秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
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ねぶり流しと竿燈祭り

2010-08-03 10:30:16 | 歴史と文化
8月3日(旧暦6月23日 六白 仏滅 乙酉 一粒万倍日)


おはようございます。横手市増田町の工務店、千葉建築です。

今朝は曇り空となりました。

窓を開けると、今の時間は少し涼しさを感じることができます。

日中もあまり気温が上がりすぎないことを願いたいと思います。


東北地方の各地で夏祭りのシーズンとなり、昨日は青森市のねぶた、今日からは秋田市の竿燈、週末には仙台市や湯沢市で七夕祭りが行われます。

東北地方の夏は短いですが、こうした夏祭りは熱気に満ち溢れ、東北人の熱い心や優美さを表す象徴となっていると思います。

先日ラジオで聞いた話によると、秋田の竿燈は昭和前期までは「ねぶり流し」と呼ばれていたそうです。

「眠り流し」という睡魔を払う七夕行事がありますが、秋田弁で眠いことを「ねふて」「ねぶて」と言うことがねぶり流しの語源になりました。

このときの「眠り」は、病気や怪我で伏せることをあらわします。つまり睡魔=病魔であると考えられました。

地域によって水浴びをしたり、形代を川や海に流したすることで睡魔を払い、お盆の要素も加わった形となっているそうです。

秋田市民俗芸能伝承館



秋田でのねぶり流しは、はじめのうちはススキを木に結んだものを、子供たちが連なってお囃子を唱えながら練り歩いたことが起源となっている説もあります。

それがやがて大人の間で、提灯を高く掲げという派手な形の祭りとなっていきました。

提灯を米俵に見立て、竿燈全体は稲穂を表しているそうですが、提灯に灯るロウソクが庶民に普及した江戸中期の宝暦年間(1751~63年)に、この竿燈のスタイルが成立したとされています。

ねぶり流しは明治期に名前を「竿燈」と変え、戦争による中断等を経て、秋田市の夏の風物詩、東北三大夏祭りの一つとして定着しています。

竿燈祭り由来


秋田市内の今日は、おそらく祭りムードで盛り上がっていると思います。

同じくラジオの話では、秋田県は祭りの数において日本一だそうです。

北前船の航路であることから、京都大阪の文化が入りやすかったことや、秋田藩主の佐竹公が藩内をある程度自由に治め、伝統的な祭りが残りやすかったこと、そして何より、酒と食を愛するという風土がその要因であると思います。

最近では何かと閉塞的な時代となっていますが、秋田の魅力の一つである「お祭り好き」という県民性を前面に押し出していくことが、地域活性のヒントとなるのかもしれません。


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