美術教材を扱う会社の展示会に行ってきました。
参加者は主に学校関係者。
私は徳永写真美術研究所の主宰者として参加。
当日、会場には教材の製造元がブースを構え
体験コーナーを設けて自社製教材を紹介していました。
絵画、版画、彫塑、陶芸・・・と、
小・中・高と学校教育で体験した技法のほかに
こんなものも・・・?と思うほど
教材の多様さに驚きました。
創る事が大好きな私にとっては目移りする状態で
あれもこれも体験したいと、創造心がくすぐられました。
なかでも、私の心を捉えたのは
“ ガリ版プリント ”
その名の通り、ガリ版を版とするプリント技法です。
小学生の時、学級新聞を作っていた先生は
青いペラペラした紙にボールペンで文字を
書いていたことを思い出しました。
その青いペラペラの紙を使ったプリント技法です。
サンプルを見るだけでは物足りず、体験することに。
TIPAマークの4×5カメラを描き、赤色で刷ってみました。
手間のかかる製版作業もなく、気軽に版作りができる技法です。
このラフさがなかなか気に入りました。
Yoshie
杉本博司「歴史の歴史」展へ行ってきました。
4月から開催されていましたが、会期終了間際の鑑賞となってしまいました。
既に多くの人から、
パーフェクトな展示 / 個人の作品展とは思えないスケール / 費用のかけ方が半端じゃない。
・・・などという評判を聞いていましたが、
やはり圧倒されました。
作品が素晴らしいというより、杉本さんの美意識に圧倒されました。
会場には既に見たことのある作品も多くありましたが
彼の創作の源となる個人コレクションとあわせて作品を見ると、
杉本博司の“美の意識”を感じることができました。
訪れた日は金曜日。夜間開館の日です。
閉館10分前には、ほとんど人がいなくなり、
地下二階の展示スペースは私一人となりました。
「シースケープ」シリーズの展示空間を独占し、
ゆっくりと杉本博司の美意識の海を漂うことができました。
美術館を出ると雨が降っていました。
しかし、夕焼けの美しい空。
引き続き、感動を持続しながら家路に着きました。
Yoshie
京都国立近代美術館で開催されていた椿昇さんの展覧会へ行きました。
展覧会名は“GOLD/WHITE/BLACK”。
会場には作品の解説文が存在しません。
しかし
「感じるままに作品を読み取って下さい。」というようなタイプの作品ではありません。
この作品をどのように理解するのか、
作者が鑑賞者に挑戦状叩きつけているかのようでした。
人間は何のために生き、何を求めているのか。
そして、欲望を満たすための代償は何か。
目を逸らさずに直視せよ。現状を各人の目でしっかり把握せよ。
・・・と、椿さんは吠えているように思えました。
Yoshie
先日、謝恩会で卒業生の皆さんから花束を頂きました。
花瓶に移して3日目、花のふくらみがどんどん大きくなり
その美しさがピークに達したので撮影しました。
しばらく薔薇を観察していると、高島屋の薔薇マークを思い出しました。
まさしく、こんなフォルムだったような・・・。
http://www.enchanteart.com/week/we121a.htm
そっくり、そっくり。(特に驚く事ではないけれど)
次に妄想したのが、
「もし、ジョージア・オキーフが薔薇をモチーフに描いたらこんな感じ?」
ジョージア・オキーフとは、花を画面いっぱいに描く画家。
写真家アルフレッド・スティーグリッツのパートナーでもあります。
http://www.okeeffemuseum.org/home.aspx
自然の造形にうっとり。
Yoshie
先週、国立国際美術館での「アヴァンギャルド・チャイナ」展へ行ってきました。
中国の現代美術の動向を紹介する展覧会です。
“アヴァンギャルド”という言葉は十数年聞いてないな・・・など思いながら入館。
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私が学生だった頃、
現代美術史で学ぶ範囲に中国事情はありませんでした。
なので、
展示作品の時代背景を理解していないため、
歴史書を読むように作品に添えられたテキストや注釈文を
丁寧に読みながら作品を見ていきました。
入館時刻は3時前でしたので、閉館まで2時間。
当初、展示を見るには充分な時間だと思っていましたが、
資料文献を丁寧に見ていると、時間がかかることが判明。
また、映像作品も多く、閉館時刻までに全作品を見るには、時間が足りないことに気付きました。
展示は地下3階と地下2階の2会場。
鑑賞する順序は地下3階から。
まだ地下2階の展示を見ていない時に、閉館のアナウンスがありました。
これは、まずい。とにかく一通りは見ておかなければ!
・・・と思い、
最後は駆け足で鑑賞。
この展覧会で私にとって最も心に残った作品は、
地下2階に展示されていた2作。
素通り状態だったため、きちんと鑑賞したと言えませんが
多くの意味を併せ持つインスタレーションと映像作品でした。
時間をかけて見るべき作品が最後に潜んでいますので、
これからこの展覧会を見ようと思われるかたは、
地下2階からご覧になったほうが良いかと思います。
または、3時間くらい鑑賞時間を見込んでいたほうがいいですね。
【 教訓 】
近頃の展覧会は映像作品が多いため
きちんと鑑賞しようと思うなら、充分な時間を確保しておく事。
そういえば・・・
昨年、同美術館で開催された「液晶絵画」展でも
展示を半分も見ないうちに時間切れになってしまったのです。
またしても同じ失敗を繰り返した自分を情けなく思いました。
Yoshie