フランス語を学び始めて8月末で2年が終了します。最近フランス語の文章が辞書の助けが必要な場合があるにせよ概ね訳せるようになったこと、またフランス語の作文問題でも半ば回答に近い文章になっていることが多くなり、かなりうれしいという状況が続いています。しかしまだまだ聞き取りは明かりが見えてきておりません。
一日最低でも1度はフランス語に接するというルールを自分に課してきましたが、毎日フランス語に接するということが振り返ってみてもっともよい語学の学習方法だったのではないかと今考えています。つまり単語が頭の中に蓄えられてゆく過程というのは結局は繰り返しの結果であって、忘れる直前に再度同じ単語に目を通すということで長期の記憶に蓄えられたように思われます。
ルール1)まず第一に単語量を増やすためみ時間をかけました。
文章を組み立てるにもフランス語を聞いて意味を知ろうとするにせよ、単語の意味がわからなければ、雑音と同じです。
ルール2)次にその単語を用いた文章を丸暗記しました。
するとフランス語の決まりのような法則が頭のなかで徐々に出来上がってきました。いわゆる文法というものだとおもいます。ただし最初に文法書をひらくということは致しません。むしろフランス語の文章をそのまま暗記することのほうが重要だという結論に達しています。つまり文法に自分で気が付くということが重要だとおもいます。文章の暗記で重要だなと思うことは一つの完全に覚えた文章は他の文章を作る時の見本になるということです。かりに英語のit is a bookとit is not a bookに当たるフランス語を覚えたとします。
C'est un libre と Ce n'est pas un libre.となるとおもいます。同じ方法で名詞部分を変更するだけで、「~だよ」という無限といってよいほどの文章が作れます。例えば
C'est un homme. , ce n'est pas un homme. それは男だ、 それは男ではない
C'est un pomme de terre , ce n'est pas pomme de terre. それはジャガイモだ、 それはジャガイモではない。(土のリンゴ=ジャガイモ)
形容詞のような場合は
C'est bon. Ce n'est pas bon. それはいいね。 それはよくない。
C'est grand. Ce n'est pas grand. それはすごい。 それはすごくない。
基本的な文型を一つ獲得すると応用範囲はかなり広がることがわかります。勝手に単語を持ってきてもそのような使い方をしないという場合もあると思いますが、それは愛嬌というぐらいの気持ちでよいのではないかとそのような恐れを打ち消しています。 また名詞の前のle, la, les, un, une などの冠詞群は辞書を見るまで分からないので、これはこまめに調べるしかないようです。逆に言えばこの辺が間違っても当然という気持ちがないと先に進めません。
ルール3)教材に音が出るものを選んでいます。当方はYoutubeやOnlineの語学学習URLを見ています。最近hearing に力を入れ初めまして、フランス語は単語と単語の間がいわゆるリエゾン(つながって別の音が合成される)ので単体の単語の音を知っていても歯が立たない場合がほとんどであるという経験をしています。
現在のところいわゆるHearingはお手上げの状態ですが、意味と音を結び付けて覚えるのは会話をする意味では非常に有用だと思いますので、聞いて楽しいSkitなどはデジタル・レコーダーに入れて何気に聞いています。またフランス語の動詞の語尾変化も音で聴きますとスペルとは異なるが発音は同じという場合が多々ありますので、書く、読むを飛ばして単語と音になじむという学習方法もあるかもしれません。これは赤ちゃんが母語を覚える順番と同じで、表面的には時間の無駄が多いように見えますが、実は最短距離なのかもしれません。退屈な数の暗記や冠詞や定冠詞が正しいか否かというようなことには気にも留めず、意味がわかるということを最重要に意識しています。
ともあれ語学は頭の良しあしとは関係なく、費やした時間に比例して上達するようで、自分なりの速度で楽しんで数年が経過したのち、そこそこ使えるようになるものだとおもいます。なぜなら学校にも行けなかったような人でもその国にうまれ住んでいれば流暢にその言語を操っているからです。以上が今までにフランス語をゼロから学んで来た感想です。
ルール4)継続する。
いうまでもなく、一部の天才を除いて、単語を覚えるには繰り返し、少なくとも20回ぐらいは集中して音、スペル、意味、使い方を頭に刻み込まなければなりません。その方法は何回も繰り返す、つまり継続することに尽きるとおもいます。