徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

お盆の帰郷生活 2 森の果てに存在する博物館

2012-09-20 | 美術に関するお話


今月上旬は日常生活が充実しすぎて
ブログの更新が滞ってしまいました。
前回の帰郷報告から20日も経ち
今更、お盆ネタを綴る事に躊躇しましたが・・・
よろしければ、お付き合い願います。



<2012年8月17日の出来事です。>

Takayuki実家の市には駅がなく
車を運転できない私は
帰郷中、ひとりで外出する事は殆どありません。

今回は
最寄駅への送迎をお願いして出かけました。



目的は
高校時代の同級生・すんもんと
大宰府天満宮詣&美術鑑賞。
すんもんは東大阪出身、転勤族の旦那さんと結婚し
福岡県に住んで10年以上。
ところが
来春からは
本社勤務となり東京に引っ越すとの事。

今年が最後の九州生活となるそうで
お盆は絶対に会おうね。と、約束していました。



すんもんは
Takayuki実家の最寄駅の沿線に住んでいます。
わりと近い?と感じる
路線図ですが、この距離、かなりあります。
大阪のように
駅のホームから次の駅が見えるはずもなく
途中で特急に乗っても1時間ほど要しました。
西日本鉄道、通称、西鉄で
2回電車を乗り換え、大宰府に到着。



暑さ厳しい日々が続いていましたが
この日は曇り時々雨。
照り付ける太陽光がなく比較的過ごしやすい一日でした。



上の写真は天満宮のポスターです。
森に鎮座する事を表現する
神秘的なデザインに 惹かれました。
参拝する人を写り込ませて撮影。 



宮内を一巡するなかで
登り窯のような形状をした通路を発見。

近寄ると・・・



九州国立博物館へと繋がる通路でした。



上へ上へと吸い込まれそうな入口です。



エスカレーターで最上部まで上りきると
異空間が存在しました。



まるで
宇宙戦艦ヤマトのワープシーン!
鎮守の森から天井世界へと導く仕掛けのように思えました。



このワープ空間を抜けると
更に驚きが続きました。

唐突に流線型の巨大な建造物が出現。



博物館の建築情報欄には

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160m×80mの長方形で蒲鉾型。屋根の一番高いところで36m。
国際競技の可能なサッカー場がらくらく一面すっぽり入るほどの迫力のある建物です。
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記されています。
とにかく、でっかい。



近くに寄ると
直線的なラインが美しい構造でした。
遠目での曲線と対照的な印象が面白い。

展示会場に入場するまでのドラマティックな場面転換に
既に満足~という状態でした。



お目当ての展覧会のタイトルは
「美のワンダーランド 十五人の京絵師」

十五人の内
私が大好きな伊藤若冲の作品もあり
会話が弾みました。
しかし
大阪弁での会話はかなり目立つらしく?
「お静かに・・・」と監視員の方に注意を受けたりもしましたが
すんもんとの会話は
その後
5時間、ノンストップで続きました。



この九州国立博物館
常設展示も充実しており
万博公園にある国立民族学博物館のような
学習できる展示構成でした。

九州方面にお越しの際は
ぜひ、お立ち寄り下さい。
自信を持ってオススメします!

記:徳永好恵 


* 

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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