Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

竹内巨麿

2010-02-10 | 思索のかけら
色々な人たちが活躍した、戦前の古神道ムーブメントだけど、
竹内巨麿と、彼の“発見”した竹内文献だけは、
ハッキリとインチキだと思う。

“数億万年前”という時代設定がまず有り得ないし、
竹内さんの顔を見る限り、憑いているのは蛇か、
せいぜい龍蛇だ。

竹内文献や彼の“発見”した超古代の神宝からは、
“どうだ、スゴいだろ!”と主張する為のインチキの匂いしかしない。

彼はもともと御嶽行者だから、
自然神から来るそれなりの霊力はあったろうけど、

古神道ムーブメントに乗っかって、
うまいことメシを喰おうと思ったのではないだろうか?

でも、この“スゴいだろ”神が、
戦前日本の病気を加速したのだ。

***

竹内巨麿のインチキを信じて古神道にかかわり、
弾圧・検挙された人は多い。

王仁三郎はしごくまっとうに
愛善と霊主体従を説いていたのに、

ただ“スサノオのユーラシア神業”など、
日本人のルーツの一端を霊視したが故に、
こうしたオカルトと同一視されてしまった面もあると思う。

竹内巨麿と彼の神は、
あの戦争と人々の苦しみの一因、
と言ってもいいかもしれない。

そうした意味で、彼の業は深い。

***

インチキ宗教で人々を苦しめたら、
因果応報は生まれ変わりの中に訪れ、
自分もインチキ宗教で苦しめられる事はままある。

“スゴ”くなくても、普通で充分メシは食える。
まともに至誠で生きるのが肝心だし、
本当の宗教者だったことがあるなら、わきまえているはずの事である。

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