神奈川県立近代美術館・葉山へ行きました。
鎌倉にある神奈川県立近代美術館には
何度も行っていますが、葉山は初めてです。
今回は「画家の眼差し、レンズの眼」展が目的。
近代日本における写真と絵画の関係性について検証する内容です。
写真が誕生したことによって
画家の立場が危うくなった・・・。
とか、
下図を描く時に写真を利用して
より写実的な絵画を描くことに貢献した・・・。
など、
一般的に両極端な捉え方になりがちですが
本展では写真と絵画の微妙な関係性に注目していました。
写真家、画家それぞれが
自分の手法に互いの長所を採りこむ。
その動きの中で、
写真と絵画の比重が反転したりすることもあるなど。
技法の区別をつけられない表現に興味を持ちました。
現在における
静止画(写真)としての映像、動画としての映像、
その区別をつけることなく、一括りに「映像」とまとめて良いものなのか否か。
この迷いと同種の表現ではないかとも思いました。
断定的に展覧会の主旨を提示するのではなく、
あえて
研究材料を提示するところで抑えているように感じました。
見る者によって
様々な解釈ができる展示だったと思います。
*
展示を見終わると、ちょうどお昼時でした。
日頃は節約モードの私ですが、
美術館では別人です。
特に遠方の美術館に出かけた時は、
できるだけ美術鑑賞の余韻を楽しむために
館内のレストランを利用して、
ゆっくり展示内容を振り返る時間を持ちます。
この葉山の美術館はレストランの立地が素晴らしく、
ヨーロッパのリゾート地を訪れたかのような
絶景を見ることができる造りでした。
私が案内された席は、レストランの最も奥。
海に向かって突き出た席でした。
最高の場所です。
勢い余ってコース料理を注文。
前菜~デザート。
途中省略。
90分ほどかけて
ゆっくり食べ
じっくりこの空間を楽しみました。
*
食後は美術館の庭を散歩。
この土地は元皇族の所有地であったとの事。
ところどころ皇室の気配がするスポットがありました。
庭から海が見え隠れします。
波の音に誘われ海岸に向かいました。
ドラマのワンシーンのような海への道。
場面を繋ぐ空間として存在しているようです。
その道の先には・・・
リゾート空間が待っていました。
今年初めての海体験。
素足になろうかと迷いましたが
やめておきました。
しかし
気持ちはバカンス気分。
ステキな夏の風景に出会えました。
Yoshie
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