Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

アイヌの神々

2010-03-01 | 思索のかけら
重要な神、たとえば火はモシリコロフチ(国の女神)、
しまふくろうはコタンコロカムイ(村の神)、
立木はシリコロカムイ(地の神)で、
それぞれの持ち場が決められていた。

萩中美枝 『アイヌ文化への招待』
三弥井書店

***

モシリコロフチは伊勢内宮の神でウシャス
コタンコロカムイは高木の神でトト、或いはコンス。
シリコロカムイは、よく分からないのだが、
熊野のケツミコ=スサノオだろうか?

内宮の神は、火(霊質=ひ)の揺らぎに象徴されるのだと思う。

太陽の炎や、その粒子の揺らぎもウシャスであり、
オーロラもウシャスなのだ。

(“オーロラ”は、ギリシャ神話における、
暁の女神の名である)

でも、ここでは神名の後がチの音になっているから、
アイヌでは体系の神なのだろうか。

もっとも、国魂そのものか、国魂と一体化している神であることは、
確かなのである。

アイヌでは、役に立たない神は落とされるらしいから、
ヤマトからアイヌを守れなかった火の神は落ちたのか?

それとも、本来はヤマトでも、
最高位の神ではなかったのか?

高木の神は知恵の神だから、ふくろうに象徴されるのだろうし、
立木は、大地の息吹の象徴なのだと思う。

まだ良く分からないけど。

イザナミは、ハトホルだとすると、
天常立=ラーの娘という高位の神で、
愛の神であっても地の神ではないのである。

最新の画像もっと見る