みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

最終日

2018年08月04日 | 俳句日記


最終日、圓山大飯店というところで会合
を済ませると、その儘台北駅に行った。
同行の二人が一足先に桃園台北空港から
出立するからである。

筆者は、駅の構内で2時間ほど時間を費
やして、やはり地下鉄で台北松山空港へ
向かうことになる。
西と東に泣き別れであった。

駅のコンコースに待合室が無いのには閉
口した、客は皆、床にベタ座りである。
大量の人員を捌く為なのかも知れない。
例えば、兵隊さんとか⁈

台北松山空港は市街地に近い。
福岡空港ぐらいの感じだ。


ここは坂井三郎氏の「大空のサムライ」
にも出てくる。
当時の方が賑わっていたのではないかと
訝るくらいにロビーは閑散としていた。

夕闇が迫るフライトであった。
街の灯りはすでに瞬いている。
だがそれも数秒の内に闇の大地となる。
国力の差というものであろう。

ここに2600万の自由と民主主義を標榜
する同朋が居る。
機内食のカレーを食し、台湾の事をあれ
これと考えていたら寝てしまった。

ベルト着用のアナウンスに目を覚ますと
眼下は光の帯が何処までも続いている。


これが大国日本の姿だ。
助けを求める邦人にも、隣国の同朋にも
手を差し伸べることの出来ない大国。
明石大将も根本中将もどうお思いか?

〈夏の宵 ひとり機上の 怒り哉〉放浪子
季語・夏の宵(夏)

8月4日〔土〕晴れ
日差しは、やや和らぐか空調機は欠かせ
ない。
立秋まであと三日。