“く”は一般に、“苦”だったり“消ゆる”の消だったりして、
あまりいい音ではないイメージがある。
でも、一霊四魂の奇魂(くしみたま)は、霊妙な知性の働きを司り、
“くし”の語自体が上古では頭を指していた事が示す通りに、
人体では頭に配す。
“くし”“くすし”は、上古の言葉で、
霊妙・不可思議という意味なのだ。
後の“くすり”の語源でもある。
“くす(薬)”は、病を治す霊妙不可思議な秘術であ . . . 本文を読む
諏訪の神は、正確には、
幾つかのインダス系の神々が複合した存在ですが、
上社本宮の神は、古代エジプトの大気の神シュウにあたるのではないかと思います。
ですから、下社の神は、妻にあたる水気の母神テフヌトになるはずですが、
テフヌトはナイルの水で清められ、ハトホルに生まれ変わったとも言われていました。
下社では“お船わたり”という神事で、
春宮・秋宮の間を神さまが移動することになっています。
つ . . . 本文を読む
大化の改新は、本当に
蘇我氏を誅するためのものだったと思う。
蘇我は、大陸系渡来人を束ねる家だったのだから。
蘇我が天皇をないがしろにし、政治をわたくししたというなら、
それは、大陸系渡来人優位の政治体制を示すと思う。
二~四世紀、中国の戦乱に伴い、
朝鮮半島から多くの人たちが日本にやって来たという。
蘇我氏の系図は後に整えられたもの、と言われるが、
その先祖の名(満智・韓子・高麗)は、朝鮮 . . . 本文を読む
隼の頭を持つホルスが、なぜカラスで表されるのか、と考えるに、
それはやはり、彼が黒かったからではないだろうか。
彼は、ドラヴィダ人の色をしていたのだと思う。
古事記や日本書紀にも見える、“土蜘蛛”と呼ばれるまつろわぬ民たちも、
インダスから来たドラヴィダ人たちの末裔だろう。
背が低く、手足が長くて、
“未開”の生活をしていたとされる。
もちろん“未開”が、朝廷側から見た言い分であることは、 . . . 本文を読む
インダス遺跡から出土したこの神像。
パッと見たときに、イザナギの命かと思ったのだけど、
よく見れば胸が付いているのである。
これだと、女神さまかなぁ、と
保留になっていた。
***
でも、よく考えると、
泰澄上人が感得した白山妙理権現は、
イザナギの命を名乗る女神でもあったような…
男性の祖のようなイザナギの命だけれど、そもそもは
両性具有的な神さまだったのかな?
鳥頭の神像は、初期のメ . . . 本文を読む
こんな事を書いても仕方ないかもしれないけど、
秋元康さんが斎藤道三で、
村上隆さんは、宗恩の息子で利休の娘婿にあたる
千少庵だと思うのである。
少庵は道三の孫にあたり、
村上さんが少庵の時には直接会ったことはないものの、
道三との縁は深い。
義龍は道三を殺しているから、
もしも義龍が道三を殺しかねないまま
わたしにくっついていると、
わたしは村上さんと縁を結べない。
と思うのである。
ああ . . . 本文を読む
わたしは、自分では、
霊覚者とか霊能者とかのジャンルではなく、
思想家のジャンルにチョッピリ
霊覚っぽい毛が生えてる位だと思ってる。
だから、自分の考えが絶対正しいとか言うつもりもないし、
違った現実に突き当たれば、考えを修正もする。
…というか、“絶対正しい”霊覚なんて、
自分を縛るものでしかないと思うんですけど…
意識というのは、自らが知るごく狭い領域しか把握できず、
現実は、それよりず . . . 本文を読む
深見のところでは、自らに敵対しそうなものに対して
“魔”が入っている、という。
“魔”が入っているものに近づいたり、関わったり、知ろうとすると、
自分にも“魔”が入るから、
触らないように、という。
ちょうど、戦中の“鬼畜米兵”と同じことで、
敵性のものはすべて悪で、エンガチョなのである。
アメリカを鬼畜と信じていた人々は、
戦争に敗けて初めて、アメリカを本当に知ることになった。
敗ける前 . . . 本文を読む
仕組みの論理と、一般常識は違う。
仕組みの論理が通らなければ、そこには、
本当の仕組みはない。
一般常識も必要だと思い、かなり我慢したのである。
底辺の扱いにも。
五年以上。
頼むから、五年以上も、
全く価値のないものとして、意見を持つことも許されず、
すべてを犠牲にしながら間違ったものに従わされ続け、
苦行を積んだ身にもなってみて欲しい。
最終通告として、
いくら我慢しても、アナトをアテ . . . 本文を読む
ハンサムなアイヌを水辺に誘う美しい魔女も神とよぶ。
釧路の八重九郎さんは、「鶴には近寄るな」といっていた。
鶴の仲間には悪知恵の発達したものがいて、
「お前なんか、すぐにだまされてしまう」そうだ。
ポンオタストゥンクル(人間のユーカラのヒーロー)でさえ、
うつくしい娘に姿を変えた鶴に誘惑されそうになった物語を
伝承していたからだった。
萩中美枝 『アイヌ文化への招待』
三弥井書店
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高天原は、一般に“たかまがはら”と読むけど、
これは本当は間違いで、
必ず“たかあまはら”でなくてはならない。
“たかまがはら”では、言霊的に、
高禍原…つまり禍や曲津神の地、という意味になってしまう。
“まが”は、真我であり、曲でもあり、
古来からの、悪を示す音なのである。
この場合、か行は霊の音であり、
ま行は体の音になるので、
か行の後にま行が来る言葉は霊主体従(善)を示し、
ま行の . . . 本文を読む
国母選手の件で、ネット上は結構にぎわっていて、
国母選手の母校には、“殺すぞ”というメールまで入ったらしい。
なんかな…
わたしだって、国母選手の会見は、“イヤな感じだな…”と思ったけど、
吊るし上げる人たちも、同様にイヤだから。
日本では、こういう問題が起きるたび、
いつもの事ですけど…
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例えばなにか失敗して、クラスでシカトされるだけでも、
辛いと思う。
日本国中に責められて . . . 本文を読む
もう何年も前になるのだけど、
どうして日本はダメになったのか?
日本から父性が失われてしまったのだ、父性の回復を!
みたいな動きがあったように思う。
その時に、母性は包容であり、
父性は良い悪いをハッキリさせること、裁きである、
という父性の定義があったように思う。
それがどこから来た概念なのかわからない。
“父性”という時に、軍国時代の男性しか思い浮かばない、
思想の貧困があったように思う。 . . . 本文を読む
「世の変わり目には、変な処へ変な人が現れて、
変な手柄をいたすぞよ」と
明治三十一年の七月に筆先に書いて
知らしてありたぞよ。
大本神諭
大正三年旧七月十一日
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…この“変な人”というのは、
当然王仁三郎ですよね。
ええ。
王仁三郎って、
ものすごくヘンな方なんです。
…国常立さまも、
剽軽ですよね。 . . . 本文を読む
千利休が切腹を申し付けられた理由とされる説の一つに、
安価な茶道具を法外な値で売った、というのがある。
本当かさえ分からないのだけど、
利休が目利きすれば、それだけの値を付けても、売れたのかな?
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もし、王仁三郎の言うとおりに利休が明智だったとしたら、
彼の家臣たちは太閤の世に、どうしていたんだろう、と思う。
もちろん、優秀な一人前の男である武人たちだけれど、
明智の家臣として顔が知 . . . 本文を読む