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ONDA V820W CH でNikon Camera Control 2を使う(その1)

2016年11月07日 | 撮影機材

 スタジオ外部でのテザー撮影にDellWindowsタブレットLatitude10を使い始めてすでに3年半。延命を図ってきたものの、さすがに最近は処理にもたつきが感じられるようになってきました。そろそろ切り替えの時期かも。Android仕様のタブレットは安価な機種がいくつもあるけれどWindows仕様のものは比較的に少なく価格もあまり安くなっていない。(Microsoftのライセンス料が原因?)そんななかAmazonでWindows10と最新のAtomプロセッサを搭載しているというONDA V820W CHというのが目に止まりました。いわゆる<中華タブレット>で本来、言語は中国語でAndroidWindowsのデュアルOSなのを販売店が日本語化しWindows専用としたものが送料ともで11,980円。モニターは8インチだけど、現在使用中のDELLのタブレットが5万円だったのを思うとコストパフォーマンスはすこぶる高く、ユーザーの評価も良かったのでこれを入手することにしました。
 販売店は日本国内の会社で在庫を持っていて発注後タブレットはすぐに届きました。起動には問題なけれど・・・blue toothが見当たらない。デバイスマネージャーにもハードウエアの表示は全くなくてソフトウエアの不具合?それとも組み立て時に部品を付け忘れた? 販売店に直接連絡すると初期不良としてすぐに交換してくれたので事なきを得たけれど、中国製品は買う方も売る方も心構えが必要な事を再確認させられるのでした。

 目的は本機上でニコンの Camera Control 2View NX-2 をスムースに作動させることですが、それには数点の周辺パーツが必要でした。
 まず接続の問題。この種のタブレットの入出力はスマートフォンと同じ仕様で、独立したUSBポートがなく充電ポートと兼用なのでカメラを接続するにはポートにUSB機器を接続するコード(OTGコード)が必要。バッテリーで使用するときはこれだけでよいけれど問題は駆動時間。小型軽量のタブレットのため電池の容量はあまり大きくないので通常の連続使用ではおそらく3時間も持たないでしょう。スタジオ外部で終日の撮影を考えると8時間くらい維持させたいが、モバイルバッテリーとカメラを両方接続して充電しながら撮影することはこのままではできないのです。そこで給電OTGケーブルというものを利用することになるのですがこれがどうもスッキリしない商品なのです。

 本来は接続したUSB機器に電源を供給するためのものでタブレット本体に給電はできないはずですが、購入者のレポートをみるとそのままで本体に給電できた人や、できなかった人や、ポートの変換アダプターを挟むとできるという人などまちまち。一応モバイルバッテリー(Anker PowerCore 10000)、給電OTGケーブル(PCATEC  Galaxy/NOTE/スマホ用OTGケーブル)、それに変換アダプターも用意していくつかの方法を試してみました。アダプターを挟む事によって結線の状態が変わるそうなのですが私の場合はアダプターを挟んでも挟まなくても本体に給電される事を確認。接続方法としては、タブレットを新規に起動してから、電源に繋いだOTGケーブルをタブレットに接続し、充電ランプの点灯を確認してUSB機器を接続するという手順なら問題はないようです。ただ、起動する前から電源が入ったケーブルを接続するとUSBは認識されないので注意。WEBの情報によれば電源からは2A以上の供給でもタブレットに給電される量は500mA程度らしいので、タブレットの使用中はバッテリー残量が増加する事はありませんが、休憩時などにスリープ状態になれば充電量はゆっくりですが増加していきます。総体としては維持できる時間は確実に長くるのでこれでなんとか7、8時間ほどはしのげるではないかと思っています。(つづく)