みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

駅広の午後

2017年03月17日 | 俳句日記

 日溜りのある駅前広場てぇのはロマン派の

パステル絵みてぇに頬杖ついて眺めたくなる

ような色気ってえのがありますな。

 

 ルノアール先生がいらしたら、ドトールの

二階の窓越しに絵筆を取っていらしたかも

知れねぇなんて想像しながらアメリカンを

すすってやしたがね、

 

 きょうの午後一時の駅広の光景に、はたと

気付いたことが在りやしてね、それは、人の

背丈と影の寸法が同じだということでさぁ。

 

 彼岸の入りでやすから、だいたい昼の長さ

と夜の長さが一緒でがしょ。

 北緯37度の郡山では、なるほどこの時期

生身と影の関係はこうなのかって思いやした。

 

 と言うことは、冬至はこの時間、影は長くなり

反対に夏至は短くなるってぇのは道理で、

春と秋の彼岸に、双方の寸法が同じになって

ご先祖様を供養するてえのは御縁ですかね!?

 

 てなことを考えながら広場を見てやしたら、

人の行き来が直角二等辺三角形の行ったり

来りに見えてきやして、たはっ!オモチロイ。

なんて思っちまったんですよ。

 

 つまりね、生身と影が等身大てのは秩序が

あっていいもんです。

 見ている方もなぜか直角二等辺三角形は

安心できるってぇもんですよ。

 

 とするとね、永田町ってぇところは天道様が

どっか遠くにあって、影ばかり見ながら政治を

なさっておいでだから、自分の影の尺寸も分か

らなくなっておいでなんじゃないでしょうかね?

 

 仕舞には、自分の影にさえ怯えていなさる。

怯えるから嘘をつく。はたで見ている方は、

安心も安全もどっかにぶっ飛でしまいますぜ。

 内憂外患てなぁ、今にちのこってすかね!?

 

< 山の井の 安積の駅や 春の午後 > 

                放浪子

 

三月十七日(金) 晴れ時々曇り

         昨日の後始末に奔走

         同時に出張準備

         ドトールにて暫し休憩

         ここは幸せ空間

         ヨシッ!と立ち上がれる