みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

台湾という国(その5)

2018年08月11日 | 俳句日記

[ウオール街の株式パニック]1929年

一昨日お知らせした世界史上の
「エポック12年周期説」
をもう一度おさらいしておきたい。

前回は人物だったが、今回は事象だ。
あくまでも私は起点を1929年に置く。
その後の世界経済の動乱が、世界秩序の
崩壊に繋がったからだ。

《第1期、1929〜40年》
ウオール街の大暴落が翌年の世界恐慌の
引き金となり、欧州の混乱を招いた。
大きなエポックである。

《第2期、1941〜52年》

日米開戦により第二次世界大戦となる。
それまでは欧州戦争である。
45年からアジアの国々が次々に独立。
52年のサンフランシスコ講和で終る。

《第3期、1953〜64年》
スターリンが死んで、朝鮮動乱も休戦。
東西冷戦構造が形作られていく。

日本では東京オリンピック。

《第4期、1965〜76年》
65年チャーチルが死に、75年蒋介石、76
年周恩来、そして毛沢東が死ぬ。
第二次大戦の役者達が全ていなくなる。
米がベトナム戦争に深入りを始め、同時
に中共が台頭し始める。

さらに大きな転換点は、米国内のみなら
人種差別が表面化したことである。



《第5期、1977年〜88年》
米カーター民主党政権が誕生した。
彼は、ソ・中に対して融和政策を採る。
米中国交も樹立した、台湾を切り捨て。

《第6期、1989〜2000年》

なんと言ってもベルリンの壁の崩壊だ。
米ソ首脳が冷戦終結を宣言する。
日本では昭和天皇が崩御され、中共では
第二次天安門事件が起こる。

この後は、長くなるので次回に回す。
兎に角、知るという事は実に楽しい。
特に歴史は投票行動に直結するから、
学ぶに越した事はない。

8月11日〔土〕晴れ 片陰の有難し
残暑が厳しい。
やるべき事があるから人は表に出る。
後は負けない心と天候ばかりである。
今日も福岡の被災地では自己との闘いが
試されていた。

厳しい残暑の中、活動の癒しはいわゆる
万象の日陰である。
長崎でも東北でも、それは身に沁みた。
息が苦しくなるほど、日陰は嬉しい。

災害派遣は即ち命のやり取りである。
そのことを生きてる間に現場で気付かせ
て頂き良かったと思う。
感謝以外の何ものでも無い。

〈益荒の 地を這う如き 残暑哉)放浪子
季語・残暑(秋)