をつけられない表現に興味を持ちました。

現在における
静止画(写真)としての映像、動画としての映像、
その区別をつけることなく、一括りに「映像」とまとめて良いものなのか否か。
この迷いと同種の表現ではないかとも思いました。

断定的に展覧会の主旨を提示するのではなく、
あえて
研究材料を提示するところで抑えているように感じました。
見る者によって
様々な解釈ができる展示だったと思います。





展示を見終わると、ちょうどお昼時でした。
日頃は節約モードの私ですが、
美術館では別人です。
特に遠方の美術館に出かけた時は、
できるだけ美術鑑賞の余韻を楽しむために
館内のレストランを利用して、
ゆっくり展示内容を振り返る時間を持ちます。

この葉山の美術館はレストランの立地が素晴らしく、
ヨーロッパのリゾート地を訪れたかのような
絶景を見ることができる造りでした。



私が案内された席は、レストランの最も奥。
海に向かって突き出た席でした。
最高の場所です。

勢い余ってコース料理を注文。



前菜~デザート。
途中省略。



90分ほどかけて
ゆっくり食べ
じっくりこの空間を楽しみました。

*

食後は美術館の庭を散歩。

この土地は元皇族の所有地であったとの事。
ところどころ皇室の気配がするスポットがありました。

庭から海が見え隠れします。



波の音に誘われ海岸に向かいました。
ドラマのワンシーンのような海への道。
場面を繋ぐ空間として存在しているようです。



その道の先には・・・



リゾート空間が待っていました。



今年初めての海体験。
素足になろうかと迷いましたが
やめておきました。

しかし
気持ちはバカンス気分。

ステキな夏の風景に出会えました。

 

Yoshie



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